5月13日(金)に、川口リリアにて、退職金企業年金セミナーを開催しました。
内容は、①積立不足が深刻な厚生年金基金、②厚生年金基金からの移換も
可能な確定拠出年金の基礎、③厚生年金基金、確定拠出年金の動向 でした。
このセミナーの中で、今後、厚生年金基金とはどのように付き合っていたらいいのか
ということについて、参加者も交えて話し合いました。
積立不足に陥っている基金には、次の3つの対処方法があります。
①掛金を大幅にアップする。給付を削減する。
②基金から事業所が脱退する。
③基金を解散する。
前回のブログに書きましたが、かなりの基金が5.5%の予定利率を採用しています。
適格退職年金が5.5%の予定利率に苦しみ、制度廃止に追い込まれたことを考える
と、厚生年金基金も同じような運命をたどるのではないかと思われます。
既に歴史的使命を終えてる制度といえるのではないでしょうか?
とすると、基金への対処方法としては、②か③ということになります。
②で、事業所(=企業)が基金に払うお金と、③で払うお金では、③で払うお金の方が
少ない金額となります。
①での過大な負担を続けるのと、どちらがいいか?
厚生年金基金は、厚生年金の報酬比例部分を代行しているので、基金及び事業主の
責任は大きいといえます。
報酬比例部分に関して最低限の責任を果たし、上乗せ給付の部分に関しては、新たな
仕組みを検討するという方向が望ましいではないでしょうか。
前向きな解散に向けて検討されることをお勧めいたします。
以上が、セミナーの参加者とともに出した結論です。
いかがでしょうか?