面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

私見ですが。

2009年11月23日 | ニュースから
「生活保護が楽というのは甘え」 雇用協議で都知事発言(朝日新聞) - goo ニュース


石原都知事はセレブの代表であり、いわゆる「勝ち組」の代表的存在と言える人物で、傲岸不遜な物言いに個人的に腹が立つことが多いのだが、今回の発言は部分的には同感。

ハローワークの現状として、職員が紹介する仕事に対して、アレが嫌、コレが嫌ばかり繰り返して職に就かない例が多々あることは見知っていた。
健康面や体力的な点から肉体労働は無理、というようなやむを得ない場合での「嫌」というのではなく、自分の意に染まない仕事だから嫌という場合は同情できない。
もちろん、個別に様々なケースはあるだろうが、それはともかくとして、生活の糧を得るためには、まずは働かないことにはどうしようもないという原点に立ち返るべきである。

自分の勤務先でも、入社以来何十年と機械を相手の仕事に従事し、社員同士以外の人としゃべる機会が無かった社員が、リストラのために職場が整理され、営業職へと配置転換されるケースはたくさんある。
それでも歯を食いしばり、生活のために一生懸命新しい不慣れな仕事に取り組み、トップセールスマンに上り詰める社員もいる。

「自分のやりたいことは他にあるから」と言う前に、まずは自分で稼いで、己の生活基盤を自分の力で築くという社会的責任を全うすべきだ。