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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

下関障害者暴行:別の職員を書類送検へ 棒で頭たたく

2015年06月13日 02時46分37秒 | 障害者の自立

 ◇4職員が「死ね」「殺すぞ」など 暴言が日常か

 山口県下関市の知的障害者福祉施設「大藤園(おおふじえん)」元職員、柳信介容疑者(35)が利用者への暴行容疑で逮捕された事件で、県警は、別の男性職員1人が利用者の頭を棒でたたいた疑いが強まったとして、暴行容疑で近く書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。また、この職員を含む少なくとも4人が利用者に「死ね」などの暴言を吐いた疑いがあることが市と園への取材で判明。利用者への虐待が日常化していた可能性もある。

 園を運営する社会福祉法人「開成会」は4職員の処分を検討している。市も指定の取り消しを含めて調査している。

 捜査関係者によると、県警は数十日分の園内の様子を撮影した映像を入手。この解析から、職員1人が利用者の頭をプラスチック製の棒でたたいたことが分かった。聴取に対し職員は暴行を認めている。

 さらに、この職員とは別の職員1人が利用者に対し、はさみを持ち「殺すぞ」と言っている様子も映っていた。県警に対し、この職員は「暴行はしていない」と話しているという。

 一方、下関市と大藤園によると、映像に残っていたこの2人とは別の職員2人も虐待していたとの証言を、市が園側への聞き取り調査で得た。

 園には、利用者の訓練作業に付き添う支援員として職員12人がおり、通常、支援員1人で複数の利用者に付き添う。4人は全て支援員という。

 大藤園を巡っては昨年4月、市に匿名の通報が寄せられ、同6月には情報提供者が市役所を訪れ「暴力シーンの録画もある」と伝えていた。しかし、市は利用者や保護者への聞き取りなど詳細な調査をしなかった。

 県警は11日、柳容疑者を暴行容疑で山口地検下関支部に送検した。県警によると、容疑を認めている。

毎日新聞 2015年06月12日 


知的障害者「LLブック」で読書楽しく 写真と絵で表現

2015年06月13日 02時36分04秒 | 障害者の自立

 知的障害や自閉症などの人にも読みやすいよう工夫された本「わたしのかぞく なにが起こるかな?」(樹村房)が発刊された。教育学の研究者らが、文字が読めなくても本の内容を理解できるスウェーデン発祥の「LLブック」を、日本人向けに企画。兵庫県立ピッコロ劇団(尼崎市)が協力し、家族のさまざまなストーリーを写真で表現している。(鈴木久仁子)

 大和大保健医療学部(大阪府吹田市)の藤澤和子教授は、特別支援学校の高等部に子どもを通わせる保護者から「成長とともに読ませる本がなくなっていく」との声を聞いた。「子ども向け絵本とは違う、成長に見合った本が必要」とスウェーデンで広がるLLブックの日本版制作に乗り出した。情報リテラシーの専門家や図書館関係者らが編集に協力し、場面を伝える写真の登場人物はピッコロ劇団の団員が担った。

 第1弾となる「わたしの-」では「家族」をテーマに一家が出くわす小さなハプニングを4こま漫画風に描く。全9話で、1話に4~6枚のモノクロ写真を使う。

 「あさごはん」では、寝ぼけ眼で起きてきたお父さんが、時計を見て慌てて出勤しようと、パンをくわえたまま娘のランドセルを持って出てしまう。ほかの家族の身ぶり手ぶりがまるで「それはランドセル!」と突っ込んでいるようだ。

 こだわったのは、思わず笑ってしまうエンターテインメント性。写真を見ただけでどんな場面かを理解しやすく、展開を楽しめる。これを支えているのが、劇団俳優たちの優れた演技力。俳優たちは、どうすればより伝わりやすいかについて、絵コンテの段階から企画に参加し、アドバイスした。

 藤澤教授は「多くの人に関心を持ってもらい、楽しんでほしい。次の出版にもつなげたい」と意気込む。

 B5判112ページ。1080円。書店で発売中。樹村房TEL03・3868・7321

  【LLブック】 スウェーデン語の「やさしく読みやすい本」という言葉の略語。スウェーデンでは、知的障害者の読書権保障を目的に、1960年代から国の支援で出版が始まった。現在では高齢者や移民、認知症者にまで対象が広がり、計800冊を刊行。北欧を中心に普及している。料理や旅、ラブストーリーなど内容も多岐にわたり、写真や絵、ピクトグラム(絵文字)、短い言葉などで構成。日本では障害者の支援団体などが制作しているが、一般にはほとんど知られていない。

「わたしのかぞく なにが起こるかな?」の表紙

撮影現場で動きや表情を入念にチェックする俳優ら=大阪市内

2015/6/11    神戸新聞


障害者スポーツ、県内主要13競技DVD制作

2015年06月13日 02時24分53秒 | 障害者の自立

 障害者スポーツの魅力を伝え、参加を促そうと障害者就労支援などに取り組むNPO法人ぶうしすてむ(愛媛県松山市、川崎寿洋理事長)は、県内で行われている主な13競技を紹介するDVDを制作した。2017年に愛媛で開催される全国障害者スポーツ大会に向けた盛り上がりも期待している。 
 収録時間は約1時間。車いすバスケットボールやブラインドテニスなど各団体の練習内容を紹介している。インタビューもしており、バレーボールの選手らが「病気で友達を失ったけど、スポーツを通じて仲間ができた」と語っている。 
 DVDは600枚制作。県内の病院や相談窓口などに配布する。DVDの問い合わせは、ぶうしすてむ=電話089(923)5002。各団体など障害者スポーツについては、県障害者スポーツ協会=電話089(924)2101。

NPO法人が制作した障害者スポーツのDVD
 
2015年06月12日(金)    愛媛新聞

差別ない社会 心に描いた 日本も批准 障害者権利条約

2015年06月13日 02時17分11秒 | 障害者の自立

 障害者への差別禁止と社会参加実現を目的に国連が二〇〇六年に採択し、昨年一月に日本が批准した「障害者権利条約」。この条約が目指す社会を広く知ってもらおうと、全盲の視覚障害者で、NPO法人日本障害者協議会(東京都新宿区)代表を務める藤井克徳(かつのり)さん(65)が「えほん障害者権利条約」を出版した。「条約を生かした社会になれば、障害者だけでなく、だれにとっても暮らしやすくなる」と語る。 (小形佳奈)

 「障害者権利条約がきちんと守られたらどうなるのだろう?」。絵本を開くと、そんな問い掛けとともに、手話の授業が行われ、子どもたちがブラインドサッカーを楽しむ学校や、車いすの女性が仕事に励むオフィスの様子が描かれている。

 生まれつき弱視だった藤井さんは、角膜移植を五回繰り返した。しかし、視力は次第に衰え、五十歳のころには文字が読めなくなり、四年前に光を失った。

 日本障害者協議会代表として、何度も米ニューヨークを訪れ、条約制定に向けた国連の特別委員会を傍聴し続けた。〇六年八月、特別委で条約草案が仮決定された時の盛り上がりを鮮明に覚えている。「歓喜の口笛、足踏みが三分ほど続いた。みんなが抱き合う雰囲気を感じてぞくぞくした」

 日本では、同協議会をはじめ当事者団体から「条約が骨抜きにならないよう、まず国内法の整備を」と声が上がり、一三年六月に障害者差別解消法が成立するなどしてから条約が批准された。

 ところが、「かなり人権意識が高いと思われる企業で条約を話題にしても『知らない』『名前だけなら』という答え。ショックだった」と藤井さん。条約の精神を、幅広い世代に伝えたいと願い、絵本づくりを決めた。

 挿絵は、静岡市の障害者施設職員里圭(さとけい)さんに頼んだ。「目が見えないので、イメージ通りの絵になっているかどうか、里さんとやりとりするのが最も大変でした」と振り返る。

 絵本は「さあ、わけへだてのない社会のはじまりです」という言葉で結ばれている。藤井さんは「ハンディのある人もない人も平等に生きていける社会の実現のため、条約がどれだけ効力を発揮できるか。われわれも、受け入れ側も努力が必要です」と言う。

 汐文(ちょうぶん)社発行、三十二ページ。税込み千六百二十円。全国の書店で購入できる。

 <障害者権利条約> 障害者の基本的人権と尊厳を保障するための人権条約。前文25項目、条文50カ条からなり、障害のない市民との平等の実現のため、差別や偏見をなくすことに重点が置かれている。表現や移動の自由、地域での自立した生活、政治や余暇活動への参加などを定める。

絵本を手に「条約の精神が守られているか注視したい」と話す藤井克徳さん=東京都新宿区で

2015年6月11日      東京新聞


北海道・北見日赤に歯科口腔外科 22日から 障害者治療にも対応

2015年06月13日 02時13分46秒 | 障害者の自立

【北見】北見赤十字病院は22日、北館の開院に合わせ、重症心身障害者の治療に対応できる歯科口腔(こうくう)外科をオホーツク管内で初めて開設する。地域の障害者や家族にとって待望の医療サービス。また他の診療科に入院する患者への口腔ケアの充実にもつながる。

 同病院では昨年12月に新しい本館がオープン。それまで外来や入院の中核を担っていた北館は改修工事を終え、歯科口腔外科や神経精神科、慢性期病棟などを備えて生まれ変わる。

 障害者の歯科治療については、意思疎通に支障がある人は診療までに時間がかかるほか、手術で全身麻酔をすることもあり、高い専門性や受け入れ態勢が求められる。これまで管内には重度な障害に対応できる医療機関がなかったため、地元の患者は旭川や帯広にはるばる足を運んでいた。

 同病院の歯科口腔外科は常勤の専門医2人を配置。障害者治療は「口腔保健センター」で受け入れ、水曜を基本に対応する。

 開設に向け、同病院に要望を続けてきたオホーツク重症心身障害児(者)を守る会の浦西孝浩会長(北見市)は「医療の地域間の格差が改善される一歩。地域の関係者にとって大変ありがたい」と喜ぶ。

 一方、障害者治療に加え、地域の中核病院として、歯科医院などから紹介患者を受け入れ、困難な手術にも対応する。また、かむ、飲み込むなど、口の中の機能の維持・回復に向けた専門的な口腔ケアも重要な医療サービスと位置づけ、日赤に入院する他診療科の患者に行うほか、病院スタッフへの指導にも取り組む。

 完全予約制で、既に予約を受け付けている。問い合わせは同病院(電)0157・24・3115へ。

06/11    北海道新聞