熊本中央病院に伺う少し前のことでした。久しぶりにワイン(ルー・デュモンのAC)を開けてちびちび飲みながら,プレゼンのパワポファイルの修正をしていました。そのとき,何かの拍子にワイングラスを引っ掛けてしまい,何とMacBook Proのキーボードの右側あたりにワインをぶちまけてしまいました。
「あっ」と思ったときには時すでに遅し。慌ててティッシュをあてて拭きましたが,赤い液体が中に染み込むのが見えました。すぐに逆さにして布をあてて吸収させようとします。そのうち,,あ!電源をまず切らなきゃ・・と気づいて急いでシャットダウン。ディスプレイを閉じた状態で,後ろの方にも布をあてて何とか拭こうとします。
もう一回キーボードの方も拭こうと思って一旦閉じてあったディスプレイを開けた瞬間,ジャ~ンと起動音が鳴ります。「アチャー起動したらだめだっては!!」とまた慌てて電源ボタンを押してシャットダウン。でも何かの拍子にディスプレイを開いてしまいまた起動音が・・。ほんと焦りました。結局3回くらい間違って起動させてしまいました。いやあ焦る焦る。
さて,液体をキーボードにこぼすとどれくらいマズイのか? 古いMacBook Pro 16-inchを持ち出して,検索してみました。すると結構出てきます。ある方のブログで,派手にコーヒーをこぼしたときの顛末をかなり詳細に記録されたものを見つけました。それによれば液体をキーボードにこぼすのはかなりヤバいんですね。とくに基盤が濡れてショートすると,一気に壊れてしまうことがあるそうで,とにかく電源をすぐ落としたのは正解でした。その後は,乾燥させるのが大事なんだけど,後からサビの問題とか,糖分が含まれた液体だと後々問題になることがあるらしい。
その日はなるべく布を当ててワインらしき液体の痕跡が消えるまで拭って,乾燥させるべく,そのまま半日以上は触らないことにしました。
翌日,おそるおそる起動したら,キーボードの右側の下あたりから,起動音が何か濁ったような,ビビリ音のようなものが聴こえました。3回くらい起動した後からは聞こえなくなりました。その後は何とか普通に使えています。
熊本でのプレゼンは,バックアップマシンのMBP16 を持っていこうか迷いましたが,何とか大丈夫そうなので,そのまま本機を持っていくことにしました。
熊本が無事終わったので,アップルストアのBenous Barに持ち込んで見てもらいました。最初は「問題なく動いているのならすぐに修理にはならないかもしれない」と言われましたが,やっぱり心配なので,内部を確認するようお願いしました。「開けてみるということは修理が前提になります」と言われました。バックアップも全部取っていないので,このまま入院にはできないけど,一応中を開けて見てもらえますか,と食い下がってお願いしました。
待つことしばし,スタッフの方の話によると,キーボードの右側だけでなく左側の方までうっすらとワインの赤い色が広がっていたそうです。そうか,毛細管現象みたいなもので拡がるわけだ。もし修理に出すとすると,基本アヤシイ部分は交換になるだろうと・・本格的にマザーボード全部が交換になると17万幾らとかいう値段で,めまいがしそうでした。確かアップルケアでは液体がらみの周囲はカバーされなかったと思いましたが,今はアップルケア・プラスというのに入っている(ことになっているらしい)ので,有償になっても免責があり,最大でも支払いは3万7千円くらいとか・・・ヨカッタ,ヨカッタ。でもいつやるかが問題。普通に動いているのなら,今すぐという緊急性はないかもしれないとのこと。
結局,丸ごとバックアップを作成してから,直近にあと2つあるプレゼンを終えてから修理にだす方針にしました。4Tの外付けHDDを買って帰り,恐る恐る使ってます(実はまだ出していない)。
いやあ,飲みながらの作業はダメですね。