功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『新龍争虎鬥』

2007-10-29 22:32:31 | 女ドラゴン映画
新龍争虎鬥
Kickboxer's Tears
1992

●なにげに本ブログ初登場の李賽鳳(ムーン・リー)主演作だ。ちなみに自分が初めてVCDで購入した作品でもある。VCDとはビデオCDの略称。DVDが全盛を極める以前に活躍したもので、現在もリージョン云々など細かい制限が無いので(実際は再生するデッキとの相性問題もあるが)広く流通している。日本国内で発売している作品しか見ない人は結構知らないかも…?
八百長試合で負ける事を拒否したキックボクサーの盧惠光(ケネス・ロー)は、周比利(ビリー・チョウ)との激闘の末に、グローブに塗った目潰しで視界を奪われ、リング上で殺されてしまう。慮恵光の妹である李賽鳳は、復讐の為に周比利・大島由加里・そしてボスの龍方(ロン・フォン)と激闘を繰り広げる!
あらすじが時期的に微妙な気がするがそれはまぁさておき(爆)、本作の購入理由はズバリ、盧惠光Vs周比利の元キッキングファイター同士の対決があるかも?と期待した上であった。が、見るといきなり序盤にあって面食らいました(笑)。このバトルだけでも見た価値はあったと思うものだったが、李賽鳳の『天使行動』的な体当たりアクションも結構な迫力で、Vs周比利・大島・龍方のそれぞれの闘いもなかなかに壮絶。やはりラストの対決は『天使行動』みたく大島との対決で締めれば格好良かったかもしれないが、ラストは龍方との廃墟バトルで〆でした。
この龍方は劇中において大島や周比利のボスとして登場するものの、強さを誇示するシーンが無く、強敵として登場しているのは唐突な印象を受けた。ラストも有耶無耶のうちに終わっているのが気になるが、この手の話ではよくある終わり方なのでこれでいいのか微妙なところである。
ちなみに李小龍の名作とはビタ一文関係ありませんので、あしからず。