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クロアチア研究

2006-06-07 | 国際Aマッチ

クロアチア 0-1 ポーランド

得点)スモラレク

クロアチア)

               クラスニッチ    オリッチ

                   クラニチャル

         バビッチ                    スルナ

                モドリッチ
                         ヴラニェス


            シムニッチ  R・コバチ   シミッチ


                     ブティナ


ポーランド)

                    ジュラフスキ


          スモラレク               クジノヴェク
                    シムコヴィアク

                ラドムスキ
                         ソブレフスキ

        M・ジェブワコフ               バシュチンスキ
                  ボンク     ヨプ


                      ボルツ


<参考にするべきか、否か>
日本のライバル、クロアチアが対戦したのはグループAの「2位通過有力候補」のポーランド

前半はクロアチアのペースで試合は進む。 左のバビッチ、右のスルナ、トップ下のクラニチャルらがよくボールに触って、ポゼッション率を高めたが、肝心の2トップ、クラスニッチとオリッチの連携がイマイチ。 というよりは、オリッチの独りよがりなプレーばかりが目立った。 結局、クロアチアは得点できずに前半は終了。

後半、クロアチアは前線から素早くチェックを仕掛けるようになり、ポーランドを苦しめるも、CKからドルトムントのスモラレクにフリーで合わされて失点!!! 
その後クロアチアは、攻めの人数を増やして反撃に出るも、効果的な攻めはできず、逆にカウンターに遭う場面もあって悪い流れを断ち切れないまま試合終了。


総じて、ポーランドの方が動きは良かったですね。 スモラレククジノヴェク(レバークーゼン)の2人の「運動量」には驚かされました。 個人的に、「サイドアタッカー」のイメージだったクジノヴェクは、後半は1つポジションを上げて、前線でボールを追い掛け回していました。 まるでCL決勝のリュングベリを見ているような頑張りぶりでしたね。


クロアチアは、オリッチ、モドリッチ、ヴラニェスがサブメンバーで、本来のレギュラーは、ここにプルソ、ニコ・コバチ、トゥドルが来る感じですかね。
ただ、この3人が抜けただけでここまでチーム全体のパフォーマンスが落ちたというのには驚き。
確かに、キープ力があり、サイドに流れる傾向を持つFWプルソがいないと前線で起点が作れず、中盤にニコ・コバチとトゥドルが不在ではディフェンスラインの前でブロックができない。 若いモドリッチの方が攻撃力はありそうですけど。
ただ前の5人が攻撃的な分、クロアチアはこのポジションに、パスセンスがあってゲームメイクができる選手よりも、コバチのような「潰し屋」タイプの選手を置いた方が全体のバランスは取れる、ということでしょう。

クロアチアで怖いのはやはり、スルナのプレスキック。 威力・精度ともにかなり強烈ですからね。 また、スルナはドリブルも積極的に仕掛けてきます。
スルナと対峙するのは、もちろん三都主。 守りでは相当苦労させられそうですが、逆に裏を突ける回数も多くなると思います。 「いい意味でも、悪い意味でも」クロアチア戦のキーマンとなるのは三都主でしょう。
それと、先のニコ・コバチとトゥドルが中村俊輔を見る形になるでしょうが、俊輔がこの2人をうまく外すことができるか、というのもポイントになりそう。

クロアチアに一つ大きな「弱点」も見えました。 それは「自陣でのボール回し」。
「旧ユーゴスラビア」時代の名残か、GKのブティナも含めて簡単にクリアはせず、意地でも足元で繋ごうとする癖があります。 ただ、シミッチ以外は足元のセンスを全く感じないため、とにかく危なっかしい。 実際、この試合でもこの「悪癖」が原因で、何度も(ポーランド側から見た)高い位置で奪われてピンチを作ってしまいました。 また、奪われた後の守備への切り替えも遅い。
彼らは先日のイラン戦でも同様のミスを犯しており、ディフェンスラインでの中途半端なサイドチェンジのボールをインターセプトされて、そのまま失点を喫してしまったことがありました。
ドイツ戦のように、柳沢・高原らが前からどんどん追って行けばミスを誘発し、チャンスは広がるでしょう。
また、クロアチアのディフェンスもオーストラリア同様に、「縦」には強いけれど「横」の揺さぶりには弱いです。 2トップが絶えず動いていけば、最終ライン3人の混乱を招くことができるはずです。

攻撃が「サイド頼み」ということも、弱点と言えるでしょう。
ゲーム開始時には2トップだったポーランドが、クロアチアのサイド攻撃を警戒し、上記のようなシステムに移してスモラレクとクジノヴェクがそれぞれバビッチとスルナを見るようになると、攻撃の脅威が激減。 両サイドを制圧すれば、クロアチアの攻撃は手詰まりになります。


しかし、クロアチアにとってのこのポーランド戦は、「日本にとってのマルタ戦」のように、全てを参考にするべきかどうか悩むもの。 CKの失点時のような、「本番ではありえない」ような集中力を欠く場面が目立ちましたからね。 「弱点」は決定的なものですが、攻撃や中盤での守備はベストメンバーが揃えば、「質」は全く違うものになるでしょう。


どちらにしても、やはりイメージは「ドイツ戦」。
ここで見せたサッカーができ、セットプレーでの守備を改善できれば、日本のグループリーグ突破は大きく見えてくるはずです。

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ポーランド (RR)
2006-06-07 15:17:40
個人的に結構魅力的なチームなんだよな。スコットランドもそうだったんだけど、どちらももっとテクニカルなポゼッションサッカーが向いていると思う。なんで、守備的な方ばかりに向くかなー??
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Unknown (makerere)
2006-06-08 00:49:23
私もスルナが一番怖いなと思いました。スルナの攻撃力は圧倒的。おそらくかなり危険な場面を作られると思います。



しかし、最近のクロアチアのDFラインは何なのでしょうか?あんなDFラインで欧州予選を突破するなんて無理だと思うんですが、これはあまりにも基本的なことなので、修正してくると読んでますが、どうなることやら・・・
返信する
三都主の調子はどうだろう (Tetsu)
2006-06-08 01:30:03
スルナ対三都主ですか…



三都主はここに来て、調子を落としているような…

調子の波が激しい人ですからね。



昨日は失礼しました。コピーミスでした。

今度はちゃんとリンク貼りました。

使ってみてください。
返信する
Unknown (ピレス)
2006-06-08 03:43:24
>>RRさん

スコットランドにテクニカルなポゼッションサッカーをやれと言っても無理でしょうが、クロアチアはそちらが向いていますね。なにせ、旧「東欧のブラジル」ですから。





>>makerereさん

自分も修正してくると思ってますよ。 ただ、初戦がブラジルなんで、そこで自信を喪失するぐらいボコボコにやられていれば別かと。 逆にブラジルを抑えるようだと… 厳しいですね。





>>tetsuさん

その調子の波が、「最高の波」となるように期待するしかないですね、三都主は。 開けてみなければ、いいものか悪いものかわからない福袋みたいなものでもありますね。
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