グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

夏の午後の虫たち。

2011年08月04日 | 
今日は、海に潜りに来た虫好き(?)女性陣を誘って、最近お気に入りの樹冠トレイルに行ってきました。
30分ほど歩いただけなのですが、皆から「スゴイ!」「かわいい!」という声が聞かれる虫が色々出ました(^^)v

たとえば…
大股開きで葉っぱにつかまっていたコガネムシ。

せっかく美しいメタリックグリーンの体を持っているのに、なんという姿(^_^;)
「ここまで足開かなくても、別の場所に移れば良いのに」って語りかけたくなりました。

ヒラヒラと目の前に飛んできた茶色の目玉模様が、コンクリートの上に止まりました。
「あ!トモエガの仲間!」

名前を調べたら、オスグロトモエという蛾のようでした。
丸い目玉模様に何本もの波模様が組み合わさった複雑なデザインがとても見事です。

「わ~い!素敵~!」
まずは遠目に一枚写真を撮ってそっと近づいたのですが、気配を感じたらしくアッという間に飛んで行ってしまいました。

蛾って夜行性で、昼は寝ているのではなかったでしたっけ?
動き速すぎ(^_^;)

目の良い女性陣は、次々に“楽しいもの”を見つけてくれます。
次に現れた目玉模様は…

ベッコウハゴロモ。
蛾に見えるけどカメムシの仲間で、植物の汁を吸って生きています。
クズの葉が好物らしく、今日もクズの葉の上に止まっていました。

コフキゾウムシも交尾中でした。

彼らもクズの葉っぱが好物のはずなのですが、なぜか付いていたのは隣のヘクソカズラの茎。
きっと夢中になっているうちに移動してしまったのでしょうけれど、足で葉っぱを引っ掻いたりしたらプ~ンと臭うのではないでしょうか?(^_^;)

さて、今日見た虫のうちで、数が多かったのがフキバッタです。

彼らは翅が短くて飛ぶことはできないけれど、足のバネはの力はすごく(バッタだから当たり前?)、近づくとピョ~ンと飛んで逃げてしまって、なかなか写真が撮れません。

「バッタを人間のサイズに置き換えたら、ものすごいジャンプ力だよね。」などと話しながら、フキバッタに敬意を払いつつ、楽しい散歩を終えました。

さて、夕方家へ帰ってきて庭の椿の木を見上げたら、何とそのフキバッタが交尾をしているではありませんか!
こういう時って、ほとんど動かないのですよね(^O^)

撮影チャンス!(^^)v(^^)v

下から見上げて写真を撮ったら、2匹とも足に鮮やかな赤のラインが入っていることに気づきました。

フキバッタって、こんなに派手な色していましたっけ?
もしや興奮するとこういう派手な色が出るのでしょうか??

カメラを近づけたら嫌だったらしく、少し上の枝に飛び移りました。
2匹一緒ではさすがにあのジャンプ力は発揮できないみたいで、ほんの10cmぐらいとび跳ねただけでした。

「スゴイ迷惑なんだけど!」という表情で、こちらを見下ろしています。
「ゴモットモです。スミマセン(^_^;)」

「スミマセン」と思いながらも「やっぱりもう1枚!」なんてカメラを向ける私にフキバッタ達は…

「もうヤダ~。」という感じで、そばにあったツルにつかまり、スルスルと上に登って行きました。
フキバッタってジャンプだけじゃなく、縄登りも得意だったんですね。(感心)

と、言うことで(どういうこと?)、家に入る瞬間まで何が見られるかわからない夏の大島なのでした。
(正確には“家の中でも何が見られるかわからない”かもしれませんけれど・笑)

(カナ)

コメント
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