面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

今季終了。

2009年11月09日 | 野球
巨人、投手リレー奏功…日ハムあと1本出ず(読売新聞) - goo ニュース


春から我々(ワタシ?)を楽しませてくれてきたプロ野球もついに終了。
我がタイガースは早々に今季が終了していたが、楽天とファイターズをそれぞれ応援することで、まあ終盤まで楽しめた。

最近はクライマックスシリーズという愚策によって、シーズン終了間際まで盛り上がるようになり、3位・4位を争うチームのファン達は、以前に比べて長く楽しむことができるが、やはり日本シリーズは、今年のように両リーグの首位チーム同士が対決しないと意味がない。
そんな今季の日本シリーズは、当然(!?)のことながらファイターズを応援したが、一歩及ばず読売軍に苦杯をなめる結果となった。

絶対的エースのダルビッシュを除けば、突出した選手はいないファイターズ。
かたや小笠原、ラミレスに、ケガをして活躍できなかったものの“韓国の至宝”とも呼ばれた(確か…)李と主砲を3門揃え、阿部、亀井、松本と若手も大きく育ち、投手陣もグライシンガー、ゴンザレスの負けない先発助っ人に剛速球ストッパー・クルーンを擁し、野手同様に山口、東野と若手も飛躍し、巨大戦力を誇る読売軍。
戦う前から結果が見えるような両軍の戦力差は、ダルビッシュを欠くファイターズにとって不利なままで終わってしまった。
ファイターズに出たわずかなミスが、パソコンで言うところの「致命的なエラー」となったシリーズであった。

シーズン中、ダルビッシュの故障の他にもインフルエンザ禍に見舞われたりしながらも、チーム全体で穴をカバーしてきたファイターズ。
傑出したプレイヤーがいない分、各選手には求められる役割をきっちりこなすことが勝利のためには欠かせない。
その象徴的な存在が、一般的には一発長打で得点をあげる役割が求められるポジションでありながら、年間たった8本の本塁打しか打っていない4番の高橋。
前の打者が塁に出れば、一発を狙うよりも更に次の打者へとつなぐことを意識していた。
その結果、打線全体が大きな破壊力を持つこととなり、リーグ優勝を勝ち取るほどのチーム力を生んだと言える。

たとえメンバー個々の力が平均的であっても、それが一丸となれば大きな力となることを、身をもって示したファイターズ。
その平均的な個々に“ほころび”が生じると、巨大戦力を相手にするのは難しかったという結末は残念…
とはいえ、優れた組織力を誇るファイターズ。
来季も期待したい!