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グループB トリニダード・トバゴ VS スウェーデン

2006-06-11 | W杯

トリニダード・トバゴ 0-0 スウェーデン


トリニダード・トバゴ)

                    S・ジョン

          C・サムエル            エドワーズ

               テオボルド    ビルチャール

                     ヨーク

       A・ジョン                       C・グレイ
               ローレンス     サンチョ


                    ヒズロップ

交代)C・サムエル → グレン
     テオボルド → ウィットリー


スウェーデン)

                ラーション   イブラヒモビッチ

          リュングベリ              ヴィルヘルムション
                   A・スベンション

                    リンデロート

        エドマン                    アレクサンデション
                 ルチッチ    メルベリ


                    シャーバーン

交代) A・スベンション → アルバック
       リンデロート → シェルトストロム
  ヴィルヘルムション → M・ヨンソン


ベンハッカー・マジック
ドイツW杯ここまで4試合のベストゲーム!! スコアレスドローながら内容は非常に濃密な試合だった!!

試合はキックオフから両チームとも「アクセル全快」でスタート。
スウェーデンは、ラーション、イブラヒモビッチ、リュングベリ、ヴィルヘルムションの4人の連携とスピードでゴールに迫る。
トリニダード・トバゴは、本来はFWのヨークをゲームメイク役に置いて、スターン・ジョンのポストプレーから左のサムエル、右のエドワーズの二人のドリブラーを走らせる、両チームともに攻守の切り替えが早い、見ていて迫力のあるサッカーを展開した。

スウェーデンがほとんど一方的に攻めながらも得点を奪えずに前半を終えたが、後半開始早々に試合が動く。
開始1分、左SBのエイベリー・ジョンがこの日2度目となるヴィルヘルムションへの両足タックルで退場!!

10人になったトリニダード・トバゴは、右SBのC・グレイを左SBに移し、右SBには前線のエドワーズを1列下げて置いた。 またここで特筆すべきは、トリニダード・トバゴのベンハッカー監督の采配。
「0-0」、「格上の相手」、「攻められている状況」、「1人少なくなった」、となれば当然守備の意識が強くなり、監督も守備の選手を入れて、選手心理に「守れ」というメッセージを伝えるものだが、ここでベンハッカー監督は、守備的な選手ではなく「FW」のグレンを投入。 スターン・ジョンとの2トップにして、スウェーデンに「カウンターの意識」を植え付け、両SBの攻め上がりを抑えることに成功した。

さらにベンハッカー監督は、スウェーデンのラガーバック監督が手を拱いている中、2枚目のカードを先に切った。
選手が1人少ない状況下においても「先手先手を打つ采配」は、4年間常に後手を踏んだ島国の代表監督と違い、「頼もしさ」を感じた。
そしてこの日、ゴールに一番近づいたのは途中出場のグレンがポストに当てたシュートだった。

終盤、スウェーデンは何度も決定的チャンスを掴むが、アルバックとイブラヒモビッチが決めきれず、結局スコアレスのまま試合終了。
まるで優勝したかのように喜ぶトリニダード・トバゴの選手とファンまるでグループリーグ脱落が決まったかのように落ち込むスウェーデンの選手とファンの姿が、試合結果の満足度の差を表していた。 スウェーデンが見せた前半45分のアクセル全快の攻撃は、今思えば、「前半で勝負を決めに行こう」としていたということだったのかもしれない。


ベンハッカー監督の采配も素晴らしかったが、それに90分間応える選手の能力と体力、集中力にも脱帽だ。
この試合のMVPはヨークだろう。 「危機察知能力」は本来はFWの選手とはとても思えない。 中盤で、最終ラインで、危ないところには必ずヨークがいて、攻撃の芽を次々と摘んだ。 シドニーFCでもこのポジションを任されていたが、彼のパスセンスも考えれば、このポジションこそ彼の「天職」なのかもしれない。
また、GKのヒズロップもスーパーセーブを連発。 ドリブラーのエドワーズは右SBに移って守備力の高さも見せた。


アーセナルのヴェンゲル監督にラブコールを送り続けるも失敗。 その代わりにジーコ。 その後任にはエメ・ジャケの噂立つなど、「名」にこだわりすぎて「実」を見ようとしない日本サッカー協会。
ベンハッカーのような、主要国際大会で素晴らしい采配を見せた監督を次期日本代表監督の候補に選んではどうだろうか?


 

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
記憶違い? (RR)
2006-06-11 18:09:34
>四年間常に後手を踏んだ島国の監督

は?日本代表見てきましたか?
返信する
HISROP ! (cederbook)
2006-06-11 18:39:09
シャカ・ヒスロップも凄かったですね。

返信する
Unknown (ピレス)
2006-06-11 20:29:49
>>RRさん

はい? すいません、質問の意味がよくわかりません。 4年間代表の試合を見ていたら、彼が相手よりも先に動く監督ではないことはみなさんおわかりだと思いますけど。





>>cederbookさん

ヒズロップは良かったです!! 最初、ジャックがGKを務めるって話でしたけど、結果的には良かったですね!!
返信する
物はかんがえようだとは言うけれど (RR)
2006-06-12 00:55:31
今回のトリニダードの采配は先手をとったモノではないと思いますがね。同様の状況でのジーコ采配のすさまじさはアジアカップで証明されているはずですが、なぜそんな後手を踏むなどというマイナスイメージを植え付けるような書き方をするのでしょうか?

それに、先に動きますよ、劣勢の状況ならば。ブラジル戦等でね。膠着状態で無理に動かないのはむしろ褒めるべきだと思いますが?

常に後手を踏むという表現が適切だとはとても思えませんがね?
返信する
>>RRさん (ピレス)
2006-06-12 02:01:27
>膠着状態で無理に動かないのはむしろ褒めるべきだと思います

まぁ、この辺は個人の趣向でしょうね。考え方が分かれるところでしょうけど、僕は劣勢にならないと動かないジーコのやり方が嫌いです。 交代が遅すぎるヴェンゲルもね。

選手の運動量が落ち、膠着状態の打破が不可能な雰囲気になっていても選手交代を行わず、失点してしまった試合を何度も見せられましたから。



あと、

>マイナスイメージを植え付けるような書き方をする

と批判されるのは少し違うかと。 もし、これがこの記事でお金をもらっているプロの文章なら影響力もあるし、批判もわかりますが、書いても一銭にもならない「素人」の「趣味」の範囲のものなんで、基本的には何を書いても自由だと思うんですよね。 そんな少しの表現でプレッシャーをかけられましても…

というところが正直な気持ちです。

RRさんにいつも見て頂いてるのは嬉しいのですが、もう少しお手柔らかにお願いします(笑)

とりあえず、僕が監督としてのジーコが嫌いだということは覚えていてください。
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