『サウンド・オブ・サンダー』
A SOUND OF THUNDER(2004年アメリカ、ドイツ、チェコ共和国)
監督 ピーター・ハイアムズ
脚本 トーマス・ディーン・ドネリー、ジョシュア・オッペンハイマー、グレゴリー・ポイリヤー
原案 トーマス・ディーン・ドネリー、ジョシュア・オッペンハイマー
原作 レイ・ブラッドベリ
出演 エドワード・バーンズ、キャサリン・マコーミック、ベン・キングズレー、ジェミマ・ルーマー
■ストーリー■
2055年、タイムトラベルが可能になりタイム・サファリ社では、白亜紀に客をタイムトラベルさせて「恐竜狩り」を行なっていた。その恐竜が死ぬ数分前にタイムトラベルし狩りをさせるのだ。しかし、ある日、客の1人が起こしたあるコトが原因で異変が、現代で起きるのだった!
■感想■
レイ・ブラッドベリの短編「雷のような音」を映画化したSF映画。ちなみに「雷のような音」は「太陽の黄金の林檎」(ハヤカワ文庫)に入ってます。
原作が短編なんで、映画の原案もクレジットされてます。普通は「脚本」だけですけど、原作の短編を大幅にアクションSci-Fiとして脚色してるんで原案があります。
監督は、『カプリコン1』(77年)、『密殺集団』(83年)、『タイムコップ』(94年)、『レリック』(97年)のピーター・ハイアムズです!
マイケル・ダグラス主演の大傑作サスペンス『密殺集団』は『黒い警察』(71年)、『ダーティハリー2』(73年)と同じようなテーマのサスペンス作品です。ぜひ、どこかのメーカーさん、日本語吹き替えつきでDVD化して下さい!!
ピーター・ハイアムズ監督も、上記の作品以外にも、シュワルツェネッガー主演の『エンド・オブ・デイズ』(99年)みたいな終末オカルトやら『カナディアン・エクスプレス』(90年)のような傑作サスペンスまで、ホントに何でもかんでも撮ってます。いい意味での職人監督ですネ!でも、作品によって、当たり、ハズレがハッキリしてる監督さんです。あ、ハズレっていっても、他の監督に比べたら全然面白いんですけど。
もう、ピーター・ハイアムズ監督って聞いただけで、
「絶対面白いに違いない!!!」
って勝手に思っちゃうんですよネ。
ピーター・ハイアムズ監督って、70年代刑事物『破壊!』(73年)、SF風味の傑作スリラー『カプリコン1』、戦争恋愛アクション『ハノーバー・ストリート哀愁の街かど』(79年)とかとか、もう大傑作をいくつも撮ってるんで、@KOBA的には、ピーター・ハイアムズ=面白いってイメージが自然に湧いてきちゃうんですよネ!
とか思ってると『プレシディオの男たち』(88年)みたいな見終わったあと、どんな作品だったか忘れてしまうような映画を撮っちゃうんだからネ。あ、『プレシディオの男たち』のファンの方、すいません
でも、エンターテイメント作品を撮り続ける作風は大好きです!もう@KOBAの“映画界を代表する10人の監督”に選出しちゃいます!
って、ちょっとそれは、ほめ過ぎかな??でも“20人”になら絶対入ります!
主演は、『コンフィデンス』(03年)のエドワード・バーンズ、『スパイ・ゲーム』(01年)のキャサリン・マコ-ミック、『アサインメント』(97年)、『サスペクト・ゼロ』(04年)のベン・キングスレー。
原作では、ツアーガイド役のエドワード・バーンズ演じるトラヴィスが、映画版では、ツアーガイド兼科学者になってます!「エドワード・バーンズが科学者??」って感じですけど、エドワード・バーンズって役者以外に、色々な作品で監督、脚本、製作したりしてる才人だから、科学者役でも全然おかしくなかったです!
最近では、ロバート・アルドリッチ監督の『飛べ!フェニックス』(65年)のリメイク『フライト・オブ・フェニックス』(04年)の脚本も書いてました。(スコット・フランクと共同脚本)
単にツアーガイドっていうより、動物の絶滅をなんとかしたいっていう科学者の設定を入れたほうが、キャラクター的にもふくらみますしネ。その設定はほとんど活きてこないですけど…
でも、アメリカ人は、映画化するときに短編小説を原作にするのがウマイですよネ!ロッド・サーリングの「ミステリーゾーン」の1篇のような原作を、大エンターテイメントSFアクション映画にしちゃうんですから!
原作は、ヒネリのあるいかにも短編SFって感じですけど、映画版は、変化がパワーアップしちゃって動植物の進化まで変わって来ちゃって、人類滅亡の大スペクタクルですからネ。
製作会社の倒産とか、ゴタゴタがあった割には、VFXもしっかり出来てるし、特に後半に登場してくる、違った進化をしてきたであろう動植物のクリーチャーが登場するあたりから、手に汗握る展開が待ってます!!!
ハリウッドのメジャー作品的展開で、いかにもアクションSFなんだけど、妙に味のあるB級っぽさにあふれているのは、やはり製作会社が倒産したからですかね。
メインのキャラクターの退場の仕方もけっこうB級っぽさ丸出しで残酷だし、良いです!!(あ、直接描写はないので、小さいお子さんも大丈夫!かな??)
でも、B級の雰囲気が、本作の魅力の1つです!自分的には、超満足です!
「う~ん、DVDが発売になったら、買おうかな!」って思っちゃいました!(買っちゃいました)
Sci-Fi映画にうるさい@KOBAも大満足の1本です!あんまり評判良くないみたいですけど、今作はSF映画としては、かなり面白い作品だと思うんですけどネ!
2055年の人々の生活様式、服装とかが現代と変わっていないのも好感を持ちました。たった50年でそんなに変わらないですもんネ。タイムトラベル出来るようになった未来でも、みんなで宇宙服みたいな未来的スーツ着てたら引いちゃいますヨ!
さすがに、車は、現代の車を改造した車を使用したら、車会社の権利問題でもあるのか、未来的な車ですけどネ。現代の車を改造して使う方がお金が高そうだしネ!
未来になっても、朝や日中は交通渋滞してて、夜は道が空いてるなんていう描写も何気ない感じですけど、良かったです!そんな未来になったって変わるわけないですもんネ
製作会社が倒産したのが原因なのか、未来の街の描写はVFXもバラツキがありますけど、今作は、もうストーリーで勝負です!!!
VFXだけで、ストーリーの全然ないような作品より全然良いです!それって、別に『マトリックス』シリーズや『ザ・セル』(00年)や『宇宙戦争』(05年)のコトじゃないですからネ
ランニングタイム102分ですけど、延々とエンドクレジットが流れるんで、実質本編は97分くらいですかネ!エンタメ作品としてはちょうど良い長さです!!!
@KOBAのムービー!ムービー!的にいうと、「ちょうど良い長さ」っていうのは、スゴイほめ言葉ですからネ。
SF映画ファンは迷わず見ろ!って感じです。オススメの1本です!(つまらなくても責任はとれませんけど)80点
A SOUND OF THUNDER(2004年アメリカ、ドイツ、チェコ共和国)
監督 ピーター・ハイアムズ
脚本 トーマス・ディーン・ドネリー、ジョシュア・オッペンハイマー、グレゴリー・ポイリヤー
原案 トーマス・ディーン・ドネリー、ジョシュア・オッペンハイマー
原作 レイ・ブラッドベリ
出演 エドワード・バーンズ、キャサリン・マコーミック、ベン・キングズレー、ジェミマ・ルーマー
■ストーリー■
2055年、タイムトラベルが可能になりタイム・サファリ社では、白亜紀に客をタイムトラベルさせて「恐竜狩り」を行なっていた。その恐竜が死ぬ数分前にタイムトラベルし狩りをさせるのだ。しかし、ある日、客の1人が起こしたあるコトが原因で異変が、現代で起きるのだった!
■感想■
レイ・ブラッドベリの短編「雷のような音」を映画化したSF映画。ちなみに「雷のような音」は「太陽の黄金の林檎」(ハヤカワ文庫)に入ってます。
原作が短編なんで、映画の原案もクレジットされてます。普通は「脚本」だけですけど、原作の短編を大幅にアクションSci-Fiとして脚色してるんで原案があります。
監督は、『カプリコン1』(77年)、『密殺集団』(83年)、『タイムコップ』(94年)、『レリック』(97年)のピーター・ハイアムズです!
マイケル・ダグラス主演の大傑作サスペンス『密殺集団』は『黒い警察』(71年)、『ダーティハリー2』(73年)と同じようなテーマのサスペンス作品です。ぜひ、どこかのメーカーさん、日本語吹き替えつきでDVD化して下さい!!
ピーター・ハイアムズ監督も、上記の作品以外にも、シュワルツェネッガー主演の『エンド・オブ・デイズ』(99年)みたいな終末オカルトやら『カナディアン・エクスプレス』(90年)のような傑作サスペンスまで、ホントに何でもかんでも撮ってます。いい意味での職人監督ですネ!でも、作品によって、当たり、ハズレがハッキリしてる監督さんです。あ、ハズレっていっても、他の監督に比べたら全然面白いんですけど。
もう、ピーター・ハイアムズ監督って聞いただけで、
「絶対面白いに違いない!!!」
って勝手に思っちゃうんですよネ。
ピーター・ハイアムズ監督って、70年代刑事物『破壊!』(73年)、SF風味の傑作スリラー『カプリコン1』、戦争恋愛アクション『ハノーバー・ストリート哀愁の街かど』(79年)とかとか、もう大傑作をいくつも撮ってるんで、@KOBA的には、ピーター・ハイアムズ=面白いってイメージが自然に湧いてきちゃうんですよネ!
とか思ってると『プレシディオの男たち』(88年)みたいな見終わったあと、どんな作品だったか忘れてしまうような映画を撮っちゃうんだからネ。あ、『プレシディオの男たち』のファンの方、すいません
でも、エンターテイメント作品を撮り続ける作風は大好きです!もう@KOBAの“映画界を代表する10人の監督”に選出しちゃいます!
って、ちょっとそれは、ほめ過ぎかな??でも“20人”になら絶対入ります!
主演は、『コンフィデンス』(03年)のエドワード・バーンズ、『スパイ・ゲーム』(01年)のキャサリン・マコ-ミック、『アサインメント』(97年)、『サスペクト・ゼロ』(04年)のベン・キングスレー。
原作では、ツアーガイド役のエドワード・バーンズ演じるトラヴィスが、映画版では、ツアーガイド兼科学者になってます!「エドワード・バーンズが科学者??」って感じですけど、エドワード・バーンズって役者以外に、色々な作品で監督、脚本、製作したりしてる才人だから、科学者役でも全然おかしくなかったです!
最近では、ロバート・アルドリッチ監督の『飛べ!フェニックス』(65年)のリメイク『フライト・オブ・フェニックス』(04年)の脚本も書いてました。(スコット・フランクと共同脚本)
単にツアーガイドっていうより、動物の絶滅をなんとかしたいっていう科学者の設定を入れたほうが、キャラクター的にもふくらみますしネ。その設定はほとんど活きてこないですけど…
でも、アメリカ人は、映画化するときに短編小説を原作にするのがウマイですよネ!ロッド・サーリングの「ミステリーゾーン」の1篇のような原作を、大エンターテイメントSFアクション映画にしちゃうんですから!
原作は、ヒネリのあるいかにも短編SFって感じですけど、映画版は、変化がパワーアップしちゃって動植物の進化まで変わって来ちゃって、人類滅亡の大スペクタクルですからネ。
製作会社の倒産とか、ゴタゴタがあった割には、VFXもしっかり出来てるし、特に後半に登場してくる、違った進化をしてきたであろう動植物のクリーチャーが登場するあたりから、手に汗握る展開が待ってます!!!
ハリウッドのメジャー作品的展開で、いかにもアクションSFなんだけど、妙に味のあるB級っぽさにあふれているのは、やはり製作会社が倒産したからですかね。
メインのキャラクターの退場の仕方もけっこうB級っぽさ丸出しで残酷だし、良いです!!(あ、直接描写はないので、小さいお子さんも大丈夫!かな??)
でも、B級の雰囲気が、本作の魅力の1つです!自分的には、超満足です!
「う~ん、DVDが発売になったら、買おうかな!」って思っちゃいました!(買っちゃいました)
Sci-Fi映画にうるさい@KOBAも大満足の1本です!あんまり評判良くないみたいですけど、今作はSF映画としては、かなり面白い作品だと思うんですけどネ!
2055年の人々の生活様式、服装とかが現代と変わっていないのも好感を持ちました。たった50年でそんなに変わらないですもんネ。タイムトラベル出来るようになった未来でも、みんなで宇宙服みたいな未来的スーツ着てたら引いちゃいますヨ!
さすがに、車は、現代の車を改造した車を使用したら、車会社の権利問題でもあるのか、未来的な車ですけどネ。現代の車を改造して使う方がお金が高そうだしネ!
未来になっても、朝や日中は交通渋滞してて、夜は道が空いてるなんていう描写も何気ない感じですけど、良かったです!そんな未来になったって変わるわけないですもんネ
製作会社が倒産したのが原因なのか、未来の街の描写はVFXもバラツキがありますけど、今作は、もうストーリーで勝負です!!!
VFXだけで、ストーリーの全然ないような作品より全然良いです!それって、別に『マトリックス』シリーズや『ザ・セル』(00年)や『宇宙戦争』(05年)のコトじゃないですからネ
ランニングタイム102分ですけど、延々とエンドクレジットが流れるんで、実質本編は97分くらいですかネ!エンタメ作品としてはちょうど良い長さです!!!
@KOBAのムービー!ムービー!的にいうと、「ちょうど良い長さ」っていうのは、スゴイほめ言葉ですからネ。
SF映画ファンは迷わず見ろ!って感じです。オススメの1本です!(つまらなくても責任はとれませんけど)80点
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評判の良くない作品ではありますが(苦笑)
自分もなかなか楽しめました。
進化したクリーチャーの様子なんて単純に面白かったですし。
B級の雰囲気が楽しめた映画でありました♪
TB&コメントありがとうございます!
聞けば聞くほど評判の悪い作品ですけど
タイムトラベルテーマのアクション系Sci-Fi映画
としては、十分の面白さでした。
あのお猿さん系クリーチャーとか、けっこうガンバッテると思うんですけどネ。
クリーチャー、数は少なかったのですが、けっこう頑張っていましたね。で、最後のまで見せてくれたし。
でもねぇ、やっぱりVFX技術は、低いと思いました。
自分がVFXのことってあんまり気にしてないんだな…
って感じました。
後半の街がジャングルに覆われたあたりの
街並みとかは、けっこう良かったような気も…。
とにかくストーリーは大満足でした!