ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

チーム力で1点守る=日本、悲願の金メダル-ゴールボール〔パラリンピック〕

2012年09月09日 02時18分19秒 | 障害者の自立
 チーム力で勝利を呼び込んだ。ゴールボール女子決勝の中国戦。江黒監督に「やることはやったから笑ってこい」と送り出された選手たちは、前回北京大会の悔しさをぶつけた。
 アイシェード(目隠し)を着けてボールを投げ合う視覚障害者の競技。頼りになるのは、ボールに入った鈴の音や足音だ。
 前半4分。安達のボールが中国選手の足に当たり、こぼれ球がゴールネットを揺らし、日本が先制した。
 「次は私が役割を果たすからね」。守備が得意な浦田は主将の小宮と安達に声を掛けた。中国選手の速く、重みのあるボールが次々、投げ込まれる。浦田が止めきれなくても、すぐに他の2人がカバー。「ナイス」。コート内外から声が掛かった。
 試合終了を告げるブザーが鳴ると、小宮は「やっと、この日がきた。感無量」と胸を熱くした。パラリンピック初出場の控え組もコートになだれ込み、歓喜の輪。「せーの、よしっ!」。最後はお決まりのかけ声で喜びを分かち合った。
 7位に終わった北京大会から4年。チームは男子選手を相手に練習を重ね、昨年は中国遠征も行った。アテネ大会の銅を上回る結果に、浦田は「金を取るためにチームが同じ方向を向いて気持ちを高めていた。世界一のチーム力で取った金」と誇らしげ。力や体格で外国勢に劣る日本は、それを補うだけの武器で頂点を極めた。



(時事)(2012/09/08-08:32)

パラリンピック:伊藤、2個目の銀…陸上男子800

2012年09月09日 02時08分22秒 | 障害者の自立
 【ロンドン藤野智成】ロンドン・パラリンピックは第10日の7日、五輪スタジアムなどで行われ、陸上男子800メートル(車いすT52)では、伊藤智也(アッサTC・JA)が2分0秒62で、400メートル(同)に続いて今大会2個目の銀メダル。男子5000メートル(視覚障害T11)の和田伸也(大阪府視覚障害者福祉協会)は15分55秒26で銅メダルを手にした。競泳の男子50メートルバタフライ(運動機能障害S6)では、小山恭輔(コロプラスト)が31秒43で銅メダルに輝いた。

 ゴールボール女子の決勝で中国を破り金メダルを獲得した日本は、パラリンピックの日本の団体球技では初の快挙。車いすラグビーの1次リーグA組で英国に勝ち初の4強入りを決めた日本は、8日の準決勝で豪州と対戦する。車いすテニス女子シングルスは、エステル・フェルヘール(オランダ)が4連覇を達成した。


男子800メートルT52で2位でゴールする伊藤智也=ロンドンの五輪スタジアムで2012年9月7日、

毎日新聞 2012年09月08日 12時48分(最終更新 09月08日 14時20分)

被災難病者に花を

2012年09月09日 02時06分17秒 | 障害者の自立
 東日本大震災で被災した在宅難病者らを支援するチャリティーライブが27日、徳島市寺町の般若院である。喜納昌吉さんの「花」のカバー曲や映画、CMソングを手がけ、広く活躍するおおたか静流(しず・る)さんが本堂で新曲も披露する。


 ライブは震災直後の昨年3月、同10月に続き3回目。集まった支援金は、徳島市のNPO法人「太陽と緑の会」を通じ、筋ジストロフィーなどの難病患者や障害者の生活支援施設を運営する仙台市の社会福祉法人「ありのまま舎」に贈られる。


 ありのまま舎は受け取った支援金をもとに、震災直後は沿岸部で被災した在宅難病者や障害者らのため、水やタオル、ウエットティッシュを配布。夏場はがれきが多い場所では蚊やハエが大量発生するため、殺虫剤や蚊帳を買ったという。ありのまま舎事務局は「被災地の生活は落ち着いてきているが、特に在宅で過ごす難病者や障害者は行政や地域の目が届きにくく、支援を必要としている」という。


 般若院の宮崎信也住職は「離れた場所からでも見守り、支援を続けている人がいることを被災地に伝えたい」と話す。宮崎さんは脱原発のための言論活動を続けており、ライブ開催には脱原発のメッセージも込めたいという。


 おおたか静流さんは「花」や、「悲しくてやりきれない」などのカバー曲のほか、映画やCM曲、童歌も手がけ、幅広いファンがいる。新アルバム「IKOR(イコロ)」を9日に発売し、全国ツアーを始めるという。27日の般若院でのライブがツアーのラストステージを飾ることになる。


 ライブは午後7時スタート。支援金は一口千円。問い合わせは太陽と緑の会事務局(088・642・1054)。

朝日新聞 - 2012年09月08日

夢はパン職人 パラ五輪 札幌・金子さん

2012年09月09日 01時57分22秒 | 障害者の自立
 【北広島】パン製造などを通じて知的障害や精神障害がある人たちの一般就労を助ける市内の「就労センタージョブ」を4月から利用する金子知佳さん(19)が、ロンドンパラリンピックの日本選手を応援している。昨年の全国障害者スポーツ大会の陸上少年女子1500メートルで4位に入賞した金子さんは現在も練習に励み、「一般就労と世界の舞台を夢見ている」と話している。

 金子さんは札幌市西区在住で、札幌高等養護学校1年の時に陸上部に入り、昨年の全国大会で4位。また、同市内の陸上クラブに所属し、今年5月の市障がい者スポーツ大会1500メートルで優勝した。

 パン職人になりたいという希望を持ち、就労実績のある北広島の同ジョブに入った。自宅からは約2時間かかる。パン製造の技術を学びながら、毎週2回は札幌で陸上クラブの練習にも励んでいる。

 ジョブの佐々木勝彦事業課長は「朝5時半に起きて北広島へ来るだけでも大変だと思うが、陸上にも汗を流している。その努力には頭が下がる」と話す。

 金子さんはパラリンピックの日本人選手を応援しながら、「いつかわたしも世界の舞台に立ちたい。就職のチャレンジもしたい」と思いをはせている。

 同ジョブの障害者20+ 件が働くレストラン「グリーンパーク」(中央2)は、パラリンピック期間中の応援企画として、食事を注文した客に対し、日本人選手がメダルを獲得した翌日、ミニソフトクリーム(180円)かソフトドリンク(150円)を無料サービスする。

 日・祝日定休。営業時間は午前11時半~午後3時半。

 問い合わせは就労センタージョブ(電)373・4896へ。


レストラン「グリーンパーク」で製造したパンを手に持つ金子知佳さん

北海道新聞 - (09/08 16:00)

想像よりも進んでいない英国のバリアフリー化=現地取材記

2012年09月09日 01時46分57秒 | 障害者の自立
■盛り上がるパラリンピック しかし街に目を移すと……

 パラリンピックは英国発祥の大会であり、ロンドン郊外のストークマンデビル病院から始まったものである。
 そのため、私は勝手に英国では障害者スポーツやパラリンピックが非常にメジャーで盛り上がっており、街も障害者に優しいつくりになっていると思い込んでいた。実際に英国へ来て取材をしてみると、パラリンピックが国内で盛り上がっていることはとてもよく分かった。しかし、街は全然障害者に優しくない。これは意外だった。

 たとえば、駅では日本のようにどこでもエレベーターやエスカレーターがついているわけではなく、スロープなどもない。また、電車の中に優先席といったたぐいのものは一応あるが、小さく「Priority Seats」とシールが貼ってあるだけ。皆、席を譲るわけでもなければ、遠慮して座らないわけでもなく、平気でその席に座って携帯電話でしゃべっており、形式だけのものになっているようだ。

 電車だけでなく、歩道も石畳のようなゴツゴツしているところが結構あり、段差が多い印象を受けた。これでは、車いすや足が不自由な人には暮らしづらいだろう。というのも、実際に私が空港からホテルまでスーツケースを運んだ際、かなり苦労したのだ。階段が多い地下鉄の乗り換えでは、近くを通った英国紳士が助けてくれたほどだったし、歩道でもまっすぐ進まず、運ぶのにかなりの労力を使った。これでは、車いすなどでは生活に支障が出る。

 さらに残念なのは、会場だ。パラリンピックをやっているというのに、階段が非常に多い。今後の利用用途や使いやすさなどを考えると、パラリンピックを最優先にした作りにはできないのかもしれないが、会場に入るのに階段を使うところが多い。エレベーターはあるが、数は少なく場所が分かりづらい。入口から遠かったり、エレベーター待ちのために列を作っていたりする。

■バリアフリー化が進む日本、障害者スポーツの人気拡大が課題

 なんだか英国批判のようになってしまったが、これは私が見た英国の一部であり、すべてではない。加えて、オリンピックパークの最寄り駅であるストラトフォード駅にはエレベーターやスロープがついていたし、会場近くのショッピングセンターには車いす専用の駐車場もあった。電車内も車両によっては車いすエリアが設けられているものもある。

 つまり私が言いたいのは、想像していたよりもバリアフリー化が進んでいなかったということだ。明らかに、日本の方が障害者や高齢者が過ごしやすい環境だと思う。日本では、つえをついたおじいさんが一生懸命途中で休憩しながら、駅の階段を上がる姿は見かけなくなったし、駅員さんが何人かで車いすのお客さんを階段で持ち上げている姿も見なくなった。

 英国は街並みも古く、だからこそ歴史を感じるところでもあり、きらきらとした最新のビルを建てて、障害者や高齢者の住みやすい街にするというのは、ちょっと違うだろう。しかし、これだけパラリンピックが国中が盛り上がっているのだから、もっとバリアフリー化が進んでいてもおかしくない。

 では、バリアフリー化が進んでいる日本はどうかというと、だからといって障害者スポーツが盛んとは言えない。どうやら英国と日本の様子だけ見ると、バリアフリー化で誰もが住みやすい街であることと、障害者スポーツの人気は比例しないということだ。
 もし2020年に東京で五輪とパラリンピックを開催することになれば、バリアフリー化が進む東京は、もってこいの場所だ。何よりそれまでに、パラリンピックの人気が追いつくことを願いたい。

(スポーツナビ ) 2012/9/8 12:18