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「拳 FIST」
製作:2009年
●本作は「スタントやCGを一切使わない格闘アクション」を売り文句にしている作品で、その言葉尻からは『マッハ!』の影響が感じ取れます。『マッハ!』はリアルヒッティング・アクションで一世を風靡した傑作格闘映画ですが、同じようなテイストの作品は世界中で作られています。本作も同様のアプローチを示した作品なのだと思っていたのですが、少々都合が違うようです。
ストーリーは近未来の日本を舞台に、主人公の拳法家・舩木壱輝が枯渇した水資源を牛耳る連中へ戦いを挑むというもので…まぁ、要するに『ネイビー・ストーム』と『マッスル・ヒート』を足して水で薄めたような映画なのです。
作品のクオリティはお世辞にも良質とは言えず、ロケ地の使い回しや陳腐なストーリーには閉口してしまいました。舞台設定は色々と凝っていますが、まるで中学生の青臭い妄想を具現化したかのような内容であり、既視感がMAX状態。また、全体的に暗がりのシーンが多いため、格闘アクションが見辛いという難点を抱えています(明るいシーンがほとんど無い)。
せっかく格闘アクションを売りにしている作品だというのに、それを疎かにする演出をするなんて愚の骨頂です。物語や全体的な出来は、『マッハ!』どころか『ネイビー・ストーム』や『マッスル・ヒート』よりも格段に劣っています。
しかし、それでも本作を最後まで見ていられたのは、劇中の格闘アクションが素晴らしかったからに他なりません。
殺陣は香港映画のような素早いタッチで、演じる役者はみんな良い動作で応えています。中でも、舩木演じる主人公は力強い拳としなやかな蹴りをビシバシと繰り出し、景気のいい暴れっぷりを披露!クライマックスでは兄弟子である松田賢二と、ラストでは敵の用心棒である堀口達哉とタイマン勝負を見せており、とりわけ堀口との戦いは深い印象を残していました。
しきりに李小龍の格言を引用したり、ラストバトルに『スパルタンX』のパロディを入れたり(最後のアレはソニー千葉?)と、アクション面に関しては本当に「好きな人たちがやっているんだなぁ」と感じられます。が、やはりストーリー面での杜撰さが鼻に付くのも事実。逆に言えば、そこさえ気にしなければ良質な格闘アクションとして見られるのですが…。
製作:2009年
●本作は「スタントやCGを一切使わない格闘アクション」を売り文句にしている作品で、その言葉尻からは『マッハ!』の影響が感じ取れます。『マッハ!』はリアルヒッティング・アクションで一世を風靡した傑作格闘映画ですが、同じようなテイストの作品は世界中で作られています。本作も同様のアプローチを示した作品なのだと思っていたのですが、少々都合が違うようです。
ストーリーは近未来の日本を舞台に、主人公の拳法家・舩木壱輝が枯渇した水資源を牛耳る連中へ戦いを挑むというもので…まぁ、要するに『ネイビー・ストーム』と『マッスル・ヒート』を足して水で薄めたような映画なのです。
作品のクオリティはお世辞にも良質とは言えず、ロケ地の使い回しや陳腐なストーリーには閉口してしまいました。舞台設定は色々と凝っていますが、まるで中学生の青臭い妄想を具現化したかのような内容であり、既視感がMAX状態。また、全体的に暗がりのシーンが多いため、格闘アクションが見辛いという難点を抱えています(明るいシーンがほとんど無い)。
せっかく格闘アクションを売りにしている作品だというのに、それを疎かにする演出をするなんて愚の骨頂です。物語や全体的な出来は、『マッハ!』どころか『ネイビー・ストーム』や『マッスル・ヒート』よりも格段に劣っています。
しかし、それでも本作を最後まで見ていられたのは、劇中の格闘アクションが素晴らしかったからに他なりません。
殺陣は香港映画のような素早いタッチで、演じる役者はみんな良い動作で応えています。中でも、舩木演じる主人公は力強い拳としなやかな蹴りをビシバシと繰り出し、景気のいい暴れっぷりを披露!クライマックスでは兄弟子である松田賢二と、ラストでは敵の用心棒である堀口達哉とタイマン勝負を見せており、とりわけ堀口との戦いは深い印象を残していました。
しきりに李小龍の格言を引用したり、ラストバトルに『スパルタンX』のパロディを入れたり(最後のアレはソニー千葉?)と、アクション面に関しては本当に「好きな人たちがやっているんだなぁ」と感じられます。が、やはりストーリー面での杜撰さが鼻に付くのも事実。逆に言えば、そこさえ気にしなければ良質な格闘アクションとして見られるのですが…。
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