面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

露の五郎

2009年03月31日 | 落語
落語家の露の五郎兵衛さん死去(時事通信) - goo ニュース


訃報というのは突然のことが多いが、露の五郎兵衛が亡くなったのは驚いた。
五郎兵衛を襲名したのが2005年と比較的最近だったこともあり、自分にとっては「露の五郎」の方が通りがよいのだが、なぜ「落語の祖」とも言われる人物の名前を何百年ぶりかで襲名することにしたのか。
雁治郎が坂田藤十郎を襲名したことに影響を受けたのだろうか?

それはともかく、昔ながらの珍品とも呼ぶべきネタを大量に持つ師の逝去は残念。
特に艶笑噺を語らせれば、今の上方落語界において右に出る者はいないと言っても過言ではない。

高めの声で、ちょっと“ねちゃっ”とした感じのしゃべり方。
色っぽい噺をサラッと語り、一拍置いて客の笑いを待ってから、いたずらっぽい笑顔で客と一緒に笑う独特の間の取り方。

そういえば、「一寸露久」(確か「ちょっとろきゅう」と読んだはず)の名前で、伝統芸能のひとつ「にわか」の伝承にも力を入れていたが、弟子達によって継承されているのだろうか。
また一人、上方芸能の達人が逝ってしまった…

合掌



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