森永卓郎は死ぬ間際まで本を何冊も書いていた。自分が生きていた証しを残そうと必死だっただろう。その執念に敬意を表する。
私も本当は書きたいことがあるはずなのに書けない。膀胱と腹部が痛くて神経が書くことに集中できない。この痛みにはうんざりしている。
私は膀胱がんの第3期で、主治医から膀胱の全摘を勧められている。今週にも承諾するつもりだが、術後5年後の生存率が40%しかないと知って、多少がっかりしている。
膀胱がなくなると代わりに体の外に袋をつけるのだが、袋の尿を1時間ごとに捨てないと袋が重くなりすぎるという。夜中に起きる回数を減らすには、袋の先にある排尿口に延長コードをつけ、もっと大きな溜め桶に流し込むのだという。
私のところにはベッドがない。ベッドを入れる余裕もない。布団の上の私の袋からちゃんと尿が溜め桶に流れるだろうか。
膀胱がなくなるので、私は身体障碍者になる。袋は週に2回取り替えるのだという。袋代は月に1,2万円かかるのだが、横浜市に申請すると、現物支給を受けられ、年、1,2万円の経費で済むという。これはありがたいことである。
しかし、定期的にあるいは突然来るこの痛みに私はまいっている。
手術をすすめる医師は私の痛みに関心がなく、また、生活の質がさがることには、具体的には話さない。教えてくれるのは、介護福祉士だけである。
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