フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

伊勢参り

2009-02-15 | 旅行

何十年振りに伊勢参りに行った。今年90歳になるおばあちゃんが是非参りたいということなので、一緒に行くことになった。伊勢神社内宮はものすごい参拝客で駐車場は何処も満杯に近く、わずかに空いていたので、止めることが出来た。参道は「おはらい通りと」名づけられ、道の両側が古い町並みに改装されていて、なかなかの雰囲気だ。赤福から始まり、饅頭、せんべい、天ぷらなどの店がぎっしり軒を連ねている。何処も結構な人だかりだ。こちらに寄り、あちらを覗いているとなかなか前へ進まない。内宮の入り口に着いたが、そこからが遠い。内宮参道には樹齢何百年かと思われる巨大な杉が生い茂っている。ようやく本殿前にたどり着き参拝できた。

今日の宿は志摩観光ホテル。このホテルはおばあちゃんの希望だ。聞いてみると、おばあちゃんが若い頃、職場の上司がこのホテルの支配人になった。一度来てくださいと何度かお誘いを受けたが、結局行けなかって、今回やっと行くことが出来たということである。その上司の方は既に他界されているが、今の支配人さんに事情を説明すると記念誌を持ってきてくれた。そこにかつての上司の写真が掲載されていて、おばあちゃんは感無量になり、涙ぐんでいた。

あくる日は、映画「喜びも悲しみも幾年月」の撮影地になった、安乗崎灯台へ行く。的矢湾から太平洋に突き出た岬の最先端にある。灯台の周りはスイセンが咲き誇っていて、すっかり春めいている。灯台に登ると、文字通り360度近くが海である。陽光に輝く太平洋は限りなく大きい。

昼食は二見が浦で取った。アサリの炊き込みご飯に焼きハマグリ、焼きウニを注文する。焼きハマグリが焼き過ぎで、美味しい貝の汁がなくなってしまっていたのが、いかにも残念だった。