日本 1-2 ブルガリア
得点)巻誠一郎 / S・トドロフ、ヤネフ
HOME)日本
巻誠一郎
玉田圭司
遠藤保仁
村井慎二 加地亮
阿部勇樹
福西崇史
中澤佑二 宮本恒靖 田中誠
川口能活
交代)村井慎二 → 三都主アレサンドロ
福西崇史 → 小野伸二
田中誠 → 小笠原満男
巻誠一郎 → 佐藤寿人
阿部勇樹 → 長谷部誠
AWAY)ブルガリア
S・トドロフ
ヤンコビッチ
M・ペトロフ テルキスキー
アンゲロフ Y・トドロフ
ワグネル ミラノフ
キリロフ トプザコフ
コレフ
<「動きが良かった」 を評価するのはやめよう>
「玉田のキレのある動きは収穫。」
明日の朝、そんな報道がされないか心配している。
確かに、「動き」のキレやプレーに参加する回数を考慮すると、玉田の方が巻より上回っていた。 しかし、FWとしての評価は、得点を決めた巻が数段上を行かねばならない。
思い出せば、コンフェデレーションズ・カップのギリシャ戦でも玉田は「動き」は良かったが、決定機を何度も外した。 この時、玉田は批判され、途中出場ながら決勝点を決めた大黒が称賛された。
しかし、ここで玉田の「動き」を褒めては逆戻り。 ここは「結果」を出した巻を評価しようではないか。
サッカーは「結果」が全てではないし、そうなってはサッカーの魅力は半減してしまう。 しかし、日本はもっと「結果」を重視する文化を持つべきだと思う。
Jリーグで結果を出し続けているにも関わらず、満足な出番ももらえずに「ブルガリア戦・無得点」の烙印を押されてしまう佐藤寿人を少しかわいそうに思った。
ジーコが言う「貢献度」は、「早い者勝ち」の意味に近い。
また、ジーコ・ジャパン23名のサバイバルレース最後の焦点となった「FW争い」だが、出場した選手の執念と気合いの入りようを見ると、この「競争」をもっと前の段階で全てのポジションに用いていたら、ジーコ・ジャパンは数段上のレベルのチームになっていたかもしれない、とも思った。
組織の成功にとって不可欠な「競争」の導入が遅れすぎた。 いや、いまだに「競争」は行われていないのかもしれない…
<試合の入り方・終わり方>
試合開始から1分、マルティン・ペトロフの鋭いサイドチェンジが日本の3バックの左を突き、日本はそこからS・トドロフに先制された。 マークの確認やポジションも整わない中で許したゴールだが、W杯「本番」でこれをやってしまっては、取り返しのつかない致命傷となる。
さらに、後半ロスタイムには点を取りに行った中でのセットプレーのピンチから失点。 日本は「試合開始直後、前半終了間際 / 後半開始直後、試合終了間際 / 得点直後」の失点が非常に目立つ。 どれも試合の中で最も抑えなければいけない時間帯だ。
ブルガリアは「1トップ・1シャドー・左右のウイング」の形で攻めてきたが、日本は3バックの構造上どうしてもFW1人に対してCB3枚が見てしまっため、両サイドに大きなスペースができてしまった。 失点の場面は実際にそこを突かれた格好だ。
個人的に、オーストラリアのヒディング監督が用いる、
「(相手が)1or3トップ → 4バック」、「(相手が)2トップ → 3or4バック」
という考え方には賛成だ。 ジーコも、攻撃時だけでなく守備時においても3バックと4バックの使い分けを行うべきだと思う。
<お見事 ブルガリア>
失点後、日本は攻めた。
しかしこれは日本の変化ではなく、ブルガリアの変化だった。
ただでさえ、FWベルバトフ、ボジノフ、MFスティリアン・ペトロフ、ヤンコフら主力を欠く布陣に加えて、ヨーロッパからの長距離移動の疲れ、時差ボケがあった。 さらには次の試合を土曜に控える日本と違って、ブルガリアはすぐ2日後の木曜にスコットランド戦を控えていた。
ブルガリアは決して、「攻められなかった」のではなく「攻めたくなかった」。 言うなればブルガリアは「疲れずに勝ちたかった」のだ。
巻の同点後、本来、日本はホームの観衆を味方にさらなる勢いに乗らねばならないところを完全に止められた。 ブルガリアはいよいよ「本気」を出して、効率的なカウンターを見せ、最後はセットプレーから勝ち越し点を決めた。
「強化」という観点で考えても、日本は開始直後の失点を防ぎ、「ブルガリアが攻めざるを得ない状況」を作らなければならなかった。 どうやら今回はブルガリアが日本よりも1枚も2枚も上手であったことを認めねばならないようだ。
詳しい事情はわからないが、W杯予選のほとんどの試合をレギュラーとして出場していたにも関わらず、今回は代表に呼ばれなかったジェフ千葉のストヤノフ。
「俺がいれば完封できた。」
と思ってテレビを見ていたかもしれない。
その他のブルガリア戦詳細レポートは、
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話せば長くなるので詳しいことは私のBlogを読んでもらうしかないのですが、「FWはサッカーのポジションの中で唯一”ゴールという具体的な数値”で表されるポジション」でそういう意味でJ(名古屋)で結果が出ていない玉田に対しての批判は理解できます。しかし、「昨夜の(親善試合の)巻の1ゴールを”結果”として大きな声を出していえるものなのか?」と疑問に感じます。今私たちが求めている選手はWCという大舞台で期待感の持てる選手!!確かに巻の根性というか気迫はチームで一番!!だが、昨日の試合でも絶好のチャンスを得意の頭で飛び込みゴールを決めたならジーコの心に迷いを起こさせたかもしれないが、あのオウンゴール的なゴールでは納得できないし、それは巻本人が一番わかっているはずです。私はサッカー、特に国を挙げての代表選手は短期間の調子とかでなく”大局的な評価”をすべきと思います!事実いくら良い選手を集めても勝てないのがサッカーの面白さであり怖さ......(;_;)
何か支離滅裂なコメントになりましたが、「(私たちが)今何をすべきか冷静に考えれば自ずと答えは見えてくる」と私は思いますね∈^0^∋
競争の導入が遅れた、と言う点はまったくそのとおりだと思いますし、本来あるはずの競争がないことで出来レースという印象が最初から今に至るまでずっと続いています。
前半だけはテレビで観ましたが、後半はまったく興味もなく本を読んでいました。最近プレミアリーグやブンデスリーガを観る機会が増えた一方、代表戦にあまり熱意がなくなった自分が切ないです。負けても爽快な試合がさらに減ってきたような気がして、興味さえなくなるとは・・・。だって、毎回毎回同じで進歩も変化もなく、誰が出てきて活躍したり得点したりしても結局は「FWは柳沢に・・・実績が・・・」とか与太話を言われては面白みもなくなりますよね。
開始早々の失点を見て、日本は負けパターンにおいて完成されたチームだと思いました。あまりにも見事です。しかし、海外組もいないし、試合内容はこんなものでしょう。この試合を持って「だいじょうぶか???」とあわてることはないようにも思います。
自虐的になりましたが、やっぱり日本代表にはがんばってほしい。チーム構成や戦術は監督交代後に期待。あとは巻がみせてくれるような「気合い」を感じたいです。もう一点、オウンゴール的なゴールだったみたいですが、彼の「運」というのも勝負には大きいと思います。ツキがある人間がいるのは強いです。
ボールの奪い方、フィードの正確性…
海外リーグと比べちゃぁ気の毒なのはわかってますが、絶対ボールキープしてやるという心意気とか本気で戦う気迫を感じないんです。そう感じてるのは私だけでしょうか。
はじめまして!!
確かに、玉田に関しては厳しい論調になりましたが、「結果」に関する考え方は間違ってないと思います。 おそらく玉田の選出は間違いないでしょう。それはジーコが言う「貢献度」を基準とするとの話です。 今のところ決していい選択とは思いませんけどね。
>>国を挙げての代表選手は短期間の調子とかでなく”大局的な評価”をすべき
という意見には賛成ですよ。 ただ、巻や佐藤はここ数ヶ月ではなく、1年以上もの間コンスタントにいい状態を維持していますからね。 対して、玉田は怪我もありましたけど、アジアカップ以来はJでも代表でも活躍できてません。 これでは「貢献度」というよりは、
「早く代表に入ったもの勝ち」
なんですよね。
イタリア代表で言えば、ここ1,2シーズンのセリエで結果を出しているトーニとジラルディーノよりも、全く結果が出せていないにも関わらず実績があるビエリを選ぶことと同じになりますが、賢明なリッピはそのようなことはしません。
自分が気に入らないのは、玉田ではなく、この巻と佐藤、玉田を一度として同じスタートラインから評価しようとしないジーコの考え方なんですよね。 まぁ今更どうにもなりませんけど。
あ、自分も試合の結果に関しては気にしてませんよ♪ まぁ、海外組も来ますしね。DFは心配ですけど、この時期に課題が出たことはよかったのかと。
>>ひろっぴさん
本読んでたんですか!?
スタジアムに来た観客全員が後半、読書を開始したらジーコも考えが変わるかもしれませんね(笑)
代表を見る熱意がなくなった、という人は多いですよね。 自分もその一人ですし。
それもやっぱ「競争」のなさが原因かと。 「ファミリー」っても、競争のない馴れ合いのグダグダ組織を見せられて、見てるこちら側の心もグダグダになってしまったんでしょうね~。
>>kiriekさん
今、DFは問題ですね。 中盤以上は海外組いるんでどうにかなりますけど、DFは今がジーコジャパンのベストですからね…
個人的には、中澤・トゥーリオ・松田の3バックが安心なんですけど、もうそんなことを考える時期でもなければ気力もないです…