『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 “餌の量”について考える・・・② 』

2011-09-02 23:29:42 | Weblog
             


コロニーの大きさは餌の量で決まる!
自然界で餌を十分に採取するのは容易い事ではない! 色々と調査して見たが、4~5㎏にもなる巣がある所は、闊葉樹林を控えている。 そして、営巣地の土目がいい事も重要だ!
そして、自然界で餌を、仮に、見付けても採餌は余り効率的ではない! 僅かばかりの餌を掻き集めているからだ!
そこえ行くと飼い蜂は、殆ど自然界では得られない鶏肝やウグイ等タンパク源や砂糖水といった餌をフンダンに与えて貰い、しかも近距離で幾らでもあるから何10回という餌取りを効率よく繰り返す!
住居も空洞か柔らかな土に巡り合えているので、生育は頗る順調だ!
コロニーの盛衰=餌の量といっても過言ではあるまい!

そして、晩秋ともなると交尾蜂生産に入るので、餌の量は急激に増える!!!
働き蜂は雌、新女王蜂は、勿論、雌! 同じ雌同士だが性質はかなり違う!!!
こんな件(くだり)があった。
もう10年位前になるだろうか? いやもっと前になるかも知れない?
毎年、11/3、串原の「ヘボコンテストの日」と決まっていた。 一頃、色々な情報収集の為串原詣をよくした。 当時、会費を収めると一寸した摘みにビールで一杯やりながら懇親会に参加させて貰えた。
懇親会には大御所:松浦三重大学教授や西尾先生が来ておられた。 大御所のコメントを聞くのが楽しみの一つだった。
そこで、こんな質問をした事があった。
「同じ雌なのに、働き蜂と新女王蜂は何で決まるのか?」と・・・
松浦教授は、「餌の量で決まる!!!」と、即断回答してくれた。
まだ、他にもあるのでは?と、腑に落ちない疑心暗鬼で聴いて来たのを鮮明に覚えている。 確かに、女王蜂になる幼虫は体が大きいので、沢山の餌は食べる事は間違いないが…、まだ、他に何かの仕掛けがあるように思えてならない!
その一つに、晩秋、糖分の摂取量が極端に上がる!と、いう事実がある・・・働き蜂は、松の葉から出る蜜集めやアブラムシの排泄物に狂った状態になる!!! 暖地のお茶花も然りだ!
飼い蜂でも砂糖水の摂取量が急増する!!!

そして、長い年月が過ぎたが、未だに正確な答えを持っていない!

蜜蜂は、ロイヤルゼリーだというのが、一般的な回答だ!!! 
或る時、ニホンミツバチの内検を拝見していて、オカシナ事に気が付いた! 王台は、極めて数少ない!!! そして、大きく、働き蜂と違って、育房の下部に下向きの大きな育房を造る。
これが、将来、分蜂を促す女王蜂の始まりである。
育房は、必ず、下向きの形成される!!!
蜜蜂の大御所に何故?王台が下向きなのか聞いたが、明確な回答は得られなかった!!!事がある・・・
此処に蜜やら花粉やらロイヤルゼリー等が卵と同居する事になる。 卵は孵化するとこれ等の餌を食べながら成長する・・・
「スガレ」の場合もこの延長路線で考えるべきだろうが?中々、思うような明解は得られない!

また、こんな事を考える時期に突入した・・・