日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 いや、だから故意にイジメているような気がするのです。嫌がらせとでもういうべきでしょうか。旧暦の元日という中国人にとって最もおめでたい日に尖閣諸島の灯台国有化を発表したのはその典型例。そのあとODAの打ち止めが決まりましたし、最近では町村外相がニューヨークで、

「台湾はもともと日米安保条約の対象になっている」

 なんて演説していますし。日本は結構イジワルですよねえ。終戦60周年記念イベントの一環だったりして(笑)。

 で、反日デモがあって、屋台骨を揺さぶられた中共が慌ててその火消しにかかり、何とかそれに成功しつつある……と思ったら、今度はその矢先に新たな、しかも強力な燃料投下です。

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 ●首相の靖国参拝「今年も行くと思う」中川国対委員長(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050508i212.htm

 ●中川国対委員長:首相の靖国参拝「今年も行かれると思う」(毎日新聞)
 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20050509k0000m010040000c.html

 即効性抜群の靖国ネタですよ。

「参拝しなかったからといって、劇的に日中関係が改善されるものではない」(読売新聞)

 ……と、中川氏の発言がふるっていますね。あたかも中国の対日外交の本質をえぐり取って、目の前に置いてみせてくれたかのようです。

 香港・台湾メディアは外電を引用する形で昨夜からこのニュースを伝えています。今朝の香港紙も特別目立った扱いではないにせよ、各紙横並びで一斉に報じています。

 親中紙の筆頭格である『香港文匯報』も報道しています。ただロイター電を引き写しただけで論評は避けています。北京からの指示がまだなのかも知れません。

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 中国国内メディアはといえば、現時点まではこの件に一切沈黙したままです。

「日本車、上海モーターショーで根強い人気」(新華網)

 などといった融和ムード演出を狙った記事も、今回のニュースが報じられればまとめて吹き飛びますね。

 面子をまず潰されるのが李肇星・外相。
「小泉首相の靖国参拝は絶対やめてくれ」と先日の日中外相会談で言及したばかりですから。まあ実際に参拝したとか参拝が本決まりになったという訳ではありませんが、感情を逆撫でされるようなニュースでしょう。

 それから胡錦涛・総書記と温家宝・首相ですね。二人とも昨年の日中首脳会談で靖国問題を提起しており、中国国内メディアもそれを大々的に報じました。そのあと元日に動きがなかったので「元日参拝はなし」、春の例大祭にも参拝しないことで「参拝を回避」……と、マスコミも神経質な反応を示していました。

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 このままマスコミに沈黙を続けさせて「なかったこと」にするのか、どうか。

 ニュースはネット経由で必ず中国国内へと入ってきます。従来通り、ネット上でその話題はNG扱い、という前近代的なやり方を採るのでしょうか。

 逆に報道してしまえば反日気運の再燃もあるでしょうし、ネット世論も反日デモで沈黙を強いられた分、騒ぎ立てるかも知れません。党上層部レベルでは対外強硬派がまた動く可能性もあります。またまたピーンチ!で、どうするよ胡錦涛?

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 寝て起きてみたら動きが出ていた、となれば面白いのですが。

 とりあえず寝ます。






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