ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

お年寄りに障害者が調理 空き部屋利用

2018年09月24日 14時04分17秒 | 障害者の自立

みんな食堂

 大阪府住宅供給公社が今夏、賃貸マンションの空き部屋を活用した食堂を大阪市にオープンさせ、「孤食」に陥りがちな高齢者らの集いの場となっている。同公社と協定を結ぶNPO法人が運営し、働くのは障害者のスタッフ。お年寄りをサポートする新たな取り組みが注目されている。

  9月半ばの昼時。大阪市住吉区の「OPH杉本町」(7階建て、計72戸)の1階にある「杉本町みんな食堂」で、マンションに入居するお年寄りらが長テーブルを囲んで箸を伸ばし、会話を弾ませていた。

 この日のランチは、酢鶏や大豆サラダ、コンニャクの炒め煮など。障害者の就労支援などに取り組むNPO「チュラキューブ」(中央区)の事業所でつくられ、栄養のバランスにも気を配る。調理や配膳は障害のあるスタッフが担っている。

 同公社は、家賃の一部を国や府が補助する「高齢者向け優良賃貸住宅」を展開。同公社の賃貸住宅で65歳以上の独居世帯は約2700戸(今年6月末現在)あり、全体の約15%を占める。一方、週の半分以上、1日の全ての食事を1人で食べる「孤食」の人の割合は近年増加傾向にあり、農林水産省の2017年度の「食育白書」によると、約15%に達する。

 高齢者の孤食は、うつや認知症のリスクを高めるとの研究もあり、同公社の担当者は「高齢者の孤食防止や、障害者の働く場につなげたい」と話す。食堂の安定運営に向け、入居者だけでなく周辺住民の利用者も増やそうとPRを図る。

 8月の食堂オープン以来、毎回利用しているというマンション住人の辰巳安英(やすえ)さん(82)は「ここで食事するとリラックスできる。夫が亡くなってから独り暮らしで寂しかったが、今は一番の楽しみです」と笑顔で話した。

 営業は毎週月、水、金曜日の正午から午後2時まで。1食450円(税込み)。

おしゃべりしながら昼食を楽しむ「杉本町みんな食堂」の利用者
 
毎日新聞         2018年9月23日

タウンミーティング 県条例案「内容共感して」 戦略的な啓発必要

2018年09月24日 13時30分25秒 | 障害者の自立

 障害を理由とした不当な差別を禁じる「障害者差別解消法」を補うため、共生社会づくりを目指す県条例案の内容を説明する東近江地域のタウンミーティングが17日、近江八幡市土田町の市総合福祉センターで行われた。すべての市民に理解・共感してもらうためには、戦略的な啓発が必要と確認された。【蓮見新也】

 県社会福祉審議会が今年6月、条例案骨格を三日月大造知事に答申。県はタウンミーティングで条例案を周知し、その結果を反映させ、年度内に県議会に提出する方針。8、9の両月で県内7カ所で開き、今回は6回目。

熱心な質疑が行われた条例タウンミーティング

毎日新聞          2018年9月23日


障害者自立、実践の20年 さいたま「虹の会」藤井さん あす「葬式代を集める会」

2018年09月24日 12時33分36秒 | 障害者の自立

 さいたま市の障害者団体「虹の会」が24日、1月に38歳で急逝した藤井義則・前事務局長の「葬式代を集める会」を市内のライブハウスで開く。進行性の難病・筋ジストロフィーでありながらアパートで一人暮らしするなど、自ら実践しながら障害者の自立支援活動を約20年続けた藤井さん。当日は遺作の動画作品を上映し、「旅立ち」の費用もカンパなどでの「自立」を目指す。 

 藤井さんが亡くなったのは元日。アパートの自室で倒れているのを、事実婚の妻で虹の会メンバーの斉藤茶微江(ちゃびえ)さんが見つけた。「前日も笑顔で話していた」といい、詳しい死因は分からない。

 さいたま市出身で、特別支援学校の高等部を卒業するまでは県内の筋ジス病棟で生活していた。他の患者がそのまま病棟にとどまる中、卒業と同時に病棟を出て実家に移り、自立を目指した。一般企業で働くなどし、十九歳の時に虹の会に参加。二十一歳ごろ、アパートでの一人暮らしを始め、電動車いすも使うようになった。

 障害者が親元や施設以外の場で暮らすのは難しいのが実情だ。自立のための社会制度が不十分だと実感し、行政との交渉の先頭に立った。市に介助者の時間制限枠を拡大させるなど改善を実現。実務にたけた一方、酒や競馬が好きなくだけた人柄で慕われた。

 突然の死で、虹の会は中心人物を失っただけでなく、金銭的な問題も浮上した。年末年始で斎場が混んだため、葬儀が約二週間後となり、安置費用がかさんだ。葬儀には約百人が参列したが、約百万円が不足し、他のメンバーが立て替えた。

 遺族に援助を求めることもできなくはない。だが、斉藤さんは「藤井は親に頼らずに自立して生きてきた。親に費用を出させるのは、きっと本意ではないと思う」と亡き「夫」の気持ちを推し量った。今回の会については「藤井を知らない人にも来てもらい、私たちの活動を応援してほしい」と呼び掛けている。

 藤井さんは、虹の会のバンド「スーパー猛毒ちんどん」のライブや、障害者のユニークな日常を動画作品として編集、ネット配信もしていた。会当日は、約百本の中から印象的な九本を上映する。

 「葬式代を集める会」は二十四日午後五~八時、さいたま市中央区下落合のライブハウス「ホレホレ」で。会費二千円(食事、ドリンク一杯の料金込み)。カンパも募っている。問い合わせは、虹の会=電048(851)7558=へ。

 さいたま市の障害者団体「虹の会」が24日、1月に38歳で急逝した藤井

2018年9月23日         東京新聞


障害者、高校入試で定員内不合格

2018年09月24日 12時03分09秒 | 障害者の自立

「学びたい」に応える環境を=エリア報道センター

 今春、重度脳性まひの中学男子生徒が、夜間定時制の神戸市立楠高校(同市兵庫区)を受験、受験者数が募集人員を下回る定員割れだったのに不合格となった。兵庫県淡路市の権田祐也さん(16)。県内の公立高校入試でただ一人の「定員内不合格」だった。卒業後の行き場を失った祐也さんは、楠高校内にある識字教室に通うが、「高校生になりたい」という思いは消えない。障害者の定員内不合格は全国の高校で相次ぐ。共に学ぶとは何かを考える。