goo blog サービス終了のお知らせ 

ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

うなぎかば焼き、障害者らに無償提供 松阪の専門店「わかや」

2015年06月15日 01時17分16秒 | 障害者の自立

 うなぎ料理の魅力を伝えようと、松阪市西之庄町のうなぎ専門店「わかや」が十一日、市内の施設に通う障害者らを招いた。うなぎのかば焼きを実演して見せて、無償でふるまった。企画した店主の谷口享(すすむ)さん(43)は「表面はサクサクで、中はふわっとした食感に仕上がった。うなぎのおいしさを知ってほしい」と期待した。

◆店に招き実演

 知的障害者らの生活を支える介護施設「あゆか」=同市鎌田町=と、同「サニープレイス」=同市山室町=の利用者計三十四人が参加した。

 谷口さんとあゆかの施設長飯田あゆみさん(43)は中学時代の同級生。飯田さんから、施設利用者の多くは生きたウナギを見たり、そもそも、うなぎ料理を食べたりした経験がないと聞いた谷口さんが五月中旬、飯田さんに招待を提案。あゆかと交流があるサニープレイスにも声を掛けた。

 わかやは、備長炭を使った伝統的な炭火焼きにこだわっている。谷口さんはこの日のため、愛知県三河湾産の大ぶりのウナギを三十匹仕入れ、かば焼き六十人前を用意した。生きたウナギ二匹を、おけに入れ、間近で見て触れるようにした。

 利用者は、腹を開いて串を通したうなぎを炭火で焼き上げる行程を見学した。谷口さんがうちわであおぐと、うなぎの白い身に炭火の焦げ目が見る見るうちに付いていき、香ばしい香りが漂った。うなぎを裏返すと、身から滴り落ちた脂で炭火が「じゅわっ」と音を立て、利用者から歓声が上がった。開店以来、継ぎ足して使い込んでいるタレで仕上げた。かば焼きは施設に持ち帰って、味わった。

 飯田さんは「障害者は知らないことが多く、一つでも体験できるのはありがたい。楽しいと思えることが少しでも増えてくれたらうれしい」と谷口さんの計らいに感謝していた。

障害者らにうなぎの焼き方を教える店主の谷口享さん=松阪市西之庄町のわかやで

2015年6月14日    中日新聞


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。