「仮面ライダーW AtoZ FOREVER/運命のガイアメモリ」
製作:2010年
▼アメリカから帰国し、『ウルトラ銀河伝説』を撮り終えた坂本浩一は、続いて平成ライダーシリーズ第11作となる『仮面ライダーW(ダブル)』の監督を担当します。この作品は探偵ドラマの要素を取り入れており、風都という架空の街が舞台となっています。
主役のライダーには、探偵の左翔太郎(桐山漣)と相棒のフィリップ(菅田将暉)が2人で変身し、悪の組織・ミュージアムが巻き起こす難事件に挑む!…という話なのだそうです。
本作では敵として大道克己=仮面ライダーエターナル(松岡充)と、不死身の傭兵部隊・NEVERが登場。メンバーには八代みなせ・須藤元気・出合正幸・中村浩二が扮し、スケールの大きいバトルを繰り広げていました。
■人間をドーパント(本作における怪人の名称)に変身させるガイアメモリ…その新型であるT2メモリをNEVERが強奪した。街に散らばったT2メモリは人々に取り付き、各地でドーパントの暴走事件が発生していく。
そんな中、桐山たちの前に国際捜査官の杉本彩が現れ、彼らにT2メモリの回収を依頼する。菅田は彼女の姿に、記憶の彼方へと消えた母親の面影を見るのだが…。
一方で回収作業を進めていた2人は、T2メモリで強力なドーパントに変身したNEVERと遭遇。連中の攻撃をかいくぐりつつ、なんとか相当数のメモリを杉本に引き渡す事となった。だがそこにエターナルと化した松岡と、実は敵だった杉本が姿を見せる。
桐山たちはライダーになって戦うも、エターナルの特殊能力で変身用のメモリを停止させられてしまう。ほぼ全てのT2メモリを手に入れた松岡は、占領した風都タワーから「残りのメモリを探して持って来た奴に大金を出す」と宣言した。
彼の目的は巨大兵器の起動で、その鍵がT2メモリだったのだ。街はパニックに陥り、杉本を信じて近付いた菅田は囚われの身に…。もはや万策尽きたかと思われたその時、最後に残されたT2メモリで桐山は変身に成功する。
照井竜=仮面ライダーアクセル(木ノ本嶺浩)と共に敵地へ切り込んだ彼は、街と相棒を救うべく最後の戦いに挑む!
▲私は『W』のTV本編を見ておらず、ちょっと前に紹介したスピンオフ作品で得た知識くらいしか持っていないのですが、そんなことも問題にならないほどの快作でした!
物語はアクションの連続で画面を彩りつつ、母を求める菅田のドラマを展開。さらに盛り上がるのがクライマックスで、杉本の悲しい最期や次回作ライダーの登場、そしてダイナミックな決着に至るまでを一気に描ききっています。
伏線の使い方も上手く、大人の視聴者が見ても十分楽しめる内容だったと私は思います。もちろんアクション描写も充実しており、格闘戦やバイク・アクションといった派手な見せ場が用意されていました。
気になるのは役者本人が見せる格闘シーンですが、須藤や中村らのアクションは数箇所ほどしかなく、目立ったバトルは後半の桐山VS八代のみ。それでも八代の見せる蹴りは華麗かつセクシーに撮れていて、のちに女闘美路線を極めることになる坂本監督の嗜好が垣間見えます(笑
格闘アクション的には物足りなさを感じるものの、作品としての仕上がりは上々な逸品。本作に出演した面々のガチバトルが見たい方には、前日談であり後日談でもある『仮面ライダーW RETUNS 仮面ライダーエターナル』がオススメです。
この『W』で手腕を振るい、評価を受けた坂本監督はスーパー戦隊シリーズでもその実力を示し、遂には仮面ライダーのメイン監督に登りつめます。そして大勢のライダーが出演するオールスター作品の監督も任される事になるのですが……続きは次回にて!
製作:2010年
▼アメリカから帰国し、『ウルトラ銀河伝説』を撮り終えた坂本浩一は、続いて平成ライダーシリーズ第11作となる『仮面ライダーW(ダブル)』の監督を担当します。この作品は探偵ドラマの要素を取り入れており、風都という架空の街が舞台となっています。
主役のライダーには、探偵の左翔太郎(桐山漣)と相棒のフィリップ(菅田将暉)が2人で変身し、悪の組織・ミュージアムが巻き起こす難事件に挑む!…という話なのだそうです。
本作では敵として大道克己=仮面ライダーエターナル(松岡充)と、不死身の傭兵部隊・NEVERが登場。メンバーには八代みなせ・須藤元気・出合正幸・中村浩二が扮し、スケールの大きいバトルを繰り広げていました。
■人間をドーパント(本作における怪人の名称)に変身させるガイアメモリ…その新型であるT2メモリをNEVERが強奪した。街に散らばったT2メモリは人々に取り付き、各地でドーパントの暴走事件が発生していく。
そんな中、桐山たちの前に国際捜査官の杉本彩が現れ、彼らにT2メモリの回収を依頼する。菅田は彼女の姿に、記憶の彼方へと消えた母親の面影を見るのだが…。
一方で回収作業を進めていた2人は、T2メモリで強力なドーパントに変身したNEVERと遭遇。連中の攻撃をかいくぐりつつ、なんとか相当数のメモリを杉本に引き渡す事となった。だがそこにエターナルと化した松岡と、実は敵だった杉本が姿を見せる。
桐山たちはライダーになって戦うも、エターナルの特殊能力で変身用のメモリを停止させられてしまう。ほぼ全てのT2メモリを手に入れた松岡は、占領した風都タワーから「残りのメモリを探して持って来た奴に大金を出す」と宣言した。
彼の目的は巨大兵器の起動で、その鍵がT2メモリだったのだ。街はパニックに陥り、杉本を信じて近付いた菅田は囚われの身に…。もはや万策尽きたかと思われたその時、最後に残されたT2メモリで桐山は変身に成功する。
照井竜=仮面ライダーアクセル(木ノ本嶺浩)と共に敵地へ切り込んだ彼は、街と相棒を救うべく最後の戦いに挑む!
▲私は『W』のTV本編を見ておらず、ちょっと前に紹介したスピンオフ作品で得た知識くらいしか持っていないのですが、そんなことも問題にならないほどの快作でした!
物語はアクションの連続で画面を彩りつつ、母を求める菅田のドラマを展開。さらに盛り上がるのがクライマックスで、杉本の悲しい最期や次回作ライダーの登場、そしてダイナミックな決着に至るまでを一気に描ききっています。
伏線の使い方も上手く、大人の視聴者が見ても十分楽しめる内容だったと私は思います。もちろんアクション描写も充実しており、格闘戦やバイク・アクションといった派手な見せ場が用意されていました。
気になるのは役者本人が見せる格闘シーンですが、須藤や中村らのアクションは数箇所ほどしかなく、目立ったバトルは後半の桐山VS八代のみ。それでも八代の見せる蹴りは華麗かつセクシーに撮れていて、のちに女闘美路線を極めることになる坂本監督の嗜好が垣間見えます(笑
格闘アクション的には物足りなさを感じるものの、作品としての仕上がりは上々な逸品。本作に出演した面々のガチバトルが見たい方には、前日談であり後日談でもある『仮面ライダーW RETUNS 仮面ライダーエターナル』がオススメです。
この『W』で手腕を振るい、評価を受けた坂本監督はスーパー戦隊シリーズでもその実力を示し、遂には仮面ライダーのメイン監督に登りつめます。そして大勢のライダーが出演するオールスター作品の監督も任される事になるのですが……続きは次回にて!
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