ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

時給200円も、障害者に「経済的虐待」

2015年08月29日 03時17分23秒 | 障害者の自立

 厚生労働省は27日、昨年度1年間に職場で虐待を受けた障害者が501件483人だったと発表した。

 低い賃金で働かせるなどの「経済的虐待」が約8割の419件と最多だった。

 調査は障害者虐待防止法に基づき毎年実施。2014年度、家族や自治体から通報されたのは、985事業所で前年度と比べ27・1%増えた。これまで808事業所に関する調査を終えたが、各地の労働局が虐待と認定したのは299事業所の501件で、国が定めた最低賃金を下回る給与しか支払わないなどの経済的虐待が最も多く、約8割が知的障害者だった。時給わずか約200円で働かされていた人もいるという。

 このほか、差別的言動などの心理的虐待が39件、暴行や身体拘束を含む身体的虐待は23件だった。

 身体障害者が「障害を言い訳に仕事をさぼっている」と言われたり、精神障害者がセクハラを受けたりしたケースがあり、労働局が各事業所を指導したという。

2015年08月28日 10時13分 Copyright © The Yomiuri Shimbun



大きな事故を招くかも…点字ブロックの上に物を置かないで

2015年08月29日 03時11分47秒 | 障害者の自立

視覚障害者の安全な歩行をサポートする「点字ブロック」

点字ブロックの正式名称は「視覚障害者誘導用ブロック」。その名の通り、視覚障害を持つ人が足の裏の感覚や白杖を使って認識できるよう設置されたものです。

点字ブロックの種類は大きくわけて2つ。線状の「誘導ブロック」と、点状の「警告ブロック」です。
誘導ブロックは進行方向を示すもので、足の裏や杖に触れることで進む方向がわかるようになっています。警告ブロックは危険な場所や、交差するところ、案内板の前など、何かを知らせるために設置されています。
この2種類のブロックを組み合わせることで、誘導や警告をし、視覚障害者が安全して歩行できるようサポートしているのです。

出典:http://nichimou.org/

点字ブロックは実は日本生まれ!

点字ブロックは、1967年に、視覚障害を持つ人の移動を支援するものとして岡山県で生まれました。盲学校の近くの交差点に敷設されたのがはじまりです。その後全国的に広がった点字ブロックですが、当初はその色もかたちも、ブロックの大きさだってバラバラでした。点字ブロック誕生から30年以上経った2001年、ようやく点字ブロックの形状が定められ、現在のかたちになったのです。

このように、日本で生まれた点字ブロック。いまや150か国以上の国で活用されています。

危険です…点字ブロックの障害物

点字ブロックを道しるべにしている視覚障害者にとって、点字ブロックは命綱のようなもの
放置自転車や、違法駐車の車が停められてしまっては、視覚障害者はそれらを避けて歩かなければいけません。放置自転車にぶつかり倒してしまうことで、ケガを負ったり杖が壊れてしまう事故も多発しています。また、障害物を避けて歩いたことで知らずに車道に出てしまうなど、さらに危険な目に遭う可能性だって考えられます。

わたしたちにできることは、点字ブロックの上では立ち止まらず、障害物を置かないよう気をつけること。点字ブロックを必要とする人の妨げにならないよう、少しの配慮を忘れないようにしたいものですね。

すべての歩行者が安全に歩ける道へ

一方で、点字ブロックの凹凸に引っかかり転倒する事故や、点字ブロックの段差が原因で車いすが通りにくいなどの問題も浮上しました。これでは、すべての人が歩きやすいとはいえませんよね。

そこで大田区では、全国ではじめて突起の高さを低くした点字ブロック「エスコット」を設置しました。突起の高さは1.8㎜。視覚障害者が認識できる高さで、かつ車いすが引っかからずに進める高さです。視覚障害者はもちろん、車いすの利用者や高齢者など、すべての歩行者が安全に歩きやすい道へ。
歩道のバリアフリー化に、ますます期待したいところですね。

2015.08.28   介護のほんねニュース


勇気の一歩を 全国高校生手話コン出場の新井さん

2015年08月29日 03時06分07秒 | 障害者の自立

 東京都内で29日に開かれる第32回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト(全日本ろうあ連盟、朝日新聞社など主催、NEC協賛)に、県立鳥取聾学校2年の新井ほのかさん(17)が出場する。全国62人の応募者の中から選ばれた10人の1人だ。当日スピーチする原稿の審査と、課題文を手話と声で伝える力をみるビデオ審査を通過した。

 このコンテストは、聴覚障害者と健聴者の懸け橋となる人材の育成や手話の普及などを目的に開催されている。部活動の手話部に所属したり、父母に聴覚障害があったりして手話に慣れ親しむ健聴者の出場が多く、聾学校の生徒の出場は今回が初めてという。

 新井さんは南部町出身。聴覚に障害があり、1歳半から鳥取聾学校のひまわり分校(米子市上福原7丁目)へ。幼稚部、小学部、中学部で学んだ後、高等部がある鳥取聾学校鳥取市)に移り、寄宿舎から通学している。訓練を通じて、しゃべれるようになった。補聴器を着ければ相手の話す声は聞こえるが、その内容のすべてはわからないという。

 スピーチの題は「勇気から拡(ひろ)がる喜び」。ひまわり分校の小学部5年の時だった。交流していた南部町の小学校の体育館で全児童に自らの聴覚障害を手話と声、プロジェクター映写機器)を使って伝えた。人見知りな性格もあって小学校の子どもたちとなじめず、分校の先生に勧められ、勇気を振りしぼったという。この時のことを振り返る内容だ。

 勇気を出したことから聴覚障害を理解してもらうことができ、初めて健聴者の親友もできたという。中学部に進んでからも、交流する中学校で自身の障害を話し続けた。「一歩を踏み出して得られた喜びを伝えよう」と思っている。

 ただ自分に対して「まだ自信がない」という。補聴器を着けていることもあり、大勢の人が集まる街中では周りの視線が気になり、コミュニケーションが取れなくなるのではないかと不安になる。そこを何とかしなければ、と考えている。

 大学に進学し、好きな英語を勉強するのが夢だ。「もっとたくさんの人に聴覚障害のことを理解してもらいたい。コンテストをステップにして自分に自信をつけたい」。会場は千代田区有楽町朝日ホール。訪れた人たちに思いを伝え、夢に向かって新たな一歩を踏み出そうと自分に言い聞かせている。

写真・図版

コンテストに出場して新たな一歩を踏み出そうとしている新井さん=鳥取市国府町宮下

2015年8月28日    朝日新聞


絵本点訳 高校生らコツコツ

2015年08月29日 02時54分16秒 | 障害者の自立

◆藤枝のNPO 27年で1000冊

黙々と作業する高校生と石神さん(中)=藤枝市音羽町で

写真

 点訳した絵本を全国の視覚特別支援学校に寄贈している藤枝市のNPO法人「藤枝光文庫」で、地元の高校生らが活躍している。週末のたびに作業し、足掛け二十七年で千冊以上を贈った。若者との協働作業が形になるまでは苦労も多く、石神利之理事長(58)は「ここまでの頑張りは想像もしていなかった。私の原動力になっている」と目を細める。

 毎週土日曜、藤枝市音羽町の石神さん宅に高校生や大学生が集まる。夏休みのある日は六人が訪れ、広さ十数平方メートルの一室で、雑談もそこそこに作業を始めた。

 いずれも点字の基礎を習得済みで、絵本の文章を自ら点訳し、パソコンに点字を打ち込むことができる。点字が浮き出る専用プリンターで印刷した紙に、切り抜いた絵を貼り、空や雲などの背景は色鉛筆で描く。校正は視覚障害者の石神さんが担当する。一冊が完成するまでに四十時間近くかかる。

 友人に誘われて一年前から参加している同市の藤枝順心高二年小沼晃(ひかる)さんは「最初は作業中の雑談が楽しかったけど、気付いたら作業自体が楽しくなっていた。完成した時には達成感がある」。記念にもらった一冊目を、今でも読むことがあるという。

 石神さんは六歳の時に事故で失明した。失明前は母親から寝る前に絵本を読んでもらうのが日課だった。視覚障害がある子どもたちにもあの喜びを味わってほしいと思い、活動を始めた。「紙に絵を貼ると輪郭にわずかな凹凸ができるので、指でなぞれば絵のイメージは湧く」と話す。

 藤枝市一帯の高校で、福祉関連の授業や部活動を手伝っており、当初から高校生ら若者との協働作業にこだわった。人を思いやる心を育みたいという思いがあった。周囲では「大人じゃないと無理だ」と疑問視する声が多かった。大半は長続きせず、作業場で騒ぐばかりの子もいれば、急に音信不通になる子もいた。辛抱強く続け、十年ほどで軌道に乗り始めた。

 今では藤枝順心高の生徒を中心に、定期的に参加する高校生は十数人を数える。卒業後も活動を続けている大学生や専門学校生もいる。毎年二百万円ほどの赤字だが、石神さんが市内で鍼灸(しんきゅう)師として働いた給料で賄っている。

 「NPO法人の運営は厳しいが、若者の純粋な気持ちが伝わってきて本当にうれしい」と石神さん。視覚障害者の一人として、若者の頑張りに応えたいと思っている。

高校生が作った絵本の各ページ

2015年8月28日      中日新聞


ハイテクすぎる…! 身近なモノから色を抜き取る玩具『いろキャッチペン』

2015年08月29日 02時37分31秒 | 障害者の自立

スポイトみたいに、色を「ちゅーっ」とね。

 子ども向けの知育玩具って、技術の進歩とともにハイテク化が進んでいるんです。タカラトミーが2015年9月10日に発売する『みつけてみよう! いろキャッチペン』は、センサーを押し付けて身近にあるモノの色を読み取ることができるデジタルペン型の玩具

これは同社のハイテク遊育トイ・シリーズ「JOUJOU(ジョジョ)」のひとつとして発売されるもので、親子で一緒に楽しみながら子どもの成長を育めるとされているもの。ペン先と逆側にあるセンサーから読み取った色で、ペン本体に内蔵された「いろさがしモード」「いろクイズモード」「いろおとモード」で遊んだり、専用アプリを組み込んだタブレットでお絵描きや塗り絵をしたりできます。

センサーが色を読み取るとLEDランプが同色に点灯したり、内蔵されたスピーカーが「これはあかいろ てんとうむしの色だよ」といったように音声で説明してくれたりと、ユニバーサルデザイン的な配慮がなされているのも重要なポイント。実はこの製品、視覚障害者が使う色識別機と同様の技術が使われていたり、目に障害がある子どもも一緒に遊べる「盲導犬マーク」を取得していたりするんですよ。また、タブレットの専用アプリでは音声が字幕表示され、耳の不自由な方にも優しい設計です。

▲タブレットとあわせて使えば、楽しみ方がさらに広ります(ただし、スマートフォンには対応していません)。

 

▲同梱のシートの絵柄によって「いきものいっぱい編」と「たべものいっぱい編」の2種の製品バのある人々も一緒に楽しむための配慮といった気配りが感じられる『みつけてみよう! いろキャッチペン』。「いきものいっぱい編」「たべものいっぱい編」ともに4104円です。デジタルネイティブ世代の子どもたちの創造力をかきたてる知育玩具としてブレイクするかもしれませんね。

ちなみに、「JOUJOU」シリーズからは『へんしんしよう! おとばんど』も同日に発売されるそうです。こちらは音遊びの玩具なので、ご興味があればそちらもチェックしてはいかがでしょう。

▲子どものあこがれるワザや仕事ができる人への変身遊びを楽しむ『へんしんしよう! おとばんど』。価格は4104円です。

文/ワタナベダイスケ    ONLINEデジモノステーション