グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

教材写真いっぱい!

2022年11月01日 | ツアー
一昨日、「植生遷移を学びたい」という大学生&大学院生たちと、森〜裏砂漠を歩いてきました。

およそ250年前には溶岩に覆われ、そこから森になった場所から、

36年前の噴火で、マグマのしぶきが積もって焼け野原になり、ゼロから再生した場所へ。

さらに、36年前に厚さ5mぐらいの溶岩に覆われて、小さなタネから再生が始まった場所を観察。

ススキの背丈が大きくなり、「お祈りする犬」と呼んで愛でている溶岩が埋もれてしまいそうです💦

裏砂漠では、噴火後の大地に一番乗りで再生したハチジョウイタドリを観察し

そのイタドリさえ生えることのできない黒い大地の「謎」に迫りました。

(おおげさ?)

お客様の中には、生物の先生として働いている方もいて、「教材に使える!」と様々な写真を撮影していました。

教材写真・その1
コケと地衣類の違いを、水をかけて観察しました。

地衣類は色が変わらないけれど、苔は水をかけると緑色になります。


教材写真・その2
足元に落ちていたハチジョウイタドリの根っこを、教材風に撮影。

こちらはオブジェ風に撮影

…したつもりです(笑)

教材写真・その3
ハチジョウイタドリの根の長さを、人物を尺にして撮影。

皆さんの協力体制が素敵でした☺️


教材写真・その4
裏砂漠に進出したシマヘクソカズラを撮影。

ここでは、新天地に生きるチャレンジを始めた植物を見てもらうつもりだったのですが…

お客様が毛虫を見つけたので、ついついそちらに夢中になってしまいました〜😅

教材写真・その5
35年前の噴火で焼かれた場所と、焼かれなかった場所が色の違いでわかる「再生の一本道」。

「わかりやすい!」とみんなで写真を撮っていたら、なぜか走り出す男性が…

真っ直ぐに伸びた道を見ていたら、無性に走りたくなったのだそうです(気持ちわかります!)

教材写真・その6
樹海の中の倒れた木が、新しい枝を空に向かって伸ばしている風景。

太陽の光を使って自分の体の栄養を作り出す植物にとって、「ギャップ」と呼ばれる空間はとても貴重なのです☺️

生物の基礎知識があるからこそ、見つけることのできる、たくさんの不思議。
そして教科書に出てくる内容の枠を超えた、生命の多様さやたくましさを、未来を担う若い皆さんたちと共有しながら歩くことができて、とても嬉しい時間でした☺️

現場を学びにきてくれた皆さんに感謝❣️

(かな)
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