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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「松茂係長」模したパン人気 障害者ら働く工房が製造

2018年07月23日 23時43分03秒 | 障害者の自立

 知的障害者が働く松茂町のパン工房「ぱんぱかぱん」が商品化した、町のマスコットキャラクター「松茂係長」を模したなると金時入りのあんパンが人気を集めている。一日に作る数は販売開始時の4~5倍に増え、障害者らの意欲向上につながっている。

 パンは、月のウサギをモチーフにした松茂係長の体つきを表現して丸く焼き上げ、目鼻や胸元にあるトレードマーク「松」の字をチョコレートペンで描いた。パンの中には、サツマイモを練ったあんと、角切りしたなると金時を詰めている。

 工房を運営する指定障害福祉サービス事業所「なごみ」の職員が考案し、2月に販売を開始。当初は一日5個程度を作っていたところ、タウン誌で紹介されるなどして購入客が増えた。6月からは一日20~25個製造しており、店の人気ナンバーワン商品になった。

 パン作りを担当する冨士村志穂さん(26)=徳島市北沖洲1=は「体型がおじさんぽくて、哀愁とかわいさを表現できた」。橋本千慧さん(31)=板野町大寺=は「多くの人に食べてもらえるよう頑張りたい」と話している。

 1個110円。障害者支援施設・吉野川育成園(同町笹木野)の敷地内の店で、土日祝日を除く午前11時~午後4時に販売している。

松茂係長そっくりのパンを作ったスタッフ=松茂町のパン工房「ぱんぱかぱん」
 
2018年7月22日      徳島・松茂町

発達障害の子どもと家族、災害時にどう支える

2018年07月23日 21時01分49秒 | 障害者の自立

 西日本豪雨の被災地で過ごす発達障害のある子どもや、その家族をどう支えればいいのか。見た目では障害がわかりづらいこともあり、周囲の理解が必要だ。

 「発達障害のある人は見通しが立たないことや、いつもと違うことが苦手。災害時は不安がより強まりやすい」

 こう話すのは、岡山市発達障害者支援センターひか☆りんくのスタッフ。避難所では仕切られた居場所を確保するなど、日常生活に近づける工夫が大切だという。

 コミュニケーションが苦手で、困っているのに伝えられないこともある。感覚が過敏で、暑さを人より感じている可能性もある。「『周りの子も我慢しているから我慢しなさい』ではなく、親や周りの大人は『何がしんどいか』を丁寧に聞いてあげて」(ひか☆りんくスタッフ)

 発達障害情報・支援センターはHP(http://www.rehab.go.jp/ddis/別ウインドウで開きます)で、リーフレット「災害時の発達障害児・者支援について」を公表している。「スケジュールや場所の変更などを具体的に伝える」「一斉放送だけでなく、個別に声かけ」など、避難所などでの対応のコツが紹介されている。

 リーフレットでは、「配給や買い物に行けずに困っている」「水や食料の配給時に、騒いでしまう子どもがいた場合」など、具体的なケースを例示して、まわりの人の家族へのサポートを呼びかけている。

 ひか☆りんくによると、環境が変化して不安定になっている子どもがその場の状況を考えず不満を口にしてしまうなどし、「親のしつけが悪い」と誤解されてしまうこともある。子どもの安心のために心を砕いている家族のことも周囲は理解し、安心できるような声かけをしてほしいという。スタッフは「同じ状況でも困っていることは一人ひとり違う。その人に合った支援をするためにも、気軽に相談してほしい」と話す。

 発達障害情報・支援センターのリーフレットには各地の相談窓口も載っている。

 ◆広島県発達障害者支援センター=082・490・3455

 ◆広島市発達障害者支援センター=082・568・7328

 ◆おかやま発達障害者支援センター=086・275・9277

 ◆おかやま発達障害者支援センター県北支所=0868・22・1717

 ◆岡山市発達障害者支援センターひか☆りんく=086・236・0051

 ◆愛媛県発達障がい者支援センター「あい ゆう」=089・955・5532

写真・図版 

発達障害情報・支援センターのリーフレット「災害時の発達障害児・者支援について」

朝日新聞           2018年7月21日


明かせぬ実名、遺族のジレンマ 障害者への差別…消えぬ不安

2018年07月23日 20時45分06秒 | 障害者の自立

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年、入所者19人が刺殺されるなどした事件は26日で発生から2年になる。横浜地裁で昨年9月から争点を絞り込む公判前整理手続きに入っているが、殺人罪などで起訴された元職員の植松聖(さとし)被告(28)は「彼らは人ではない」などと犯行を正当化する主張を今も続けている。遺族らは日増しに募る喪失感にうちひしがれ、差別への懸念からいまだ実名を明かせないジレンマも抱えている。

 「1日も娘のことを忘れたことはない」

 当時26歳だった長女を失った50代の女性はそう語る。事件後に飾り始めた長女の写真は1枚、また1枚と増え、今では家のどこにいても長女の笑顔に触れられるようになった。

 ぱっちりとした目が特徴的で、近所から「かわいいね」と言われることも多かった自慢の娘。1人で食事をしていると、時折「ソフトクリームが食べたいな」とせがむ声が聞こえてくるような気がする。「今も近くにいるんだね」。一瞬喜びも感じるが、娘がいない現実に引き戻されると、深い喪失感に襲われる。

 事件をめぐっては、殺害された入所者19人の大半の実名が明らかになっていない。「知的障害者が家族であることが知られると、生活に影響が出かねない」などとして、遺族側が公表を認めていないためだ。

 ただ、少しずつ前に進もうとしている遺族もいる。

 兄を失った50代の女性は今年2月、事件を考えるシンポジウムに初めて参加した。事件後、サイレンの音も怖くなっていたという女性だが、再会した同じ被害者家族と話すうちに、心が少し軽くなった。

 兄は言葉での意思疎通が困難で、写真や絵を通じて園の職員らとコミュニケーションを取っていた。物静かだが、他の入所者が転倒したりすると、必死に職員らに知らせたりする優しい心の持ち主だった。

 そんな兄の存在を消したいわけではない。でも実名を明かすのは怖い。揺れる思いは今も変わらないが、少しずつでも事件に向き合おうとしている。「思いを共有できる人に会えてよかった」。シンポジウム後、そう話す女性の表情はいくぶん明るくなった。

 先月、勾留中の植松聖被告と面会したある遺族の男性は、被告について「事件当時と何も変わっていなかった」と振り返る。植松被告は、多くの遺族らが実名を公表せず、口を閉ざしている現状について「結局は障害者が身内にいることを隠したいんだ」と本紙記者に語っていた。

 「長い時間、社会からの差別を経験してきた。まだ心の準備ができていないだけだ」。女性は語気を強めた。(河野光汰)

【用語解説】相模原障害者施設殺傷事件

 28年7月26日未明、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」(建て替え工事中)で、元職員の植松聖被告が複数の刃物で就寝中の入所者らを襲撃。入所者19人が刺殺され、職員を含む26人が重軽傷を負った。犠牲者19人は単独犯としては戦後最悪レベル。横浜地検は同年9月から鑑定留置を実施。人格障害の一つである「自己愛性パーソナリティー障害」などと診断された。その後、完全責任能力があったと判断され、29年2月に殺人など6つの罪で起訴された。

<iframe id="child_dura_teads" style="height: 0px; width: 17px; border-image: none; border-width: 0px;" width="0" height="0"></iframe>産経ニュース

原発避難先3割 危険区域 69施設 土砂災害・浸水の恐れ

2018年07月23日 20時36分58秒 | 障害者の自立

 原発事故が起きた際に高齢者や障害者らが屋内退避する場所として原発から主に十キロ圏に整備されている十七道府県の二百五十七の放射線防護施設のうち、三割近くの六十九施設が土砂災害警戒区域や浸水想定区域など危険な場所にあることが二十一日、内閣府への取材で分かった。原発事故と水害などの複合災害になる恐れもあるため、内閣府は「別の施設に避難する計画を立てておくなどの対応が必要だ」としている。

 超党派の国会議員でつくる「原発ゼロの会」は西日本豪雨で施設が被災していないか調べるよう国に要望。内閣府が現在確認を進めている。

 土砂災害警戒区域は崖崩れや土石流などの対策を行う区域で、都道府県が指定。浸水想定区域は洪水や高潮で浸水が想定され、国や都道府県が指定する。

 内閣府によると、六十九施設は茨城、鹿児島など十三道府県。土砂災害警戒区域は五十四施設で、うち七施設はさらに危険な土砂災害特別警戒区域だった。浸水想定区域と津波浸水想定区域は各九施設。一部の施設は、複数の危険区域が重なるケースもある。屋内退避先として他に適切な場所がなかったため、危険区域内の学校や病院などを放射線防護施設に指定したという。

 多くの原発が立地する福井県には三十五の放射線防護施設があるが、半数近い十六施設が危険区域にあった。四国電力伊方原発がある愛媛県伊方町の十施設のうち九施設が区域内だった。

 十四施設のうち十施設が該当した京都府の担当者は「危険区域内の施設でも、屋内にとどまってもらう場合があるかもしれない。自然災害を想定して対応を考えるのは課題だ」と話した。

◆避難道路も検証を

<東京女子大の広瀬弘忠名誉教授(災害リスク学)の話> 放射線防護施設が危険な区域にあることは、避難する施設の脆弱(ぜいじゃく)性を示しており、原発再稼働を進める上で大きな問題だ。原発は海岸沿いでインフラ整備が十分ではない地域に立地しているケースが多く、防護施設のために他に適当な場所を見つけるのが難しいという現実もあるが、危険な場所に屋内退避すべきではない。土砂崩れで道がふさがれ、施設へのルートが確保できない可能性もあり、西日本豪雨で施設自体が被災しなくても、避難道路が健全だったかを検証する必要がある。

<放射線防護施設> 原発事故時に避難が難しい高齢者や障害者らが、被ばくのリスクを下げるため一時的に屋内退避する施設。原発から主に10キロ圏にある学校や病院、特別養護老人ホームなどに放射性物質の流入を防ぐフィルター付きの換気設備などを設置する。内閣府の補助金交付は、耐震性があり、津波などの浸水被害を受ける可能性が低いことなどが条件。2016年12月、原則として生命に危険が及ぶ恐れがない地域に立地することが条件に加わった。

2018年7月21日         東京新聞


悩み、本音で語りたい

2018年07月23日 20時18分45秒 | 障害者の自立

◎高校生が手作り交流会

 盛岡市中ノ橋通1丁目にある通所介護施設「フキデチョウ文庫」で2カ月に1度、障害者や不登校児の交流会が開かれている。盛岡中央高通信制課程1年大平諒さん(15)=盛岡市=が呼び掛け人だ。
 小学6年の時に脳腫瘍が見つかり、放射線や抗がん剤の治療で半年入院。半身まひや脳の障害が残り、中学校で思うような学校生活を送れなかった。
 「頑張ろう」と励ます先生の指導はありがたかったが、体がついていかなかった。もどかしい思いを共有できる友達も周囲にいなかった。
 悩みを抱える人が集う場をつくりたい-。開催日やイベントの内容を手書きの新聞にして告知した。
 6月30日はかき氷作り。乳児から高齢者まで20人以上が集まり、イチゴやあずき、チョコレートと思い思いのかき氷を食べ、談笑や読書で時間を過ごした。
 「世代を超えて集まり、心に抱える重荷を本音で語れる場所にしたい」。大平さんは目を輝かせた。

 

ボランティアと一緒にかき氷を作る大平さん(右)

2018年07月22日        河北新報