津市一志町庄村の障害者施設「つくしんぼの家一志」で、複数の職員が知的障害のある複数の利用者に暴言を浴びせるなどしていたことが2日、施設を運営するNPO法人「おもいやり介護の会つくしんぼ」への取材でわかった。津市は既に職員に聞き取り調査し、虐待行為と認定した。
また昨秋には、30代の女性職員が知的障害のある20代の男性利用者に「うそつき」「泥棒」などと暴言を吐き、別の職員が近くであざ笑ったという。
現場の動画がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上に出回り、津市は2月、障害者虐待防止法に基づき施設から聞き取り調査を実施。虐待行為を認定し、4月に県へ報告した。施設は先月、職員研修の実施など改善報告書を県に提出した。
施設には知的障害のある利用者ら6人が主に通所している。法人の島崎晴子理事長代行は「職員は利用者を家族のように思っているが行き過ぎた接し方だった」としている。
毎日新聞 2018年7月3日