きのうの国会での党首討論で、立憲民主党の野田佳彦代表が石破茂首相に対して、赤沢亮正経済再生相がホワイトハウスでトランプ支持の赤い帽子MAGAをかぶったことを非難していたが、本当にくだらないことに野田はいちゃもんをつけている。関税交渉は、外交の一部で、はじめから喧嘩腰で交渉する必要はない。
野田は古いタイプの政治家で、虚勢を張っている。
アメリカと関税交渉にあたって、日本はこれまで自由貿易を実行していたわけではない。国内の農業をどうやって守るか、自動車産業を守るために、犠牲にして良いのか、という議論をすべきである。メキシコやカナダに組み立て工場を作り、そこから低い関税でアメリカに日本車を輸出していたという実態なに威張ることではない。妥協点を見いだすための方策も議論しないといけない。
また、アメリカの関税政策に大慌てしなくても大丈夫な国内経済やアジア諸国とのウィンウィンの経済関係を築かないといけない。
もうひとつ気になったのは、きのう岸田文雄が資産立国議員連盟会長として石破首相に提言書を渡したことだ。日本の新聞記事では「NISAなどの提言」となっているが、外国の報道をみると、提言は金融規制の緩和全般に渡っている。アメリカの金融資本主義のまねごとを考えている。岸田の「新しい資本主義」は落ちるとこまで落ちている。アメリカの金融機関が国際的に強いのはドルが貿易決済の通貨になっているからだ。アメリカのまねをしても、資産を失う中間層が日本で出てくるだけだ。
日本はこの4年間貿易・サービス収支は赤字である。国内から海外に製造拠点が移っていく流れを政治はくいとめる必要がある。
トランプ大統領をバカにするだけではいけない。大阪を中心に日本にもラストベルトができつつある。岸田はトランプから少しは学んだ方が良い。
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