年始に、私の郷里の石川県は能登半島地震ですでに73人が死んでいる。倒壊家屋からの救助が進んでいないから、死者の数は100人に達するかもと思う。
いっぽう、世界では、いま、戦争でもっと人が死んでいっている。
イスラエル・ガザ戦争では、イスラエルがガザのパレスチナ人を一方的に殺している。去年の10月7日からイスラエルがガザ住民を2万2千人殺している。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で、開始の2022年2月24日以来、ウクライナ軍の死者が3万人を、民間人の死者が2万人を超えたと推定されている。ロシア軍の死者の数は12万人と推定されている。
なぜ戦争が起きるのか、私には意味がわからない。
おとぎ話『桃太郎の鬼退治』のように、他国を征伐して財宝を奪いとれるわけではない。戦争は儲かるわけではない。
約120年前のことだが、戦争で儲かると思っていたバカな日本人が、日露戦争で勝ったのに、ロシアから賠償金を取れない「弱腰の」日本政府に怒って、暴動を起こした。新聞社や警察署や交番を焼き討ちにした。日比谷焼き討ち事件である。じっさいには、日露戦争で日本は海外から借金をしていて、それを返すのに日本政府はとても苦労した。
他国を占領しても、土地が富を生むのではなく、富を生むのは人間である。天草四郎で有名な島原の農民反乱では、江戸幕府は島原の農民3万7千人を殺して反乱を鎮圧した。その結果、富を生む農民がいなくなり、江戸幕府は、全国に農民の移住を呼び掛ける事態になった。
戦争をするためには、国は借金をしてまで軍備を整える必要があるのか。戦争をすれば人が死ぬ。経済は人の労働によって支えられている。
イスラエル軍も、この2か月、予備役36万人を動員している。国内の生産活動に影響を及ぼしている。アメリカ政府の援助、世界に散らばっているユダヤ人の寄付で、かろうじて戦争を維持している。世界世論に逆らっていつまで戦争を継続できるか、疑わしい。
戦争は儲からない。人が死ぬだけだ。国は貧乏になる。
それなのに、日本には戦争の準備をしようというバカがいまだにいる。おとぎ話「桃太郎の鬼退治」を信じているのか。借金をして軍備を2倍にする必要があるのか。
[追記]
1月5日12時現在、能登半島地震の死者は84人、行方不明者は247人になった。(NHKニュース)
[追記]
1月6日6時現在、能登半島地震の死者数を100人、住民基本台帳にもとづいて安否確認の取れてない氏名211人を石川県が発表した。(NHKニュース)
[追記]
1月8日現在、能登半島地震の死者数を168人、住民基本台帳にもとづいて安否確認の取れてない323人の氏名を石川県が発表した。(NHKニュース)
[追記]
1月17日現在、能登半島地震の死者数を232人、住民基本台帳にもとづいて安否確認の取れてない21人の氏名を石川県が発表した。(NHKニュース)
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