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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

雲を見たツアー

2011年08月25日 | ツアー
昨日、お二人の若い女性と、森~裏砂漠を往復するツアーに行ってきました。

大学時代のお二人の専攻は地学と物理、そして美術部に在籍していたとのことで、このところ続いていた虫系(?)ツアーから一転して、ちょっと今までにないビジュアル系(?)ツアーとなりました(^。^)

午後には雨の予報が出ていたので、前半飛ばして裏砂漠に到着。
寝転がって空を見上げたころ、上空は一面灰色でしたが…


雲はどんどん流れ、帰路につくころには美しい青空が広がりました。
満開のハチジョウイタドリの背景には黒い溶岩と青空と白い雲…

「ウワ~綺麗~。」と喜んで写真を撮っていたら、お客様から「スゴイ!こんなに一度にたくさんの雲の種類を見たの初めて!」との言葉が…。

「え?たくさんの種類の雲?」初めて聞く感想に「そういう見方もあるのか~。」と感心しつつ
「ま、まあ全天に近い広い範囲が見えますからね。」と応えたところ…

「それだけじゃなくて、本当にこんなに何種類もの雲が見られる所って、あまりないですよ。
東京でも四国でもこんなの見たことありませんよ。少なくとも4種類の雲がありますよ~。」とお客様。

「そ、そんなものなの?」雲の種類のことなんて考えたことがなかった私は、俄然面白くなってきました!
どれどれ、良く観察してみましょう(^。^)

なるほど空の上の方にはうっすら広がる雲、その手前の白いモクモク、左横ではグレーの雲が縦に伸びていますね。白い雲の周辺がグレーで縁どられているのも珍しいのだそうです。(写真わかりにくくてスミマセン~(^_^;))

少し前まで三原山の姿を隠したり見せたり、まるで劇場のカーテンのような役目をしていた雲は一番低いところにできるタイプです。(一種類追加~(^^)v)

さらにお客様からは「それに空の色も違いますよ。あっち(三原山側)はコバルトブルーで、こっち(外輪山側)はスカイブルーですよ!」との発言も…。

そう言われて見てみると、確かに青の色合いが違いました。(これまた写真には写せませんでしたが)
さすが美術部!(^O^)

セミが苦手で樹海では「冷や汗が出てきました(^_^;)」という声が聞かれたので、森は早めに切り上げて元町溶岩流へ。ここでも「空がサービスしているのでは?」と思うような風景が広がっていました。

黒い溶岩、両脇の緑、眩しいほどの明るいモクモク雲とうっすら雲、そして爽やかな青空。この景色が、初めて見たもののように新鮮に映るのは、青空と雲に注目して改めて景色を眺めたからでしょうか?

空を満喫したこの日のツアー。

ちょっと視点を変えるだけで様々な楽しみ方ができることを、今回もお客様に教えてもらいました。

(カナ)
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