月曜は基本的に「移動日」のため、プロ野球は試合が無い。
一時パ・リーグが「マンデー・パリーグ」と銘打って、セ・リーグの試合が無いということで観客増員を当てこんで試合をやっていたが、あまり効果が無かったようでもとに戻っている。
さて、日曜の試合は久しぶりにイイ試合であったのは既に書いたとおりであるが、中でもシーツの貢献度の高さを改めて認識した試合であった。
6回にツーベースを放って同点の足がかりを作ったのは当然大きな働きであったが、圧巻だったのは8回表の守備である。
ウィリアムスが先頭の米野に死球を与え、「こらヤバいな…」と思ったのも束の間、続く代打福川の痛烈なファーストゴロをサラリとさばいてゲッツーに!
この、難しい打球をサラリと簡単にさばいてしまうところこそが、正にプロの技である。
匠の味とでも言うべきか。
ナイター中継していたサンテレビで解説していた木戸も唸っていたが、シーツの守備は天下一品である。
広島時代はセ・リーグナンバーワンのショートの呼び声が高い彼が、ファーストでもゴロさばきが抜群なのは当然というには、あまりにも当り前。
しかし、ファーストにシーツがいるということは、チームに与える影響は、単にファーストへの打球処理だけにとどまらない。
彼がファーストにいるおかげで、タイガース内野陣はどれだけ助けられていることか。
他球団に比べて格段に野手の一塁暴投が少ないはず。
ワンバウンド送球も難なくすくい取り、高かったり横へそれるような送球も、長身プラス長い手足という、正にファーストにはうってつけの体格を存分に活かしてつかみ取る。
大昔、讀賣の一塁を守っていた「打撃の神様」川上哲治は、他の野手が暴投しようものなら平気で見逃してエラーをつけたという。
まあ、エラーが失点につながっても「ワシが打って返してやる!」という根性があったからできたことでもあろうが、若手野手はビビったことだろう。
今の時代では、若手つぶしでしかない所業である。
もう一つ、シーツが日曜の試合でウィリアムスを助けた場面は、この打球や送球の処理だけではない。
センター前に抜けそうな打球に必死で追いついた藤本からの山なりの送球を、
「ハイ、ラクショーデ、アウトネー!」
と一塁塁審にPRするかの如き処理で、サラリとダッグアウトへ引き上げたところがミソである。
テレビで観ていてわかるくらい、足が離れるのが早かったのだが、一塁塁審はシーツにつられるように「アウト!」のコール。
ヤクルトの一塁コーチが抗議していたが時既に遅し。
バッターが楽々アウトのときは、送球を受け取ったか取っていないか、くらいのタイミングで早めに足を離す、というのがプロ野球における一塁手全般のクセなのである。
(一度、注意して見てみることをお勧めする)
これを逆手に取ったようなプレーを見せたのが、あの場面のシーツであった。
そら審判もつられるってもんだ。
これと対照的なのが、ここ最近の鳥谷である。
交流戦の途中くらいから、どうも守備に精彩を欠いている。
たまにビックリするようなファインプレーもあるが、正面の当たりをポロッとやるシーンが目立っていて、気になって仕方がない。
エラーのシーンではことごとく、打球を待って処理しようとして、言い換えれば、大事に、慎重にプレーしようとしすぎて、かえって失敗している。
今年、バッティングは好調を維持できているだけに、守備でももっと攻撃的に、アグレッシブに、どんどん前に突っ込んでいくプレーを期待したい。
彼には、もっと上を目指したプレーを心がけてほしい。
セ・リーグのナンバーワンショートを狙える素質を持っているのだから。
一時パ・リーグが「マンデー・パリーグ」と銘打って、セ・リーグの試合が無いということで観客増員を当てこんで試合をやっていたが、あまり効果が無かったようでもとに戻っている。
さて、日曜の試合は久しぶりにイイ試合であったのは既に書いたとおりであるが、中でもシーツの貢献度の高さを改めて認識した試合であった。
6回にツーベースを放って同点の足がかりを作ったのは当然大きな働きであったが、圧巻だったのは8回表の守備である。
ウィリアムスが先頭の米野に死球を与え、「こらヤバいな…」と思ったのも束の間、続く代打福川の痛烈なファーストゴロをサラリとさばいてゲッツーに!
この、難しい打球をサラリと簡単にさばいてしまうところこそが、正にプロの技である。
匠の味とでも言うべきか。
ナイター中継していたサンテレビで解説していた木戸も唸っていたが、シーツの守備は天下一品である。
広島時代はセ・リーグナンバーワンのショートの呼び声が高い彼が、ファーストでもゴロさばきが抜群なのは当然というには、あまりにも当り前。
しかし、ファーストにシーツがいるということは、チームに与える影響は、単にファーストへの打球処理だけにとどまらない。
彼がファーストにいるおかげで、タイガース内野陣はどれだけ助けられていることか。
他球団に比べて格段に野手の一塁暴投が少ないはず。
ワンバウンド送球も難なくすくい取り、高かったり横へそれるような送球も、長身プラス長い手足という、正にファーストにはうってつけの体格を存分に活かしてつかみ取る。
大昔、讀賣の一塁を守っていた「打撃の神様」川上哲治は、他の野手が暴投しようものなら平気で見逃してエラーをつけたという。
まあ、エラーが失点につながっても「ワシが打って返してやる!」という根性があったからできたことでもあろうが、若手野手はビビったことだろう。
今の時代では、若手つぶしでしかない所業である。
もう一つ、シーツが日曜の試合でウィリアムスを助けた場面は、この打球や送球の処理だけではない。
センター前に抜けそうな打球に必死で追いついた藤本からの山なりの送球を、
「ハイ、ラクショーデ、アウトネー!」
と一塁塁審にPRするかの如き処理で、サラリとダッグアウトへ引き上げたところがミソである。
テレビで観ていてわかるくらい、足が離れるのが早かったのだが、一塁塁審はシーツにつられるように「アウト!」のコール。
ヤクルトの一塁コーチが抗議していたが時既に遅し。
バッターが楽々アウトのときは、送球を受け取ったか取っていないか、くらいのタイミングで早めに足を離す、というのがプロ野球における一塁手全般のクセなのである。
(一度、注意して見てみることをお勧めする)
これを逆手に取ったようなプレーを見せたのが、あの場面のシーツであった。
そら審判もつられるってもんだ。
これと対照的なのが、ここ最近の鳥谷である。
交流戦の途中くらいから、どうも守備に精彩を欠いている。
たまにビックリするようなファインプレーもあるが、正面の当たりをポロッとやるシーンが目立っていて、気になって仕方がない。
エラーのシーンではことごとく、打球を待って処理しようとして、言い換えれば、大事に、慎重にプレーしようとしすぎて、かえって失敗している。
今年、バッティングは好調を維持できているだけに、守備でももっと攻撃的に、アグレッシブに、どんどん前に突っ込んでいくプレーを期待したい。
彼には、もっと上を目指したプレーを心がけてほしい。
セ・リーグのナンバーワンショートを狙える素質を持っているのだから。