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従業員退職金、役員慰労退職金の準備と保険商品①

2008-08-05 06:31:50 | 保険商品

従業員退職金と役員退職慰労金の違いについてです。
文字通りの違いがありますが、一番注意したいのは、従業員退職金は
企業にお金がなくても払わなければいけないけれど、役員退職慰労金
は、企業にお金がなければ払わなくてもいいということです。

従業員退職金は、就業規則や退職金規程の定めがある場合には、それ
に則り必ず退職金を支払う責務が事業主に発生します。
業績が振るわないからといって、事業主が退職金を一方的に減額する
ことは、労働条件の不利益変更になります。

一方、役員退職慰労金に支給に際しては、株主総会の決議が必要です。
慰労金の金額については、会社の定款の定めるか、株主総会の決議に
よって決まることになります。
企業に利益が出ていない時は、当然役員退職慰労金の支給は制限され
ることになります。

では、保険商品はどちらの制度を準備するのに向いているでしょうか?
いうまでもなく、役員退職慰労金です。
支払うべきお金がないと、払えない役員退職慰労金を準備するのに、
保険商品は適しています。

従業員退職金は、退職金規程がある場合にはとにかく払わなくてはいけ
ないのですから、合理的に準備できる制度が適しています。
つまり、掛金が損金になる社外積み立ての制度、確定拠出年金や中小
企業退職金共済です。
                →続く









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