ゴエモンのつぶやき

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東日本大震災:福島第1原発事故 知的障害の男性、福島へ帰還 仕事する自分が一番 高齢の父のそばに

2012年09月30日 01時14分02秒 | 障害者の自立
 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で福島県富岡町から集団避難した知的障害者の男性がこの夏、福島県に戻った。一緒に避難した仲間や支援者と離れる寂しさを感じつつ、父の住む古里で仕事をしながら生活したいと、集団避難先からの「帰還第1号」として新たな一歩を踏み出した。

 男性は吉田茂士(しげじ)さん(44)。富岡町の知的障害者施設「光洋愛成園」の系列グループホームで暮らし、町内の肥料工場で働いていた。原発事故で同園と系列施設の障害者や職員ら100人余は約220キロ離れた群馬県高崎市の国立知的障害者施設「のぞみの園」に集団避難を余儀なくされた。

 普通中学を卒業した吉田さんは金属部品加工などの会社に就職したが、周りのペースについていけず退職。障害者施設に一時入所した後、宮城県内の漁師宅に住み込んで約20年間、カキの水揚げをした。この間、母を亡くし、独りになった父を案じて6年前に富岡に戻り、グループホームへ。就労支援施設に通い、3年前から残飯を堆肥(たいひ)化する企業で職場実習を始めた。

 朝、洗濯をすませバスに乗る。スーパーの残飯の入ったおけを車に積む仕事。昼休み、同僚に溶け込もうと話しかけ、同じ障害者らとの交流活動に加わりリーダーになった。「実習からパートへ」と声がかかった途端、原発事故が起きた。

 避難先では当初、仕事がなく、テレビを見て過ごす時間が多かった。今年4月、園内でボールペンを組み立てる軽作業が可能になったが、「もっと体を動かす仕事がしたい」との思いが強まった。

 このころ初めて富岡町のグループホームに一時帰宅すると、屋内には動物のふんが点々と落ち足の踏み場もなかった。「ここには戻れないんだ」。同僚も全員解雇されていた。支援担当職員に「父のいる福島に帰って仕事がしたいです」と打ち明けた。

 そして福島県郡山市の賄い付きの下宿に入り、就労支援事業所を通じて始めた清掃の仕事。8月6日、JR郡山駅近くの高齢者向け住宅の空き室で、作業着姿の吉田さんは汗だくになっていた。「見えないところも丁寧に拭いてください」「はい」

 障害者の同僚男性2人と支援スタッフが共に動く。時給660円、平日5時間半の一般雇用契約。郡山を選んだのは、福島市に集団避難する父の老人ホームが郡山市内の福祉仮設住宅に移るからだ。

 原発周辺で職を失った障害者は250人以上。吉田さんは言う。「不安もありましたが『働いて食べる』のが一番。自分を通したかったんです、仕事をする自分を」

毎日新聞 2012年09月29日 東京夕刊

地元酒蔵と障害者連携 結城・筑西、地産品で「絆」紡ぐ

2012年09月30日 01時09分27秒 | 障害者の自立
地域社会の「絆」を深めようと、結城、筑西両市の酒蔵と酒販売店、障害者福祉施設が手を結んだ。老舗が醸造した日本酒と、障害者が一つ一つ手織りしたコースターを来月からセットで販売する。商品の高付加価値化と障害者の社会参加を促し、純地産品で地域の絆を紡いでいく。

商品名は「さをり織り日本酒」。日本酒は2種類で、地元の酒蔵、来福酒造(筑西市村田)と武勇(結城市結城)が、それぞれ100%本県産米を原料に醸造。さをり織りのコースターは筑西市小塙の障害者支援施設「ピアしらとり」の入所者が手掛けた。

さをり織りは1960年代に大阪で始まった比較的新しい手織り手法。不要となった着物などを丁寧にほどいて自由に紡ぎ直す。同施設では「常識や既成概念にとらわれず織るため、障害者の感性が最大限に生かせる」(渡辺和成施設長)と、自立支援の取り組みとして約15年前から導入している。

結城市の酒販店グループ「飛夢(とむ)」が両者のコラボを企画。同社の市村栄社長が塾長を務める経営者勉強会に参加する渡辺施設長に、コースターの製作を依頼した。

「地域貢献として、障害者の社会参加のために何かできないかと考えていた」。市村社長によると最近は冷酒人気が高まり、日本酒にもコースターを使うケースが増えており、一つ一つが手作りで世界に一つしかない同施設のさをり織りに目を付けたという。

価格は「来福(720ミリリットル入り)セット」が2100円、「武勇(同)セット」が1680円。いずれも500本の限定販売で、10月7日から市内酒販店で取り扱う。


【写真説明】「さをり織り日本酒」を企画した市村栄社長=結城市結城

茨城新聞- 2012年9月29日(土)

就職面接会:障害者の就労支援 参加事業所が増加 /鹿児島

2012年09月30日 01時08分13秒 | 障害者の自立
 障害者の就労を支援する就職面接会がこのほど、鹿屋市の鹿屋商工会議所であり、約90人が面接に挑んだ。鹿屋、大隅両公共職業安定所の合同開催で毎年1回開いている。

 参加事業所は、大隅地域の小売り、製造、社会福祉法人など22。昨年は17だったが、職安は「来年度から障害者の法定雇用率が引き上げられるのを見越して増えたのでは」とみている。今年の求職者は、来春卒業予定の高校生から60歳代で男性が約7割を占めた。それぞれ就職を希望するブースを回り、面接担当者から仕事内容や勤務時間などの説明を受け、熱心に質問していた。

 民間企業の障害者の法定雇用率は、これまで従業員56人のうち1人(法定雇用率1・8%)だったが、来年度から50人に1人(2・0%)に引き上げられる。鹿屋職安によると、昨年度の鹿屋、大隅両職安への障害者の求職申込数は延べ387件、うち延べ202件で採用が決まったという。

毎日新聞 2012年09月29日 地方版

障害者就職面接会:県北部3職安管内の求人、最多の66人 倍率は0.42倍 /宮城

2012年09月30日 01時04分40秒 | 障害者の自立
 県北部の障害者に就職機会を提供する「障害者合同就職面接会」(宮城労働局など主催)が28日、大崎市古川の県大崎合同庁舎で開かれた。古川、築館、迫の3ハローワーク管内の22企業が参加し、求人数は66人と面接会発足の06年以来最多。来場した求職者は156人で、同面接会での求人倍率は0・42倍となり、リーマン・ショックや東日本大震災に見舞われた09〜11年に比べ、「狭き門」がやや緩和された。

 スーパー関連の清掃業「ウジエクリーンサービス」(登米市)が10人、電気部品製造の「アルプス電気古川工場」(大崎市)が6人など、昨年まではなかった“大口募集”があったのが今回の特徴。過去の求人数は09年が20人、10年が30人、大震災後の11年が37人にとどまっていた。

 参加した精神障害のある男性(38)=美里町=は「加美町の就労支援施設でパソコン技術を習って3年目。これを武器に部品製造工場で働きたい」とお目当ての企業のブースに向かった。

毎日新聞 2012年09月29日 地方版

障害者就労支援へカフェ開店

2012年09月30日 00時59分34秒 | 障害者の自立
 柳井市のNPO法人つばさ(竹光道治理事長)は、障害者の就労を支援する「カフェ・菓子工房 ぼんじゅ~る」を、同市南町3丁目にオープンさせた。柳井地域の約10人が、ケーキや紅茶で地域の人を迎えて接客などを学び、企業などへの就職を目指す。

 昨年12月、市内に開設した就労移行支援事業所「ほっぷ白壁」を、山口県柳井総合庁舎近くにあった鉄骨平屋の空き店舗(99平方メートル)に移転。うち30平方メートルを、実践的な研修場所を兼ねた「ぼんじゅ~る」として運営する。

 軽度の精神障害がある市内や平生、田布施町などの20、30歳代の約10人が、来店者に15種程度のパウンドケーキやコーヒーなどを提供する。接客や菓子作りを学ぶと同時に、パソコンや計算、企業での職場実習なども続け、2年以内の就職を目指す。

 メニューは、コーヒー200円▽ケーキ120円▽ケーキセット300円―など。営業は平日と第2土曜日の午前10時から午後5時半まで。


【写真説明】オープンした「カフェ・菓子工房 ぼんじゅ~る」の店内

中国新聞- '12/9/29