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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

仙台の地より

2024年01月04日 | その他
まずはじめに、この度の能登半島地震により、
被災されたみなさま、関係者のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
今尚続く余震により、不安の中、お過ごしの方が多くあられることに心が痛みます。
みなさまの元に支援の手が届きますよう、
1日も早い復旧、復興となりますよう、心よりお祈り申し上げます。


時には脅威にもなる自然の前には人間は無力でありながらも、
自然のメカニズムや自ら住んでいる土地に関して「知る」ことは、
主体的に暮らすために、なくてはならないと感じています。


現在、冬休みの帰省中で、夫の実家である宮城県仙台にいます。
ここ、東北の地も度重なる震災の被害にあっている地域です。

杜の都として知られる仙台、
中心地から少し歩けば、川と緑が広がっています。

散歩コースの広瀬川の河岸です。


崖に白い露頭が見えていて、

帰って調べてみると、
「350 万年前の火山活動によってもたらされた広瀬川凝灰岩部層」* とのことで、
「仙台市街を構成する大地は...たび重なる変動を経験しながら
海と陸の時代を繰り返し、現在の姿となった」*
とあり、動く大地にわたしたちは暮らしているのだと、あらためて痛感しました。

*参考文献「仙台の大地の成り立ちを知る」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/119/Supplement/119_2013.0037/_pdf

広瀬川を挟んで青葉山にある仙台城跡にも向かいました。


約400年前に伊達政宗公によって築かれた仙台城、
建物は廃城令や空襲の火災で失われてしまいましたが、
壮大な石垣は国の史跡指定もされ、
これまでに何度も災害に合いながらも修復されてきました。

昨年の年末に訪れた時は、
2022年3月に発生した地震により石垣が複数箇所で崩落がおきていましたが、
こちらは通れるようになっていました。



今も尚、別箇所で修復しているところがあるようです。

こちらは切石積みという切られた石が積まれています。


しかしこの石垣、ひとつひとつが大きくて、重機のない当時の建設も大変な労力だったことでしょう。


そんなことを考えていたら、石垣石の割り方が展示されていました!



伊達政宗の騎馬像も傾いてしまい、昨年は見れませんでしたが、修復され、戻ってきていました!


仙台のシンボル的存在✨ シルエットがかっこいい!


石垣の復旧にかかる費用は約10億円かかるそうで、
その一部(2000万円)を仙台市がクラウドファンディングで寄付を募っていました。
https://readyfor.jp/projects/ishigakifukkyu

このように、みなの思いがわかりやすい形で集って届けられるクラウドファンディング、
いいですね。

ひとりでは無理なことでもみんなで前を向いて歩んでいきたいです。

困難も支え合って乗り越える社会の一員であることを誇りに思う
2024の始まりでした。

(ユリカ)
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砂の浜(さのはま)

2024年01月03日 | その他
今日は、伊豆大島で一番長い砂浜「砂の浜」の、昨年末のツアー時の風景を、お届けします・

平らになったり、えぐれたり、波の影響で変化の激しい砂の浜ですが、この日は…

波打ち際の砂がやや盛り上がり、波が引いていくタイミングで、短時間だけ「川」のような流れが現れていました。

潮位と、波の高さと、砂浜の地形がタイミングよく揃った時だけ、見られる風景です。

海の水が引いていく時に、ピチピチ跳ねる黒い小石たち。

誰もいない海の、2023年最後の景色に、ただただ見とれました。

私たちは、どれほど大きな自然の力の中で生かされているのでしょうか。

しばらく海を眺めていて、帰ろうとしたら、灰色の雲の下から太陽が現れました。

それまで灰色の雲に覆われていたからこそ、海を照らす太陽の光が輝いて見えました。


能登半島、余震が続いています。
冷たい雨が続く中の避難生活、救助活動、全て大変だと思います…
現地で、明るい光を感じられる日が、少しでも早く訪れますますように。

(かな)
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明けましておめでとうございます。

2024年01月01日 | その他
明けましておめでとうございます!

2023年大晦日、砂の浜で波を見ていたら、雲から太陽が現れて海を照らしました。

大変なことがあっても、明るい光に照らされる時が来ることを信じたいと思います。
皆様にとって2024年が、良き1年となりますように!!
(かな)


私は背打ちのハイタカを。
タカは縁起のいい鳥。
この時も上昇気流に乗ってぐんぐん空高く舞い上がって行きました。
2024年、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
今年もよろしくお願い致します。
がんま


明けましておめでとうございます。新しい歳の初めての太陽が登って来ましたした。
今年も一年元気で色々ちなことに興味がわきますように!(しま)



あけましておめでとうございます!
凛とした雰囲気のこの場所。いつも心が洗われます。
新年の清々しい空気と共に、みなさまに必要なことが訪れますように。
2024年もどうぞよろしくお願いいたします。
(ユリカ)

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通る道は

2023年12月25日 | その他

先日都内に入院の付き添いに行って来ました。

車椅子の酸素ボンベ付きです、 船に乗る時は5人の大人の人たちで載せてもらいました。 (都内はリフトでしたが)

帰り、車椅子は医療センター・東海汽船をお借りしたのですぐに返却できました。残ってのは

  これ酸素ボンベ これが中々重いすいていた

それに道には中々の難所があった

渋谷ホームは2Fで階段は重くて持ち上げられないエレベーター・エスカレーターもない 駅員さんは自分で運んでくださいと冷たい!大回りしてホームへ電車はラッシュとは反対なのか比較的すいていた。

 道を歩いての困った所、段差は勿論 

 

点示ブロックです。これに引っかかってしまいます。道路のあちこちにあるのです。でもこれは仕方のないものだと思っています。

目の不自由な人の為の物ですから分かっているのですが事実引っかかります。私の後ろを歩いた方流れに乗れずごめんなさい。

    こんなのも辛いです

いつも歩いている山道ですが、都内も何もなければ歩きやすいが キャスターやベビーカー等が有ると、一日車椅子で回って見たらまたどんな困ったことに出会うのかな?事実困った人がいるのだろう。(しま)

 

 

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引き込まれた展示・シリーズ1(葛西臨海水族園)

2023年12月24日 | その他
博物館などでの展示の仕方について、考えたり学んだりする機会が、最近、何度かありました。
それで改めて、過去に見た「楽しくて、興味を引かれて、心に残る展示にはどんなものがあったか?」を、思い出してみました。

いくつかの展示はブログで報告していますが、調べてみたら「とても印象に残ったのに、まとめていない展示」もあることに気がつき、このまま私の記憶の中だけに埋もれてしまうのはもったいないので、ここに書いておくことにしました。

今回は、1年以上前に立ち寄った「葛西臨海水族園」の展示の紹介です。

まず、入ってすぐ目についたのが、深海の展示!

暗いところに入ってすぐに、光に照らされた暗黒の世界が浮かび上がったので、インパクトがありました。

スタッフのコメントの書き方も、見ている側が身近に感じられて、ほっこりしました😊

次に印象に残ったのは、「海はつながっている?」という言葉。

「海はつながっているのに決まっているのでは?」と思って、下の文章を読んでみたら、「海の中には見えない壁がある」と書いてあるではありませんか!
意外な展開に読み進むと…、温度の壁!

ふむふむ、それぞれの生き物に適した水温があるので、海水温が壁になるのか。
そして「広い海も壁になる」って?

沿岸にしかエサがない生き物にとって、広い場所が壁になるとの説明に、納得!!

「あっちにも、こっちにもいる魚 そこにしかいない魚」という言葉も、続きが読みたくなりました。


「口はどこ?」の後の展示には、

色々な口が、絵で紹介されていましたが、

さらに、本物の骨格標本は説得力がありました。

😊

生きものたちの繁殖戦略という難しい話を、「ふえる ふえる」「それが大事」「でもどうやって?」との問いかけで、その先まで読みたいという気持ちにさせてくれます。

この素敵な「問い」は、どうやって生まれたのでしょう?

水槽が明るい理由から、サンゴ礁の生きものの生態を

水槽が暗い理由から、マングローブで暮らす生きものの様子を、思い描けるようになっていました。

😊

自分で探す楽しさへ、誘ってくれるパネルもありました。

見つけるためのコツが書かれていて

見つけた時は、「本当に居た〜!」っていう感じで、嬉しくなりました。

😊

華やかな魚たちが泳ぐ美しい水槽は、今も人気があるようです。
でも昔の展示って、上に魚の名前と生息地、学名が書いてあるだけだった気がします。

それが、ここでは…、「体の形は似ていても、泳ぎ方は?」という文章の後に、泳ぎ方を観察するコツが書いてありました。

😊

特別、魚が好きな人でなくても、興味が持てて続きを読みたくなる絶妙な「問い」。
楽しく読んでいきながら、知らないうちに色々な生きものの生態に詳しくなれる構成。
自分で探したり、観察して考えたりしていくことで、どんどん楽しくなるしかけ。

室内展示も、屋外のガイドも、大切なことは同じだなぁ〜と感動した展示でした。
またいつか時間ができたら「大切なこと」を思い出すために、訪ねたいと思います。

(かな)
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「裏砂漠」吹き流し!

2023年12月22日 | その他
強風が吹き続き、昨日の高速船は全便欠航。
今日も、午後から欠航した伊豆大島です。(大型客船は動いていました)

海沿いよりも、さらに強い風が吹く三原山や裏砂漠のツアーでは、見えない風を表現するため、首に巻いている手拭いを吹き流しにしたり

5月には、鯉のぼりを泳がせたりして、風と遊んでいるのですが

「せっかくなら『裏砂漠』と書いてある手拭いを使ったら、楽しいのではないか?」と思い、実は密かに布と布ペンを買って準備していました。

そうしたら、なんと、一昨日、届いたいのです!

白い布に毛筆で「伊豆大島 裏砂漠」と書かれた素晴らしいものが!!

う、う、うれしい〜!!

送ってくれたのは、プロの書道家で、英語の先生で、マラソンランナーで、植物の専門家の藤井さん。

大島にも、マラソンで走るために2回来島し、その度にツアーに参加してくれました(上の写真はツアーの時のもの)
先日、伊豆大島ジオパーク主催の植物セミナーを聞きに来島されたので、夕食をご一緒しました。
その時、私が吹き流しのことを話したのを覚えていて、送ってくれたのです!

一昨日届いたので、さっそく海で、風になびかせてみました😊

いや〜、もう、最高です!!
裏砂漠でお披露目する日が、楽しみです❣️😊

(かな)
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「ネコがくれたしあわせの約束」

2023年12月05日 | その他

やっと友人が書いた本を読む、心のゆとりができました!
島をテーマにずっと取材を重ね、小笠原に関する本を複数冊、出している友人の本です。

本の題名は、「ネコがくれたしあわせの約束」

舞台は、ネコたちが暮らす小笠原。本土から遠く離れた島です。

小笠原にしかいない鳥(アカガシラカラスバト)は、人間が島に持ち込んだ猫に食べられて、絶滅が危惧されています。
その鳥を守るために、猫を捕獲して、都内で引き取り手を探すという取り組みが、たくさんの人たちの熱意と協力で行われているそうです。

現場を歩いて調査を重ね、野猫の捕獲を続ける研究者や島の人々。
東京に送られてきたネコたちを、人間の暮らしに適応できるようケアし、新しい飼い主を探す活動を続ける獣医さんたち。
ネコの引き取り手となって、大切に育てている人々。
「どんな島にしたいのか?」を研究者とともに考え、「自分たちにできることをしよう」としてきた島の人々など…。

多くの人の努力によって、島から都内に送り出した猫は2021年6月21日で1000匹になったそうです!
そして15年前には推定40羽と言われていたアカガシラカラスバトは、推定500羽以上に増えてきたとか!!

本の中では、数々の問題を乗り越えながら今でも続けられているこの活動が、ネコの目線からと人間の目線の両方から、書かれています。

小学校高学年向きに書かれた本のようですが、大人でも考えさせられることが多い内容だと思います。しかも、ほのぼのして、じんわり暖かいものが心に残る本です💖

ネコ好きな方、人と自然との関わりを考えたいと思っている方、ぜひご一読ください〜!

(かな)

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歩きに行こ!

2023年10月30日 | その他

都道にある坂道どこへ行くの?から始まった会話で歩きに行くことになりました。歩けるか心配とのことでショートカットで林道から

      滑走台跡へ登る道

       

何回も来た道ですがここ2年は歩いていない。夏の後でもあるので草が茂って途中獣道は草で道が消えている。

 

溶岩流上に人がいるはずなのに   一応あそこなのですが わからないですね(しょぼん、)

 

島の秋は紅葉が無いのですが 鳥のごちそうは豊富にありそうです

                     

 

 

滑走台道から内輪にです。空が青くて気持ちがいい日ですね。私の心掛けが良いせいでしょうか。ただ天気の良い日だから歩き出たのか

                                                    sikasi

ススキの中や草の中 特に下半身が大変なことになっていた。 おもにチヂミザサの種がびっしり取りつかれた、それがべたべて取れない!

帰りの車に乗る前ウエットティッシュで比較的簡単に取れることを発見 一応はヨカッカ

 今日も晴れていて仕事もなかったのですが、歩きに行きたいとも思ったのですが、チヂミザサのべたべたが頭をよぎってしまいました。

暫くは草の少ないとこへ行こう(しま)

 

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10年ひとむかしの今

2023年10月23日 | その他

10年前の土石流災害災害を経験して、その時ボランティアとしてお手伝いに来ていただいた人達や関係機関の方々が集まり”大島復興支援交流プログラム2023災害ボランティア・被災者支援講座”が開かれました。

都内地区の社会福祉協議会の方ボランティア団体の方、NPOの方、大島の民生委員他多数の参加がありました。

講演は『10年前に起きてしまった台風26号のこと』、『支援から学ぶ防災の大切さ』『地元の力の大切さ』でした。

  上写真はその後のワークショップの一コマ。一つの事柄を複数のグループで考える 正解の答えはなく自分はどのように考えるか(ここでは一応A案B案とあったがったが) 他の人はどの様に考えたか? なかなか難しいです。でも、ABだけではなくC案なんかも出たりもして‥私が実際にその状況になったらどうするのかな? 

 

その後は災害現場の今!を 実地検証。

海からメモリアル公園まで歩いてその間説明は勿論ですが『ここに○○の家があった』とか、『○○さんは元気?』私より詳しい島外ボランティアさんも居ました。

        

 

災害発生は今やどこでも起こりえることとして(悲しいことですが)

次に私たちの出来る事は無いか力まずに自然体でやれると良いかと思います(しま)

 

 

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特技「快晴のなかで、ナメクジを見つけること」!

2023年10月17日 | その他
少し前のことになりますが、10月5日にジオガイドの会主催の講演会に行ってきました。

講師は、今年新しく入ったジオパーク専門員の伊藤舜さん。

まず「特技が快晴のなかで、ナメクジを見つけること」という文章に、心惹かれました(笑)

伊藤さんが、今まで何を研究してきたのかというと…

では「進化」とは?

なるほど〜。興味深いです!

講演内容は、伊豆大島という島の特徴(本土との距離や気象条件など)から、生物間の関わりによって生きものたちが、どう変化していったか?

そして、その変化の理由は、どのように考えられているのか?などを

トカゲ、カタツムリ、虫、植物など、身近な島の生きものたちを例に、わかりやすく教えてくれました。

島の生き物についてもブログで書いてきた私にとって、「え〜!、そうだったの!?」と興味を引かれる話の数々…。
今日は、そのうちのいくつかを、書きとめておこうと思います。

(1)伊豆大島のトカゲは足が長い!
今までは「捕食者のイタチがいるから、(いない島に比べて)トカゲの体温が少し高くなり、素早く逃げられるようになった」ということしか、知りませんでした。

確かに、イタチ以外にヘビも捕食者だし、足の長さも違うのですね!

いつの日か、ヘビやイタチのいない島のトカゲと、足の長さを比べてみたいです💖

(2)大島のカタツムリの仲間(ナメクジ、キセルガイを含む)は、およそ30種!
「そんなにいるの?」と驚きました。

(3)大島には右巻きのカタツムリ(シモダマイマイ)と、左巻きのカタツムリ(ヒダリマキマイマイ)がいるのですが、左巻きのカタツムリは青森県〜石川件〜伊豆諸島に広く分布していて、遠い昔、それぞれ別々に島に入ってきて、たまたま今、一緒にいるだけ、なのだそうです。

なので、時々こういう、目が回っているような(?)写真が撮れるわけですね。

🤣

(4)本土のアカネズミはカタツムリを食べるが、伊豆諸島のネズミは食べない。

よって、本土のカタツムリは樹上生活を送るようになり、伊豆大島のカタツムリは樹上でも地上でも生活する。(シモダマイマイは樹上、ヒダリマキは草地に暮らすものが多い)

(5)種ごとに寿命が違う!
シモダマイマイ(本土のミスジマイマイの亜種で、大島はこれが多い) 寿命5年
キセルガイ(細長い殻を持った陸生の巻貝) 寿命10〜20年
ウスカワマイマイ(畑の野菜を食べにくるカタツムリはこれ!)寿命1年
同じような形の小さな生きものが、こんなに寿命が違うとは、驚きでした!

ちなみにキセルガイ(なにキセルかは、わかりません〜)の殻の写真、下に載せておきます。

(後日、伊藤さんから「ヒクギセルという名前の、房総南部と神奈川の海沿い、伊豆半島、伊豆諸島にだけ分布する貝です」と教えてもらいました!)

(6)カタツムリは平安時代の島人の、食べカスを食べにきていたかも!?
元町にある平安時代の遺跡の貝塚にヒダリマキマイマイの殻が出ているが、これは人間がカタツムリを食べていたのではなく、人間が食べた後の貝殻を食べにきていたのではないか?とのこと。左巻きのカタツムリは、随分昔からこの島で暮らしていたようです。

この他、いろいろ質問もさせていただき、今までの疑問が一気に解決しました!

たとえば、2014年8月、オオミスジコウガイビル(細長くて黄色い紐みたいな生きもの)とカタツムリが出会ったとき、

互いに無視して、素通りして行くのを見た時は、「あれ?カタツムリは食べられないの?」と疑問だったのですが、

オオミスジコウガイビルは、ミミズ食なのでカタツムリは食べないのだそうです。

2017年8月に、森の中で、ミミズを捉えているオオミスジコウガイビルを見たのを思い出し

「ミミズ食」ということにも、納得しました!

カタツムリを食べるのはクロイロコウガイビルのようです。
普段はあまり見かけませんが、2018年9月、樹海でクロイロコウガイビルの写真を撮っています。

黒いし小さいから目立たないだけで、森の中にも、結構いるのかもしれませんね(探してみよう!)

今年の5月には、マイマイカブリがナメクジを抱えながら歩いているシーンに出会いました。ナメクジは貝殻はないけどカタツムリの仲間らしく

「だから捉えていたのか!」と納得しました。

マイマイカブリを見かける機会は以前より減っている気がするので、「飛べない甲虫が島で生き抜くのは大変だろうなぁ」と思っているのですが、カタツムリを食べるチャンスがあれば、襲いかかるようで…

2012年9月10日には、マイマイカブリの幼虫がカタツムリに襲いかかり、反撃される現場も目撃しています。(その時のブログはこちら
大地と生きもののつながりも、生きもの同士のつながりも、知れば知るほど面白いです☺️

最後に伊藤さんの特技、「晴れた日にナメクジを見つける」のコツを聞いたところ
「ナメクジの気持ちになることです」とのことでした🤣
ナメクジは暗くて湿気のある狭いところが好きなので、日光の入らない小さい穴などを探すと中に入っているそうです。

これからフィールドで不思議な生きものたちの行動を見かけたら、気軽に聞きに行けると思うと、楽しみです!

(かな)
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