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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ツチガエルのお玉ちゃん

2010年07月16日 | 哺乳類、爬虫類、他
 西日本を中心に集中豪雨が続いていますね。梅雨の末期の大雨は災害になりやすいので充分注意が必要ですね。

 世界的にも、中国で死者不明500人以上にも。ドイツやフランスでも記録的な雨量で死者や被害がかなり出ているようです。

 お見舞い申し上げます。

 この梅雨の大島の総雨量は少なめだったと感じています。まだ梅雨は明けていないし、実際の雨量を調べたわけではありませんが。

 天気図の梅雨前線が、九州~東北方面で停滞していることが多かったですね。これは、偏西風の蛇行が原因とか、地球温暖化が関係しているようだとか・・・。


 うーん! 温暖化で雨の降り方も変わるの!?



 カエルが鳴くと雨が降る、などと言いますが、昨日は昼頃まで時々小雨が降っていて、カエルが喜んで(か、どうか知りませんが)、鳴いてました。

 その時のツチガエルの声を文字で「ガーーーガーーーーガーーーーッ」としか書けません。何と表現したらいいか??? ほうずきを鳴らすような音って分かりますか? 最近、やりませんか?

 上の写真、ボケててすみません。その上、水面が反射して見えにくいですが、浮き草ホテイアオイの根元についているツチガエルの卵塊です。今年は5月8日に見ました。



 これは4日後、5月12日です。胚が長くなって、鰓(えら)が出来始めるころです。水中で呼吸できる準備がととのうと、寒天質の包層を破って水中へ出ます。



 おたまじゃくしは暗灰色で、銀色の小点を散らした、何ともかわいい、お玉ちゃんです。

 目の周りは、まだ透き通ってますね。



 モリアオガエルと同じ頃に産卵を始めるようですが、モリアオガエルのおたまじゃくし達がどんどん大きくなって、成体に変態して池を出て行くのに、ツチガエルのお玉ちゃんは小さいままです。

 上にいる黒くて大きいのが、モリアオガエルのおたま。もう、足が付いています。中位のは、早く孵化したツチガエルです。ツチガエルはおたまじゃくしのままで夏秋を過ごし越冬もして、翌春に成体となります。

 どうして、1年近くも「おたまじゃくし」やってるのでしょうね?


 ↑は、お玉ちゃんのお父様かもしれません。ツチガエルの成体です。前肢(手)に注目して下さい。指先がはっきり見えます。水かきがありません。後肢(足)には、立派な水かきが付いています。



 ↑は、安産型のように見えます(笑)メスでしょうか? ツチガエルのお母さん? これもボケ画像で失礼。撮影に近づきすぎて、すぐ池の中へ逃げられてしまいました。

 アカガエル科のツチガエル。

 アオガエル科のモリアオガエル。

 ヒキガエル科のヒキガエル(ガマ)。

(調べていたら、伊豆諸島の両生類目録は、ニホンヒキガエルが生息となっています。アズマヒキガエルだと聞いていたので???)今日の主役はツチガエルなので・・・統一見解は、また後日。



 元町の知人宅へ伺って、お庭の池を覗かせて頂きました。昨日もまた、ツチガエルの新しい卵がオオシマカンスゲの葉先に産み付けられていました。新しい卵は、このように黄褐色で、ヒキガエルのようなヒモ状ではなく、不規則な形の寒天状包層に入っています。

 小さな池なので、過密状態にならないかな? たくさん孵化して、来春たくさん成体になって蚊やハエをたくさん食べて欲しいものです。


 カエルが、たくさん鳴くと、たくさん雨が降る?  

 雨は、ほどほどで。


 (なるせ)
 

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