「上海13」
「必殺・ザ・ドラゴン」
原題:上海灘十三太保
英題:Shanghai 13/All the Professionals
製作:1984年
●いやぁ…これは久々に凄いものを見たなぁ…(汗)。本作は香港映画界を代表する大導演・張徹(チャン・ツェー)が監督したオールスター活劇で、TVドラマとして作られたものを再編集した作品です。
日本では長いこと国内版ビデオが入手困難となっていましたが、近年になって国内版DVDが発売されたため、現在は容易に視聴できるようになりました(かくいう私も国内版DVDでようやっと視聴した次第です)。
出演者は特別出演のジミー先生(出番少ない)を筆頭に、狄龍(ティ・ロン)、陳觀泰(チェン・カンタイ)、戚冠軍(チー・クワンチュン)、鹿峰(ルー・フェン)などの張徹作品スターがズラリ!劉華(アンディ・ラウ)や尤少嵐(ソニー・ユー)といった外部の俳優も顔を見せています。
ストーリーは南京政府の機密文書を巡る争奪戦で、政府の刺客とそれに反抗しようとする人々との死闘が展開されます。しかしそういった時代背景を気にする必要はありません。何故なら本作は、最初から最後まで男たちの死闘”だけ”を描いているからです!(笑
とにかくストーリーは二の次三の次!物語は「功夫スターたちが戦って死ぬ→場所を移動する→功夫スターたちが戦って死ぬ→場所を移動する…」という流れを延々と繰り返しながら進んでいきます。
ここに張徹が得意とする裏切りと確執のサスペンス、刺客集団・上海13のメンバー(誰が敵で味方か解らない)などが絡むため、アクションの濃さは並大抵の功夫映画をはるかに凌駕していました。
その反面、張徹の監督作にしてはストーリー面が弱く、過去の傑作と比べると不発気味です。本作はこの点を膨大な量のアクションシーンで補っており、一流の功夫スターたちによるガチンコ対決をこれでもかと堪能できます。
力強い拳さばきを見せる狄龍、身軽さを存分に発揮する程天賜、武器戦闘ならお任せの鹿峰、強力無双の陳星(チン・セイ)などなど…。『少林寺列伝』ほどではありませんが、出演者たちが披露するアクションは素晴らしいものばかりでした。
…しかし、満貫全席を一気に食べようとすれば腹を壊してしまうもの。功夫片を見慣れているはずの私も、本作を視聴した後は物凄い疲労感に襲われてしまいました(苦笑
決して功夫映画ファン以外には薦められないものの、アクションの濃度だけは多の追随を許さない作品。もし本作を視聴する場合は、適度な休憩を挿みながら見ないと冗談抜きで疲れるので御注意下さい。
「必殺・ザ・ドラゴン」
原題:上海灘十三太保
英題:Shanghai 13/All the Professionals
製作:1984年
●いやぁ…これは久々に凄いものを見たなぁ…(汗)。本作は香港映画界を代表する大導演・張徹(チャン・ツェー)が監督したオールスター活劇で、TVドラマとして作られたものを再編集した作品です。
日本では長いこと国内版ビデオが入手困難となっていましたが、近年になって国内版DVDが発売されたため、現在は容易に視聴できるようになりました(かくいう私も国内版DVDでようやっと視聴した次第です)。
出演者は特別出演のジミー先生
ストーリーは南京政府の機密文書を巡る争奪戦で、政府の刺客とそれに反抗しようとする人々との死闘が展開されます。しかしそういった時代背景を気にする必要はありません。何故なら本作は、最初から最後まで男たちの死闘”だけ”を描いているからです!(笑
とにかくストーリーは二の次三の次!物語は「功夫スターたちが戦って死ぬ→場所を移動する→功夫スターたちが戦って死ぬ→場所を移動する…」という流れを延々と繰り返しながら進んでいきます。
ここに張徹が得意とする裏切りと確執のサスペンス、刺客集団・上海13のメンバー(誰が敵で味方か解らない)などが絡むため、アクションの濃さは並大抵の功夫映画をはるかに凌駕していました。
その反面、張徹の監督作にしてはストーリー面が弱く、過去の傑作と比べると不発気味です。本作はこの点を膨大な量のアクションシーンで補っており、一流の功夫スターたちによるガチンコ対決をこれでもかと堪能できます。
力強い拳さばきを見せる狄龍、身軽さを存分に発揮する程天賜、武器戦闘ならお任せの鹿峰、強力無双の陳星(チン・セイ)などなど…。『少林寺列伝』ほどではありませんが、出演者たちが披露するアクションは素晴らしいものばかりでした。
…しかし、満貫全席を一気に食べようとすれば腹を壊してしまうもの。功夫片を見慣れているはずの私も、本作を視聴した後は物凄い疲労感に襲われてしまいました(苦笑
決して功夫映画ファン以外には薦められないものの、アクションの濃度だけは多の追随を許さない作品。もし本作を視聴する場合は、適度な休憩を挿みながら見ないと冗談抜きで疲れるので御注意下さい。
功夫シーン満載でどれもがスピーディーでこれを超える功夫映画はないと勝手に思ってます。
自分も山口県なのですが下関市まで必殺ザドラゴンと少林寺疾風黄金拳を借りににレンタルビデオ屋に行ったのが懐かしいです。
当時レンタルした燃えよcia危機百発や激突魔拳塾、ブレードチェイサーなんかもぜひdvdで復活してほしいです。
ソニーユーはどのシーンに出てる人ですか?
>功夫シーン満載でどれもがスピーディーでこれを超える功夫映画はないと勝手に思ってます。
ここまで功夫アクションが濃密な香港映画もそうありません。日本でリリースされた功夫片の中でも、本作のアクションは特に激しかったと思います。
>自分も山口県なのですが下関市まで必殺ザドラゴンと少林寺疾風黄金拳を借りににレンタルビデオ屋に行ったのが懐かしいです。
下関には『上海13』と『疾風黄金拳』の置いてある店があったんですか!私は未だに下関を散策したことが無いので、いずれは出向いてみたいですね。
>ソニーユーはどのシーンに出てる人ですか?
尤少嵐は、狄龍のグループに潜伏していた刺客として登場します。終盤で正体を現し、程天賜と激しいバトルを展開していました。
ありがとうございます。名前が分からないけど良い動きするなぁと思ってたので他の出演作もチェックしてみたいです。
これからも深い知識と鋭い指摘の批評楽しみにしてますので頑張ってください。
尤少嵐は本業が武術家だったようで、映画出演はわずか4本のみ(『上海13』『少林寺三十六福星』『中華道士』『少林寺疾風黄金拳』)となっています。
いずれの作品も日本発売されているので、オークションサイト等を利用すればコンプリートも可能と思います(『上海13』以外は入手困難な作品ばかりですが・汗)。
ちなみに余談ですが、こちらの動画サイトでは比較的最近の尤少嵐の姿が確認できます→http://ap.ntdtv.com/b5/20101002/video/35151.html