22日まで 新潟市内3会場
9月5日のBRT(バス高速輸送システム)開業を前に、障害者向けの個別相談会が18日、新潟市西区役所で始まった。22日まで3会場で計4回開く。初回は視覚障害者ら2組が訪れ、市や新潟交通の担当者から新ダイヤや乗り換え方法などについて具体的な説明を受けた。
<導入後の心配、解消図る>
BRT導入後のバス利用に関する質問や相談に個別に応じることで、障害者の不安や懸念の解消につなげる目的で実施した。
障害者からは「普段使っている路線のダイヤや所要時間がどう変わるのか分からず心配」「乗り換えになるが、バス停の位置が知りたい」といった相談や質問があった。担当職員は、バス停ごとに作成した点字の模式図や路線図などを使い、乗降場所や乗り換えの動線、ICカード乗車券「りゅーと」での料金精算の仕組みなどを説明。バス停での音声案内や車いすへの対応なども紹介した。
乗り間違いを防止するため、バス停の乗り口に路線名を記す点字シールの設置を求める声もあった。
視覚障害のある西区の男性(79)は「BRTを利用する際の乗り換えイメージが湧き、安心できた。不安を感じている障害者仲間も多いので、聞いた話を伝えたい」と語った。
2015/08/19 新潟日報