企業型DCが退職一時金制度の一部を構成する場合、企業型DCを内枠にするか外枠
にするか?どちらがいいでしょうか?
従業員の立場からすると、内枠が望ましいと思います。
管理する企業の立場からすると、外枠がお勧めです。
内枠では、退職時に退職金から企業型DCの想定退職金を引いて、退職一時金を支給
します。
外枠では、企業型DCを導入した時点で、退職金制度を退職一時金と企業型DCに分け
ます。例えば、どちらも5割5割とすると、退職時に退職金制度の5割の金額を一時金で
支給します。内枠の場合のように、退職金-企業型DCの想定退職金=退職一時金と
いう計算をしないで済みます。想定退職金を計算・管理する手間が省けることになります。
しかし、外枠にすると、退職金制度の金額を一定割合で退職一時金と企業型DCに分け
る際、全ての従業員にとって、等しい分配にならないという問題が発生します。
説明しなければ、会社も従業員も気付かないで終わってしまうのですが、それはできない
ですよね。
となると、やはり、内枠で制度設計することになります。
管理の手間を考えると、外枠がいいのですが。。。難しい???
ケースバイケースで答えを出すしかないです。