面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

危険が無い危険

2010年08月04日 | ニュースから
危険学 遊具でのヒヤリから回避の知恵養う(産経新聞) - goo ニュース


子供の周囲から、どんどん“危ない”ものが消えているという。
昔は小さな遊び場みたいな公園にもあった箱型のブランコも、最近とんと見なくなったと思ったら、かなりの数が撤去されてしまっているようだ。
そういえば以前、このタイプのゆりかご型のブランコで指を切断した子供の事故がニュースで取り上げられ、それ以来この遊具を見ることがなくなってきたように思う。

そんな大ケガはめったにあるものではないが、昔から同様の事故はあったに違いない。
しかしそれが社会的に問題視され、その結果ブランコが撤去されるなどといったことは無かった。
それほどのケガでなくても、ブランコから落ちたり、こっちへ揺れてきたブランコにあたったりしてケガすることは多々あったはず。
現に自分も、子供の頃にはいろんな遊具でしょっちゅう打ち身やらすり傷やら作っていた。

時には傷口を縫うほどの切り傷を負うこともあったが、日常的に言わば“危ない”場面はそこかしこにあった。
しょっちゅう、小さな危ないことがあれば、確かにちょっとした危険への対処法が身に付いていき、それが結局は大きな事故を未然に防ぐことになるのだろう。
それが、小さな危険さえも排除し、安全だけを追求するようなことになれば、子供の危険への対応スキルは育たないことは自明の理。

「リスクを負わない」「失敗するくらいなら始めから何もしない」という発想を持つ人間が増えてくるのも当然…



最新の画像もっと見る

コメントを投稿