『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 “コバクロ”の話・・・ 』

2012-09-28 23:44:01 | Weblog
             


“ヘボ”ちゃんの仲間にもよくよく見ると地域個体差の違いや系統樹の違いからくる本能、性格の差が垣間見られる!!!
極々基本的には、
シダクロスズメバチ(俗称“軍”)
クロスズメバチ(俗称“ピンコロ”)
キオビクロスズメバチ(俗称“キイジス”)
ツヤクロスズメバチ(俗称“ボンボン、馬鹿バチ等)

と分類されている。
厄介なのは、「シダクロスズメバチ」と「クロスズメバチ」!!!
極、一般的にはこのように区分されているが、これ等の中に何系統かあるように思われる。
「スガレ追ひ」や生態調査等で、老い耄れ爺は、更に、次のように区分したいと思っている。
シダクロスズメバチ(軍)
  “軍”ד軍”
  “軍”דピン”
クロスズメバチ(ピンコロ)
  “ピン”ד軍”
  “ピン”דピン”
と・・・・・・・・

“軍ピン”は、“軍”なるもその性格が消極的、働き振りもイマイチで、飛び方、コロニーの拡大が見られない!!!
一方、“軍軍”は、“軍”の中の“軍”とも言え、餌持ちはコロニーが小さい初期時代と雖も抜群で、飛翔も強く、空高く舞い上がり水平飛行を採り巣の近くに行くと転げ落ちるように急降下する。 中にはこのような行動を採らない個体差もあるが、一般的にはこのように総称していよい。
当然の事ながらコロニーは超巨大巣に発展させてる・・・ 
晩秋~初冬、働き蜂は爆発的に増え、巣の出入り口はポッカリと大穴を開け噴水の如く驚異的な通いが見られる。蜂狂仲間では、これを「噴く]と呼んでいる。。。
噴き上がる様は、恰も、噴水が噴き上がって居るように見られる事から明治時代の先輩諸氏から教わってきた。
これは、長年「スガレ追ひ」を遣っていると、個体差と言うより、蜂そのものの違いがある事からこう定義付けてもオカシクない!!!
これ等の中で、取り分け、巨大巣にする“軍軍”を「コバクロ」等と呼ぶ御仁が増えて来た!!!
「コバクロ」の名付け親は、このブログでも度々紹介して来たドクちゃんことAndoh博士である。 博士は、極限られた個体数だが、DNA鑑定をし、どうやら異なった遺伝子を持っている事を突き止めている!!! 本来ならもっと多くの個体数を調べればいいのだが、何分にも個人がその鑑定支払いをするには余りにも費用がかかり過ぎ到底蜂狂が負担できる金額ではない! 依ってそれ以上の分析はされていないが、興味深い見解である。  
「コバクロ」は、何の事はない老い耄れ爺が、こう力説して来た事も相まって私の苗字を捏ね食って冗談混じりに造語として使い出した・・・
ドクちゃんは粋な仮称を付けたものだ!!!  
愛知三河、足助地区近傍には150人規模のヘボ同好会があり、「コバクロ研究会」と称している。  そう言う新聞記事を頂いた事がある・・・

一方、“ピン軍”は、
顔、形は、「ピン:クロスズメバチ」であるにも関わらず、飛び方・飛翔(高度飛翔を採る)と言い、コロニーの拡大と言い、又、働き振りと言い“軍”モドキの行動を採る事から“ピン”の中お“軍”という区分けをしこう区別、呼んでいる!

今日もそうだったが、秋も晩秋に近付いて来ると、コロニーの大発展と共に餌不足を来し、それを補う為に餌取り範囲を急激に広める。 500m~1㎞の飛翔は、極々、当たり前!!! その為、極度な高度飛翔をし、遠隔地に出掛けている・・・ こうしないと餌が集まらないからである!!! 依って、大灌木や松、唐松、檜等の樹上を飛行している。
とてもスガレ追ひ等と言った遊びは度を越してしまう。 依って、透かし等の併用を交えない限り、巣の発見には至らない! 大変難儀する!!!
でも“コバクロ”の噴いている様を見るとその感激は一入!!! 当に蜂狂冥利に尽きると言えよう!!!