大分深みに嵌ってきた・・・
大顎のパワーは今日でお終いとし、次の話に移る事とする。もう少しの我慢を・・・
先ず、画像を見て頂きたい。
このような態勢をした女王蜂は以外に多い・・・ 何故か?
もう3年程前になるが、ドクちゃんが、彼特有の執筆で、『過冷却について』と、題してレポートしてきてくれた。
それは、外国の情報だった。アメリカ、アラスカ大学の動物学者バーンズ教授が、学生等と近くの落ち葉を掻き回していると、落ち葉の中から10匹ほど集団越冬しているイエロー・ジャケット(“キオビクロスズメバチ:yがよく言うキイジス”)が出て来たと言う・・・それ等は、何らかの形で大顎で落ち葉や枝、茎等を咥えていたと言う。丁度、この画像のような形だったろう?・・・
何故か? アラスカは、冬、-20~30℃になる日はザラだ!!!寧ろ当然だろう・・・落ち葉の中とは言え、“イエロー・ジャケット”も過冷却になっているのは当然!!! 一般に、過冷却状態の物体に水滴が掛ると一気に凍て付く・・・事はご存知だろうか?
この現象を避ける為に、極めて辛いだろうが、敢えて、食い付きと言う手段をとっているのでは?と、推論したと言う・・・
地べたに這い蹲っていると常時外界温度と同じ超低温化に曝され、何時水滴を受けるか判らない。幾ら低温に強い“ヘボ”ちゃんでも、凍死してしまうのだ。
これを避ける為に木の葉や枝に食い付き体を遮断させていると言う手段を、長い間に生み出したのだ。
要約すると、このような手紙だった。
この数日の画像を見ていて、思い出したので、解説して見たが、より詳しい事を知りたい方は、『 shy・・・、 the Vespula 』で詳しく写真入で解説しているので御覧頂きたい。
いずれにしても、厳冬期と言う極めて厳しい期間、長期間(2~4ヶ月)に亘ってこうして全体重を支えている大顎には、イヤハヤ、恐れ入ってしまう!!! こんな所にも“ヘボ”ちゃんの魅力が垣間見られる・・・それにしてもスゲーーーナァーーー