2年前の憲法記念日には、朝日新聞が憲法関連の特集をやっていたような記憶がある。もっと前には、憲法学者石川健治の寄稿が何度かあった。今年は朝日新聞は世論調査結果とおざなりの社説で済ましていて、何かもの足りない。
現在の日本国憲法は、アメリカの占領軍が作ったわけではない。確かに、1945年に日本がアメリカに敗戦した結果、天皇しか発議できない大日本帝国憲法の改正を、天皇の同意がなく、国会で議論し、1947年に日本国憲法が施行できた。改正のためには、残念ながら、無条件降伏という大日本帝国の敗戦が必要だったのである。
現行の憲法の欠陥は、国民主権を序文で唱えながら、世襲制の天皇制を残したことであると私は考える。天皇制は日本国憲法24条にも矛盾する。
民主主義とは、人間はみんな対等であることだ。
ジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』(岩波書店)によれば、戦後も大日本帝国の支配層を生き残らすために、天皇制廃止をアメリカは要求しなかったという。
民主主義が、選挙制度があるということなら、136年前に第1回の選挙が行われている。
民主主義の破壊者と見なされる安倍晋三元首相だって、自分の権力は選挙に勝つことによって、生じていると意識していた。
人間はみんな対等だということが、みんなに共有されていないと、選挙制度があっても、独裁的に振る舞う政治家が出てくる。憲法の欠陥、天皇制を悪用する者が出てくるかもしれない。
現在の民主主義の教育は難しすぎる。形式的すぎる。抽象的すぎる。
「自由」とは、誰かだけに「気ままに好き勝手にふるまう」ことを許すことではない。みんな対等である。