グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

久々に「が!」

2016年11月03日 | 
ちょうど1カ月前、山の上にある温泉ホテルの駐車場で、温泉に入っているお客様を待っていた時のこと…

庭木として植えられているオオシマツツジやハチジョウイヌツゲなどの周りに、たくさんの蛾がいることに気づきました。

一見、そんなに蛾が多いようには見えない風景ですが…


目をこらして見ると、歯の裏に…

(キマダラオオナミシャク?)

形も模様も違う蛾が、何匹も隠れていました。

…誰?(マメノメイガ?)

俄然興味が沸いて、写真に撮って調べてみることにしました。

まずはおなじみの『スカシエダシャク』を発見。

枯れ葉に擬態しているのか、いつも羽を広げて葉にぺったり張り付いています。
幼虫は大島に多いシロダモやヤブニッケイの葉を食べるそうなので、多いのも納得です。

こちらは、良くみかける『マエアカスカシノメイガ』

ぱっと見た感じでは白い蛾ですが、羽を広げると透けていて綺麗らしい…来年出会ったら良く観察しなければ…。

幼虫はイボタの葉を食べるとのこと。大島には普通のイボタよりも葉が大きいハチジョウイボタがあるので、こちらも食べ物には困らなさそうです。

『シロオビノメイガ』これもよく見かけます。
小さいけれど、白のラインが目立つ蛾です。

幼虫は、ほうれん草などを食害するようですが、大島では何を食べているのでしょう?

黄色いボディに黒い斑文が目立つ『ヨツボシホソバ』

水滴が体に乗っていると言うことは…しばらく動いていないのでしょうか?
幼虫は地衣類を食べるらしい…世界中、何処ででも生きて行けそうですね。

色違いの蛾が交尾中でした。
『カクモンヒトリ?』←自信なし(^_^; 

もし名前があっていたら、幼虫はバラ科のサクラやイチゴ、クワ等の葉を食べるようです。
栄養が乏しい環境に生きられるオオシマザクラやカジイチゴがたくさん生えている三原山周辺は、彼らにとっても素晴らしい環境なのかもしれません。

やや複雑なマダラ模様を持つ『コウスチャヤガ』←たぶん(^_^;

幼虫は多食性で低草本類を食べるとのこと。
これまた何処でも生きられそうです。

でた〜!狐のお面のようにも見える『ムクゲコノハ』
(実は名前が思い出せなくて、願法に教えてもらいました)

こういう面白い模様の蛾、好きです!(笑)
幼虫はブナ科(クヌギ,コナラ,クリ等)の葉を食べるようです。

大島ではクリの木は自生はしていませんが、庭や畑に植林されています。
幼虫は、栗の木を見つけて食べているのでしょうか?
それとも、食べ物を代えて、命を紡いで来たのでしょうか?

最後に、この日の一番のヒット!
目の前に枯れ葉が舞ってきました!

調べてみたら『アカエグリバ』でした。
どう見ても枯れ葉…なんて完成度の高い擬態でしょう\(◎o◎)/!

幼虫はアオツヅラフジの葉をたべるそうです。
大島では時々見かける植物…ということは、いつかまたきっと会えますね(^_^)

…ほんの30分ほどの間に、どんどん違う種類の蛾が見つかりました。
ずっと暑い日が続いていた今年…夏の終わりの大宴会だったのかもしれません(^_^)

最後に…今日の夕陽です。

砂の浜に50名以上が集まり、ウミガメの子どもが海に旅立つのを見送りました。
多くの生きもの達と出会える環境で暮らせることに感謝(^_^)

明日も天気が良さそうです。
皆様良い1日をお過ごしください〜(^▽^)

(カナ)

コメント
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