猫じじいのブログ

子どもたちや若者や弱者のために役立てばと、人権、思想、宗教、政治、教育、科学、精神医学について、自分の考えを述べます。

有効期限が3か月延長されたコロナワクチン接種で強い副反応に襲われた私

2022-03-16 23:07:26 | 新型コロナウイルス

きのう3月15日、自分の住居の近くの小児科病院で3回目の新型コロナワクチン接種を受けた。ファイザー社のワクチンである。非常に上手に筋肉注射をしてくれるので、今回も痛くもかゆくもなかった。問題は副反応である。

寝ている間に微熱がでて真夜中に汗をかいた。朝、起きたら、熱は36.8度に下がっていた。ところが、接種した腕が前回と違い、とても痛い。きょうは、運悪く、NPOでの指導がはいっている。とにかく田園都市線にのって教室に向かった。田園都市線はすごく揺れるのである。普段はなんでもない田園都市線に酔ってしまい、吐き気に襲われ、とても苦しかった。前回、感じたことのない苦しさであった。

そこで、接種券に貼られた注意書きに、気になった。ワクチンの有効期限が2月28日になっていた。その下に、6カ月の有効期間が9カ月に延ばされたことを告知する張り紙があった。有効期限が厚労省の判断で、有効期限が2月28日から5月28日に変更されているのである。

厚労省のサイトを見ると、

《新型コロナワクチンは、貴重なワクチンであり、これを無駄にせず、有効に活用する観点から、このようなバイアルについては、有効期間が9か月まであるバイアルとして取り扱って差しつかえないこととしています。》

「これを無駄にせず」というのは立派な心がけであるように聞こえるが、それなら、6カ月の有効期限を過ぎないうちに、3回目の接種を進めるべきでなかったのか。単に、2月28日以前に接種すればよいだけである。6カ月を超えた在庫があるのに、なぜ、3回目の接種が遅れたのか。

「取り扱って差しつかえないこととしています」とあるが、いかなる根拠があるのか。

もう一度厚労省のサイトに戻ると、つぎのようにある。

《ワクチンの有効期間は、一定期間ワクチンを保存した場合に品質が保たれるかについて、当該ワクチンを製造・販売する企業において集められたデータに基づき、薬事上の手続きを経て、設定されます。》

厚労省はワクチンを適切に管理してきたのか、本当に確認したのか。厚労省の在庫管理の都合で有効期限が延長されたことはないのか。RNAワクチンの難点は品質管理の難しさである。RNAは壊れやすいのだ。

筋肉注射は異物を腕の筋肉に接種するわけだが、副反応があるというだけで、品質が保証されるわけではない。痛い思いをして、すでに、有効性を失ったものが筋肉注射されただけかもしれない。品質が保たれていなかったら、誰が責任を取るのだろうか。

無料で接種できたから、厚労省は国民に我慢しろと言うのか。ワクチンは国民の税金で買われているのだから、厚労省の一方的通達で済まされることではない。厚労省の在庫管理のまずさは批判されないといけない。


新型コロナの重症者数や死者数が増加している、もっと恐れていいのではないか

2022-02-22 22:35:52 | 新型コロナウイルス

きょう1日に報告された新型コロナの日本の死者数は319人だという。過去最高である。これが100日続けば3万人となる。

日本総研の主任研究員が、BS TBS『報道1930』にでて、新型コロナの死亡率はインフルエンザと同じくらいだから、たいしたことはない、みんな無知で恐れ過ぎだ、と言っていた。新型コロナの扱いを変え、感染者や濃厚接触者も早く職場復帰して、社会活動を維持すべきだと言っていた。

これに対して、医療関係者が、インフルエンザは届けが義務化されていないから、本当の感染者数がわからない、だから、インフルエンザの死亡率も おおざっぱな話である。オミクロン株の死亡率がインフルエンザと同じであるとは言えない、と注意した。また、日本人がマスクをし、換気を行なうように、なってから、インフルエンザのクラスター(集団感染)が起こらなくなった。それに対し、オミクロン株の感染力はすざましく、家庭で一人が感染すると、みんなにうつると言い返した。

1日あたりの死亡者数が増えているのに、新型コロナが恐れないでいいというのは、おかしいと思う。恐れて感染予防対策を行うのは、いいことではないか。

今月、さいたま市で、10代後半の男子学生が発熱し4日後に新型コロナへの感染が確認された。その翌日、体調が急変し、救急車で病院に搬送されたが、基礎疾患がないことに加え、血液中の酸素の値などに問題がないと、自宅療養となり、その翌日に死んだという。死亡の病因は血栓であるという。

新型コロナのウイルスは血管壁の細胞に侵入することがわかっている。アストラゼネカのワクチン接種で、血栓でヨーロッパで若者の死者が発生し、国によっては使用をやめた。

もう少し、医療研究者はさいたま市の事例に注目して良いのではないか。血液中の酸素濃度で入院か否かを決めるのはオミクロン株では通用しない。

私のNPOでは、放デイサービスをやっているので、2週間に一度スタッフ全員にPCR検査を行っている。いままでは、翌日に検査結果がでたのだが、先週の検査は結果が出るのに1週間かかった。もし、スタッフに一人でも陽性者がいたら、1週間の間にまわりにうつしまくってクラスターが発生するかもしれない。

去年、ヨーロッパやアメリカでオミクロン株感染が大流行していたのだから、第6波にむけて、日本でも検査体制や治療体制を拡充すべきだったのではないか。とくにPCR検査体制が整っていれば、感染者や濃厚接触者が市中を動き回るのを 一定程度 防げる。

また、水際対策で入国人数の緩和を経済界から求められているが、その入国人数制限はPCR検査能力つぎつぎと出現しているので、遺伝子分析の能力が求められている。日本では検査機器を製造している会社があるのだし、どんどん購入して強化すればよいように思える。人手に関しては、大学や研究機関や薬品業界に協力を要請すれば良いように思える。

きょう、テレビ朝日の『モーニングショー』で、国立感染研究所が3回目接種で、ファイザー、ファイザー、ファイザーよりファイザー、ファイザー、モデルナのほうが予防効果が高いと発表したことを紹介していた。在庫があるモデルナのワクチンを打てということである。

ウイルス学者の北村義弘は、モデルナの接種事例が一桁少ないので、国立感染研究所の結果は将来否定されるかもしれないとコメントしていた。

ワクチンの効果を比較するためには、ランダムにどちらかのワクチンを接種し、効果を比較しないといけない。極端にモデルナの接種数が少ないのは、ランダムではなく、接種を受ける側がファイザーかモデルナかを選択したからだ。

第2に、ワクチンの有効性が、接種後の抗体価だけで判定している。抗体価がどれだけ高いと、感染をどれだけ防ぐか、重症化をどれだけ防ぐかは、詳しくは わかっていない。北村は、ファイザーもモデルナも十分に抗体価を高めているから、どちらも効果があるとして良いのではないか、と言う。

結局、政府側の発表は、戦争中の大本営発表と同じく、厚労省の失策をとりつくろうために言っているだけで、今後の感染対策に役立っていない。

『報道1930』で医療関係者は、感染者数が多いと、つぎからつぎと変異株がでてくるので、感染者数を減らさないといけないと警告していた。


岸田政権は科学者の声に耳を傾けないと先端研の児玉龍彦は言う

2022-02-04 22:27:17 | 新型コロナウイルス

(聞き上手の岸田文雄が聴かない)

きょう、ひさしぶりに、BS TBSテレビの『報道1930』に東大先端研の児玉龍彦が出た。私は彼の話を全部聞きたかったのだが、途中から聞くことになった。息子は児玉の頭が少しオカシイと思っていて、チャネル権がすぐ回ってこなかったのだ。

児玉は相当の歳だと思うが、論理的に説明するので、科学者のはしくれの私からみれば、わかりやすい。

じつは、2日前に、後藤茂之厚労相が、「濃厚接触者が7日間発症なければ検査なしに隔離を解く」というオミクロン株対応を説明するのに、「2次感染者が7日以内に発症する確率は99.98パーセントという調査結果が出ている」と言ったのを聞いて、私は唖然とした。

99.98%というのは、発症者の1万人に2人しか例外がないという確率のことで、それが統計的に正しいというには、オミクロン株だと確定した10万人の、感染した日時を正しく特定しなければいけない。現実には、デルタ株かオミクロン株かどうかも、検査薬が足りず、サンプル調査で、大ざっぱに、市中感染はオミクロン株に入れ替わっていると言っているだけである。いつどこで感染したかの調査も大変で、日本の現状では、人手がたりず、実施がむずかしい。

ネットで調べると、日本では99.98パーセントというのは、ほぼ間違いという意味の枕詞(まくらことば)で、裏付けがなくても政治家は使うようである。

本題に戻ろう。きょうの『報道1930』のゲストは、児玉のほかは、自民党参院議員の佐藤正久と国際医療福祉大の松本哲哉であった。

岸田政権になってから、分科会が長らく開かれていなかったという。東京オリンピックも無事に終わり、デルタ株もピークアウトし、良かった良かったで終わり、聴く耳をもつはずの岸田文雄は医療関係者や科学者の声に耳を傾けなかった。岸田政権は、社会医療費の削減を優先した。

これが、ほかの国と比べ、検査体制や医療体制がととなわず、また、3回目のワクチン接種も進んでいない、という現状を招いている。

児玉は相当数のデルタ株感染が日本で見られるという。松本も同意していた。ふたりとも自分のところで遺伝子解析をしている。キャスターの松原耕二は10%もあるとコメントした。

児玉は、デルタ株にも変異がどんどん進んで分岐しており、日本でピークアウトしたのは自滅する弱いデルタ株であった、という。

いまのワクチンは、アルファ株、ベータ株、デルタ―株に効くので、児玉、松本は、3回目のワクチン接種を早急にすすめるべきだという。

いっぽう、オミクロン株にはワクチンが効果あるという確証はでていないという。確かに、メディアでの医療関係者の発言は、ワクチンが免疫力全体を強化するので、重症化を防ぐ、という願望にすぎない。オミクロン株に効くワクチンが早く開発される必要がある。

児玉は、4回目接種が進んでいるイスラエルでは、もはや、ワクチンの効果がでなくなっているという。打っても副作用があるだけになっているという。それだけ、新型コロナは変異が早いという。松原は、分科会長の尾身茂の言葉「まだ新型コロナは退化に向かっていない」で、それを裏づけた。

分子生物学では、「遺伝子の変異は中立的」だと、私の若い頃から、約50年前からいわれている。薬を使えば、必ず耐性菌が出てくる。ウイルスでも同じだ。コロナウイルスは変異が他のウイルスより遅いと思っていたが、そうではないという。感染が拡大すれば、世界のどこかで変異が起きるから、つぎからつぎから変異株が現れるということである。ほっといて弱毒化するのではなく、恐れて、人間が感染しないように行動を抑制するからである。

児玉は、ヨーロッパやアメリカの政府がどのような対策を行っているかを日本の感染対策の根拠にしてはいけないという。全世界で、政治家が科学者や医療関係者の意見を聴かなくなっているとの報告があるという。政治家は財政を気にし、自分の支援者である経済界を気にする。そして、自分たちの誤りを選挙民から覆い隠すために、ウソをつき続ける。

児玉は検査体制を強化し、医療体制を整えるのが基本であるという。欧米だけでなく、カンボジアのような経済的後進国でも、遺伝子解析がなされているという。どんな変異株が出てきているのか、どのように広がっているのか、調べないといけない。新しい変異株がつぎつぎとでてくる株は生命力があるということ、退化の途にないということだ。

日本はOECD諸国の最低レベルの検査体制であるという。日本の科学技術力は高く、PCR機器や遺伝子解析機器を開発生産し輸出しているし、日本の大学や研究所には遺伝子解析の機器もあり技術もある。それなのに、政府は新型コロナウイルスの遺伝子解析を国立感染研究所に限っていると、児玉はいう。2年前から言われていたことだが、少しも改善されない。

このような岸田政権の実態では、不要不急の外出を控え、マスクをし、換気をし、大人数で会食をしないなどの自衛しかない。

[補遺]

きょう2月4日の新型コロナによる日本全国の死者数は92人である。

[補遺]

2月15日に発表された新型コロナによる日本全国の死者数は236人で、一日の死者数として過去最高である。


緑道でマスクをしない保育士と保育園の子どもたちと出あう

2022-02-02 21:57:27 | 新型コロナウイルス

ごく最近、テレビは、オミクロン株になって子どもたちの間にも感染が爆発している、と言い始めている。

きょう午前中も、図書館に行くため、緑道を歩いていたら、保育士に率いられた幼い子どもたちの群れに何組も出会った。

この辺の保育園はいずれもビルの狭い部屋で運営されており、晴れても雨が降っても、子どもたちを外に連れ出すのである。保育園ごとに子どもたちの帽子の色が異なり、普段なら、なんとなく ほほえましい光景なのだが、きょうは、いろいろと気になってしまった。

驚いたことに、約半分の保育士がマスクを口の下にずらしていて、大声で幼い子供たちに話しかけていた。子どもたちも保育園によっては全員がまったくマスクをしていなかった。子どもたちはマスクなしに保育園に預けられるのだろうか。緑道の親子連れの幼児は全員マスクをしているのに。

確かにヨーロッパの国によっては、戸外ではマスクが義務化されていない。しかし、日本では12歳未満の子どもたちはワクチン接種をしていない。戸外といえども、保育士と子どもたちはすぐそばで接触している。誰かが感染していればクラスター感染の危険があるのではないか、と私は気になってしまう。

保育士がマスクを口の下にずらしているのは、心のなかで、マスクをしなければ親たちから批判されるという気持ちと、オミクロン株は大したことがなく戸外では換気が十分だと思う気持ちとが、入り混じっているのだろう。

政府や厚労省のオミクロン株に対する態度がはっきりしないが、最近、インフルエンザ―よりはるかに重症化するという医療従事者が多くなった。感染のリスクはできるかぎり下げたほうが良いと私は思うのだが。

[補遺]

このブログの趣旨は、オミクロン株対応という言葉に惑わされて、新型コロナの感染に無神経になりすぎていないか、ということです。

幼児にマスクをさせるのは可哀そうという気持ちもわかりますが、私の経験も聞いてください。

2年前の暮、中国で新型コロナの感染者が出た直後、放デイで私は咳をする小学1年の子を担当しました。可愛いい口からしぶきが飛び出て顔にかかるのを感じました。教室長は心配してその子にマスクをしようとしたのですが、その子はいやがってせず、母親が迎えに来るまで、私は飛沫を浴び続けました。私は2日後に発熱し、放デイの仕事を休むことになりました。

感染症は人との接触で感染するから感染症なのです。

対面での指導がある場では、咳がでるようになったら休ませるか、マスクをさせていただければ、ありがたいのですが。

私は糖尿病を患っており、心臓の冠動脈も石灰化しており、治療のあと、3本のステントを入れています。3回目のワクチン接種券はもらっていません。

それでも、マスクをはずす20歳過ぎの子どもをふたりNPOで担当しています。親はもっと苦労していると思いますので、これくらい仕方がないと受け入れています。


社会機能維持のために新型コロナ禍のなかを働きに出よというのは社会正義か

2022-02-01 21:53:37 | 新型コロナウイルス

NHKサイトによると、きょう1日に新たに報告された新型コロナ感染者の死亡者は70人だという。BS TBSの『報道1930』によると、この死亡者がオミクロン株によるかデルタ株か、遺伝子解析が進んでいないという。

にもかかわらず、オミクロン株は大したことがないと、メディアは合唱している。社会機能の維持のために、濃厚接触者を早く社会復帰させろが、いつのまにか、社会正義になっている。

また、現在、日本では遺伝子解析がほとんど行われていないにもかかわらず、少数のサンプル調査でオミクロン株が99%だから、大したことのないオミクロン株なら、PCR検査せずとも自宅待機していれば良い、という声まで政府内からでている。

これって、恣意的願望、正常性バイアスが日本の政治の場で、まかり通っているのではないかと心配になる。

保育所が閉鎖になる、学級が閉鎖になる、子どもの世話で働きにいけないと、メディアが政府を非難するが、非難すべきは現在新型コロナの検査体制が整っていないことではないか。医療関係者に聞くと、新型コロナ第5波がおさまってきたということで、新型コロナの検査報酬、診療報酬が引き下げられているという。また3回目の接種も進んでいないという。じっさい、74歳の私のところには、3回目の接種券がまだ送られてこない。

現状では、保育所や学級が一時的に閉鎖になるのは仕方がないのではないか。本当は、親はこういう時に働き出るよりも、子どものそばに居たいのではないか。

私が子どものとき、親は家で働いていた。私の父は手ぬぐいを頭にかぶり椅子の張替えをしていた。父のそばに私は犬コロのようにいた。私の母はミシンを踏みカーテンや椅子のカバーを縫っていた。母のそばに私は猫のようにいた。私には、それがとても幸せだった。

多くの人びとが賃金労働者として外に働きにでる今日、新型コロナを理由に、働きに出ず、子どものそばに1日いる という一時的な幸せを、メディアや政治家が奪いとる必要性も正当性もないと思う。たまには、外で働かないことがあっても良いではないか。