ゴエモンのつぶやき

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「ロンドン2012パラリンピック」を Eテレ「バリバラ」が応援!開会式から競技動画公開中!

2012年09月01日 02時56分12秒 | 障害者の自立
イギリスが誇る物理学者、スティーブン・ホーキング博士の言葉から始まった開幕式…現地時間2012年8月29日(水)~9月9日(日)の間、およそ150の国と地域から4200人を超える選手たちが参加する「ロンドン2012パラリンピック」は、エリザベス女王の開会宣言で幕を開けた!NHK Eテレでは、特設サイトや障害者情報バラエティー「バリバラ」で大会を応援、サイトには開幕式をはじめ30日から本格的に始まった競技の動画が公開されている。

大会競技については、本日8月31日(金)はNHK総合で 15:15~16:00に、Eテレでは20:00~20:45に放送。ロンドンパラリンピック、柔道「男子66キロ級」「男子60キロ級」「女子52キロ級」、競泳「男子50m自由形予選・決勝」ほか、自転車、パワーリフティングなどの競技を録画で放送する。9月1日以降の放送は、こちらで確認できる。⇒放送予定

今夜9時からEテレで放送する「バリバラ」では、2週にわたってパラリンピックの日本代表選手を招き、競技体験やクイズを通じてその強さの秘密に迫る。第1週は、球技を紹介。車いす同士が激しくぶつかり合う「ウィルチェアーラグビー」などの魅力を、ワッキー(ペナルティー)、吉澤ひとみをゲストに招いて放送する。

同番組は、今年4月6日よりスタートした障害者情報バラエティーで、毎週金曜議夜9時~9時30分まで放送。番組名は、「バリアフリーバラエティー」の略。恋愛、仕事から、スポーツ、アートにいたるまで、日常生活のあらゆるジャンルについて、障害者が「本当に必要な情報」を楽しく届ける番組。番組のモットーは「No Limits(限界無し)」。これまでタブー視されていた障害者の性やお笑いのジャンルにも果敢に切り込み、本音をとことんぶつけあい、一緒に笑って、一緒に考えて、本気でバリアフリーな社会を目指す。
同番組は、よくあるボランティア番組や障害者イベントなどがときに障害者を一元的にとらえ、誰の視点で番組が展開しているのかと、首をかしげることもある中、さすがNHKと膝を打ちたくなる企画が満載だ。番組レギュラーは、TBSラジオの「全国こども電話相談室・リアル!」、NHK Eテレの「きらっといきる」、ニコニコ動画の「ミュージックボンバー」などの番組で活躍している山本シュウをはじめ、玉木幸則(自立生活センター職員)、大橋グレース(ボランティア団体運営)、大西瞳(義足アスリート)。山本以外は全員何らかの障害を持っており、NHKの本気度がここでも見受けられる。

NHKでは、テレビ版の内容を補完する形でラジオ番組「バリバラR」も、NHKラジオ第2放送にて毎週日曜日 8:00~8:30(本放送)、19:00~19:30(再放送)放送している。テレビ版で、アニメキャラクターの声を務めるはるな愛がパーソナリティーを務める。

※パラリンピック(Paralympic Games)は、国際パラリンピック委員会(International Paralympic Committee、略称:IPC)が主催する身体障害者を対象とした世界最高峰のスポーツ競技大会のこと。2004年のアテネ大会から夏季オリンピックと共同の開催組織委員会が運営し、オリンピックと同じ年に同じ場所で開催される。

navicon [ナビコン] - [08月31日11時20分]


パラリンピック柔道から考えること

2012年09月01日 02時51分19秒 | 障害者の自立
 パラリンピックが始まりました。
 私が楽しみにしているのが、柔道です。視覚障害者の柔道は、審判が両者を組み合わせてから「はじめ」の声がかかります。
 私はパラリンピック柔道を見たとき、その激しさに目を奪われました。健常者の柔道ならば、組手争いをしながら呼吸を整えることができますが、パラリンピック柔道は「はじめ」の声から全力での攻防になるのです。
 さらに難しいことは、目が見えない分、技を覚えるのに大変な時間がかかるのです。さらにこれはぜひ見てほしいのですが、相手が見えなくても「礼に始まり礼に終わる」姿勢の美しさ、そして礼の後の相手とのスキンシップは「競いあうのは敵ではなく、友」を実感させるのです。
 私はシドニー五輪の後に、柔道への提言をしました。それは、「もっとスポーツ北海道」の9ページにまとめられています。
 このなかに、「最初から組み合って試合を始める新しいシステムの研究」も入っています。これはパラリンピック柔道を見てから考えたものです。
 国際柔道連盟の会長は、マリアス・ビゼール氏ですが、彼は就任後大胆な改革を続けました。
 青い柔道着、効果の廃止、レスリング技の禁止、柔道着の企画統一、ビデオ判定の導入など。
 特にビデオ判定の導入は、レスリングや大相撲の実際を紹介しながら提言したものです。ですから、国際柔道連盟が次に考えるのは「両手で組み合ってからか、片手で組み合ってからの開始」になるでしょう。
 現在の柔道は、自分に有利な組手を求めて実に試合開始から4分ほども組手争いが続きます。たとえば全日本柔道連盟の方々であれば、それこそが柔道だと言われると思いますが、問題は5分の試合時間のうち4分も組手争いが続く競技は「スマートではない」、「テレビ向きではない」と一般大衆や、IOCがそう見ているのです。
 IOC(国際オリンピック委員会)は、世界で200ヶ国もが取り組んでいる「JUDO]だから五輪種目に入れていますが、改革はどんどん進むでしょう。日本は「柔道」を守るというだけでは、世界に意思を発信できません。
 日本も国際的柔道マンを養成し、日本発のアイデアを提言し続ける必要があるでしょう。


伊藤 龍治
1947年札幌生まれ。札幌啓明中では夏は野球、冬はスキー。旭丘高では夏はバスケット、冬はスキー。「スポーツ二毛作」実施者。早稲田大でスキー。日本初のアルペンサービスマン、世界初のジャンプワックスマンは自称ながら事実。スキーで4年おきの「骨折五輪」に3度出場。全日本アルペンコーチ。北海道新聞に「いい汗いい話」を12年半執筆。テレビ、ラジオ、講演などスポーツジャーナリストとして活動中。


北海道新聞 (ブログ) - 2012-08-31 20:06

トイレカー 広がる笑顔 被災地で活躍、イベントにも引っ張りだこ

2012年09月01日 02時45分42秒 | 障害者の自立
 東日本大震災直後から被災地で活躍し、注目を集めた警備会社「優成サービス」(海老名市)が開発した「トイレカー」。装備しているトイレがバリアフリーのため、県内外のイベントへの「出動」要請が相次ぎ、九月一日には、千葉県市川市での九都県市合同防災訓練の会場に展示される。十月には、岐阜県で開かれる全国障害者スポーツ大会でも参加者らをサポートする。 

 トラックの荷台にトイレを積んでいるトイレカーはもともと、二〇〇七年に道路の工事現場で働く社員用に開発された。その後、車いすの障害者向けに改造された。八木正志社長(63)は「車いすの方がイベントに参加するときは、用足しが難しいため、飲食を我慢している。気軽に参加できるようにしたかった」と話す。

 同社が所有する四台のうち、二台は震災直前に同社がつくったNPO法人「やさしくなろうよ」が、岩手や宮城の被災地に設置。今年五月までに延べ一万六千人が利用した。今月十九~三十日には、岩手県の宮古市から陸前高田市までの百五十キロを車いすで旅行した団体に随行した。

 県内でも地元・海老名市とトイレカー使用で協定を結び、イベントなどに出動。横浜市などからも引き合いがあり、川崎市からは今年三月、「かわさき基準」の福祉製品として認証を受けている。

 また、経済産業省や海老名市、関東商工会議所連合会などから相次いで表彰を受け、七月には改良のための開発費が、中小企業庁の助成対象になった。

 トイレカーの製作に、一台当たり約千五百万円を費やした八木社長は「採算面では厳しい部分が多いが、人間は生きるために笑顔が必要。弱い立場の人にも笑顔になってほしい」と意気込んでいる。


トイレカーの前で、「弱い立場の人に笑顔になってほしい」と話す八木社長=海老名市で

東京新聞 - 2012年8月31日

みちのくTRY:最終日 奇跡の一本松に到着 「障害者の声訴え続ける」 /岩手

2012年09月01日 02時42分38秒 | 障害者の自立
 みちのくTRY最終日の30日は、陸前高田市高田町大隅から約6キロの道のりを歩き、ゴールの奇跡の一本松までたどり着いた。宮古市田老からの約150キロを12日間かけて歩いてきたTRYは大団円を迎えた。だが一行は「ここからが本当のスタート」と気を引き締めた。

 午前中には陸前高田市役所の戸羽太市長を訪問。要望書を提出し、意見交換をした。実行委員長で大船渡市から参加した今川幸子さん(32)は「復興住宅や新しく作る施設をバリアフリー化し、BRT(JRの不通区間を走るバス)の車両にも導入してほしい」と要望した。戸羽市長は、「障害のある方も気軽に外出できる街にするよう努力する」と答えた。

 その後、一行は午後2時20分ごろ一本松に到着。山あり谷ありの12日間を共にしてきた仲間と喜びを分かち合った。今川さんは「へんとう腺を腫らして入院するメンバーが出るなどトラブルもあったが、力を合わせてゴールできた。自治体や地元住民に当事者自身が訴えることができて大きな一歩になった」と話した。

 ただ、要望書を出しても実現されなければ意味がないと口をそろえる一行。「障害者からの声を訴え続ける」と強い意志をのぞかせた。31日は盛岡市に移り、県庁や交通各社に要望書を提出して回る。

毎日新聞 2012年08月31日 地方版

☆パラリンピックでいつも考えること

2012年09月01日 02時35分02秒 | 障害者の自立
 ロンドン・パラリンピックが始まった。障害者の祭典と位置付けられていたこの大会が、今回はいろいろな面で注目されている。義足のランナーとして初めて正式な五輪に出場した南アフリカのピストリウスがどんな活躍をするか、とても気になる。

 義足のランナーの方が、健常者より速くなる可能性があるのではないか-。ロンドン五輪が始まる約1カ月前に、ある障害者スポーツの指導者とススキノで交わした議論だ。

 膝から下を切断したランナーが、義足をつけて、走る。そのバネは、まさに金属製のバネなので、人間の足より、弾力性がある。
 走るコツをつかめば、ウサイン・ボルトより、速く走れる可能性が出てくるのではないか。
 人間が持っていないものを足に付けて走るのだから、いつかは、人間の足より、義足のランナーの方が早く走れる時代が来るかもしれない。そんなことを考えていた。

 札幌市の、主に肢体不自由児の水泳クラブ「サッポロ・ペンギンクラブ」の運営に長年、関わってきた関係から、障害者スポーツは、取材者というより当事者という目で見ることが多い。

 僕が取材者としていつも心がけていたのは「障害を乗り越えて」という表現や見出しを使わないことだ。

 何も「乗り越えて」いるわけではない。自分の与えられた能力で限界を試しているだけであって、だれのために乗り越えなけりゃならないか、わからない。そんな健常者から見た「乗り越える」なんて単純なものではないことは、当事者が一番よくわかっている。

 だから、僕が書いた障害者の原稿に「乗り越えて」はない。乗り越えてーと見出しを取られると、必ず差し替えるように頼んだ。

 同情はいらない、過度な賛辞もいらない。ただ、単純に競技として見ればいい。僕は常々、そう思っている。
 障害者競技者同士の競争は、健常者ではわかないことがたくさんある。少しでも成績を上げたかったら、障害のクラスが上のところで戦えば、勝てるかもしれない。そう思って、自分の障害を重度に申告するケースを見たことがある。いつもトラブルになる。
 だれも責められないと、当時は思っていたが、単純に競技として見るならば、それも不正に当たる。

 一番、問題が表に出やすいのが、事故などで手足などを失った人と、生まれつき障害を持った人たちが一緒に競技をする場合だ。パラリンピックでは、厳格にラインが引かれているはずだが、小さな大会では、「障害者」とひとくくりにされて、同じ舞台で戦わなければならない。
 単純に片足がない、ということは、見た目の問題であって、当事者にとってみれば、お互いに「なぜ、この人と競わなければならないのか」と思えることだってある。

 書き出せばキリがない。解決する方法は、世界中の人が、オリンピックと同様に競技として、パラリンピックを見ることだと思う。
 世界のスポーツを先導してきたイギリスで、行われる意義を今一度、考えたい。
 

黒田 伸(くろだ・しん)
昭和32年、福岡県久留米市生まれ、千葉県船橋市育ち。早大卒。元北海道新聞社編集委員。これまで、アイスホッケー、サッカー、大相撲、野球など様々なスポーツの取材を行ってきた。著書の「田中将大ヒーローのすべて」(北海道新聞社刊)はベストセラーに。2011年7月からフリー・ジャーナリストとして活躍。


北海道新聞 (ブログ) - 2012-08-31 11:26