『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

  『 “ヘボ”の単眼 (つづき) 』

2007-02-04 23:39:11 | Weblog
        

普通の蜂狂なら誰でも“複眼”や“単眼”は知っているだろう・・・
参考までに画像を入れておいた。
停まっている時はやや上、天井を向いているが、飛行中はこの単眼が飛行線に対して水平方向を取るので上手く飛べるのである。
上下方向、旋回については、昨日、述べた通りである。

面白い話がある。   
ある新聞で読んだ件(くだり)だが、外役に出た働き蜂は、口に何がしかの餌や巣材を咥えている事が多い・・・
この状態だと餌や巣材の量(かさ)の為、頭がやや反っくり返った状態になる。
この状態の時は、単眼の働きが、やや鈍く(距離感が取り難く)なる。
この為、餌や巣材を持っている働き蜂は刺さないのだと言う?
頷けるような気もする・・・
事実、余程の事がない限り、外役に出て餌や巣材を持っている働き蜂は、先ず、刺さない!!!

画像で見れば克明に判るが、単眼は、かなり飛び出している。
カメラの魚眼レンズのようだ・・・
多分、この位の極率を持っていると前方180度視界が可能だろう・・・
yが使っている魚眼レンズは、玉の大小を問わず、大体、こんな形をしている。   


『 “ヘボ”の単眼 』

2007-02-04 01:16:28 | Weblog
         

多くの昆虫は2つないし3つの単眼を持っている。“ヘボ”は、3つだ・・・
何の為単眼が付いているのか?長い間、多くの学者が研究して来たが、照度計の役目をしていると言う以外、余り詳しい事は判ってなかった。。。
単眼は、かなり精度の高い照度計で、僅かな明るさでも感知出来る能力を持っている・・・
蜂狂の皆さん・・・、思い出して下さい。
飼い蜂の頃、“ヘボ”ちゃんは、東の空が、まだ、白けないうちからもうガンガン飛び回っている。観察していると、真っ暗であっても、もう、帰り蜂が居る!!!
かなり感度のいいセンサーを持っていると判断していい・・・
そのセンサーを、単眼がしているのだ。

最近の研究で、単眼は、照度計の他に、飛行中の方位を敏感に感知する器官でもある事が判明した。3つの単眼が、夫々独立して、旋回、上下動等の方位をかなり精度よく感じ取り、脳を介して複眼、及び飛翔筋と連携をとり、脳や中枢神経球の指令を受け更に、フィードバックを掛けるシステムを構築している。
3つの単眼は、明暗を的確に捉えると言う。。。
飛行中、単眼は、水平方向を向くようになっている。顔の正面から見て、2つ並んだ単眼は、旋回に使われ、上の1つの単眼は、上下を掌る。先にも触れたように単眼は明暗を的確に捉えるので、下、詰り地上方向を向いたと判断し、上、天空を向くとより明るくなるので、上昇を意味する・・・
あの広い空間を時速50~60kmのスピードで戦闘機のように飛び回れるのもこのようはハイ・センシティブな器官を持っているからなのである。
逆風や台風時、難航して飛び回れるのも単眼の賜物と言えよう。
茲で思い出して頂きたい。“アネハツル”は、八千数百mもあるヒマラヤ山脈越えを断行するが、気流が悪いと上手く飛行が出来ない!!!詰り上昇気流のみしか使いこなせないのである。レンズ系と複眼・単眼系の違いが、このような飛行にも垣間見られる・・・
と、言う事で、複眼・単眼系視覚が、レンズ系視覚より劣っていると言う事は言えない。夫々が、生きるが為に自然界と如何に調和を採っているかだけの話なのである。
このような働きは、もう神経解剖学的にも証明されていて、この辺を紐解き出すと実に興味深い・・・ 難しいが、深みに嵌りそうで、“ヘボ”ちゃんの見えざる神秘の世界がかなり判明してきた・・・ウウンーーー、成程・・・
興味のある方は、この事を解説している文献が、既に、発売されて居るので読まれるといい。