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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

南紀熊野ジオパーク訪問・その3 船下り

2015年06月19日 | 火山・ジオパーク
南紀熊野訪問最終日も、盛りだくさんでした。

この日のメインイベントは熊野川の舟下り。
http://kawabune.info/wordpress/?page_id=18
南紀熊野ジオパークの福辻さんが、語り部をしてくれることになっていました。

「この舟はタイムマシンです」という語りで始まった1時間半の船旅。
16kmのコース上には遮る橋がなく、今も1000年前と同様の景色を楽しめるとのこと。

「溶岩が冷えていくときピキピキ割れてできた」という美しい岩の模様の数々や・・・




4年前の水害後に現れ、年々成長しているという、猿の顔に見える(?)コケ。


『鬼の背骨』に見立てられ「触ると健康になる」と言われる白い岩の連なり。

(ここでは舟を降り、岩に触りに行きました)

全身で岩に触っている(?)のは、和歌山大学防災研究教育センター長の此松さん、南紀熊野ジオパーク事務局の橋爪さん、JGCの中川さん。

皆さんこれでますます健康に、バリバリ働けますね。

時には目を閉じて、水の音を聞き・・・


水面に映った陸の景色を楽しみ・・・


「上皇さまが舟で川を下っているとき、おつきの者達は川沿いを歩き、時には難所を乗り越えられず命を落とすこともあった」などの話を聞きながら、当時の道を景色の中に探しました。


またコースから支流に入り、水害で橋の下に詰まった材木をあおぎ見ました。


福辻さんは「皆さん、山は何でできているか考えたことありますか?・・・答えは後ろにあります」という語りで、山の作りを説明してくれたり、水害で流された場所に植物がどんどん再生し、景色が変わり続けていることを語ってくれたり・・・

地質、防災、歴史などを織り交ぜて、とてもわかりやすく話してくれました。

そして1000年前と同じように、竹笛を吹いてくれました。

美しい竹笛の音色を聞きながら、遠い昔にこの音を聞いていたであろう人達のことを思い描きました。

最後に、少し長めに目を閉じて、再び目を開けると・・・

タイムマシンの旅を終えて『現代』に戻ってきました!(笑)

「伝えたいメッセージ」が、私とかなり似ているようにも思いました。
福辻さんのわかりやすい説明と、演出に感心しました。
これを英語で外国人にも伝えているのはスゴイ!

ではここで、舟下り以外の風景を少し・・・

朝食前の千枚田。

美しい棚田の風景です。

巨大な石は、山が崩れて転がってきたのでしょうか?

山林に降った雨を蓄える棚田は、防災にも役立つ人間の「知恵」とも言えるようです。

水害で2階まで水が来たという学校(写真の右上)の前は、綺麗に片付いていました。

奥のスポーツ施設は改築したそうです。

熊野古道を歩き・・・


森の中で寝転び・・・


階段というより崖と呼びたいような急階段を上って・・・


「ゴトビキ岩」と呼ばれる、でっかい岩にお参りしました。


そしておっかなびっくり崖階段(なんだそりゃ?)を下り・・・

他にも色々立ち寄りましたが、もう書き切れません~(笑)

ガイドとして感じることの多い、充実した3日間でした。
ご同行いただいた南紀熊野ジオパークの皆さん&中川さん、ありがとうございました!

(カナ)
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