下関市の知的障害者福祉施設「大藤園」で、利用者の頭を平手打ちしたなどとして、元職員の男が逮捕された事件を受け、同園で13日、保護者会が開かれた。会議は非公開で、同市福祉部の職員のほか保護者約45人が参加した。
井上昌士施設長(53)によると、施設側は改善策として、各部屋と廊下に監視カメラの設置を検討していることなどを報告。井上施設長と、同園を運営する社会福祉法人「開成会」の木谷義孝理事長(79)が「利用者や保護者、関係機関の方々にご迷惑をおかけしました」と謝罪した。また、利用者に暴言を吐くなどしたとして、施設の支援員2人が謝罪したという。
井上施設長は報道陣の取材に対し、「(保護者からは)信頼を裏切ったことにお叱りをいただいた。事件が起きた背景を分析し、二度と起きないようにする」と述べた。一方、市は利用者と保護者に調査への協力を依頼したという。