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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

市民マラソン 障害者への門戸狭く 車いす部門、安全管理面で運営困難

2012年11月21日 02時17分25秒 | 障害者の自立
 人気拡大が著しい市民マラソン大会。その陰で、障害者の参加は安全確保の点で門戸が狭いのが現状だ。応援者を含めてさまざまな思いや境遇を共有できる市民マラソンに、障害者の入る余地はないのだろうか。県内の障害者や支援者は複雑な思いで見つめている。(岡本幸浩)

 「障害者でも気楽に市民マラソン大会に参加できたら素晴らしいが、現実は違う。多くの障害者には遠い存在だ」。県障害者福祉団体連合会常務理事で車いす卓球選手の竹田勉さん(55)は、残念そうに説明する。

●長時間完走に配慮

 ランニングは最も気軽に取り組めるスポーツの一つで、市民大会は参加の敷居が低いのが魅力。だが障害者20+ 件は別で、大半は視覚障害者に伴走が認められている以外は自力で走る必要がある。車いす部門を設けた大会もあるが、多くはエリートランナー向け。約1万人が出場する県内最大の熊本市の熊本城マラソンも、車いすでの出場や盲導犬の伴走は認めていない。

 出場を阻む最大の理由は安全管理上の点。特に車いすは転倒や一般ランナーとの接触の危険から「運営に支障が出かねない」と熊本城大会事務局。竹田さんも「一般の車いすは段差に弱い」と認める。10キロの部に車いすや知的障害者などの部門を設けている東京マラソン事務局は「伴走者の確保を含め受け入れに大変な面はある」と話す。

 海外では、アメリカのニューヨークシティやボストン、ホノルルの各大会で車いす部門があり、長時間かかっても完走が可能なように一般ランナーより早くスタートできる配慮も。専門誌「ランナーズ」の発行元の橋本治朗社長(65)は「障害があっても挑戦する姿に感動するスポーツの奥深さへの理解が、日本は乏しい」とみる。

●理解広がる機会に

 日本では近年、障害の有無に関係なく等しい社会を目指す「ノーマライゼーション」の理念が広がっている。ただ障害者のスポーツ大会は、障害のない人と別に行われることがほとんど。それだけに、多くの人が参加する市民マラソン大会で理念が取り入れられることは「障害者への理解が広がる絶好の機会」と、車いすマラソンの草分けで活躍した山本行文さん(58)=熊本機能病院顧問=は期待を寄せる。

 県内の2011年度の身体、知的、精神の各障害者は合計約12万4700人。身体障害者で、肢体不自由な人だけでも約4万8200人だ。県障害者スポーツ・文化協会スタッフで、陸上やテニスの指導で障害者を支援する中尾直道さん(61)は「障害者はスポーツをするための移動だけでも大きなハンディ。障害のない人はそうした状況を知り、もっと障害者2に寄り添う姿勢が社会に必要ではないか」と訴える。


安全管理の点で市民マラソン大会は障害者への門戸が狭く、スポーツ大会は障害者だけで行われることがほとんど。写真は今年10月6日、菊陽町で行われた「くまもと車いすふれあいジョギング大会」

熊本日日新聞- 2012年11月20日

新聞配達員が「見守り」

2012年11月21日 02時14分33秒 | 障害者の自立
◇宅配業者も~長浜市が協定締結

 長浜市は19日、読売センター(YC)など市内の新聞販売店18店舗やヤマト運輸2支店と、独り暮らしの高齢者や子ども、障害者らを対象にした「見守り活動」に関する協定を結んだ。新聞販売店との見守り支援の協定締結は、県内の自治体では初めて。

 市は2008年度から、民生委員や自治会などと連携し、災害時の避難支援や日常的な見守り活動に取り組んできた。高齢者の孤立死や児童虐待などを防ぐため、より幅広く協力を求めることにした。

 協定では、配達や集金などの業務を通じ、「家に新聞や郵便物が数日間たまっている」「顔や体に不自然なあざや傷ができている」といった異変に気付いた際、市や警察、消防署に連絡する、としている。

 この日、市役所で協定の伝達式があり、藤井勇治市長が、各店の代表らに協定書を手渡した。市は今後、郵便局などにも協力を呼びかけていく。

(2012年11月20日 読売新聞)

ユニバーサル観光に本腰 富士河口湖町がモニターツアー 山梨

2012年11月21日 02時09分44秒 | 障害者の自立
 山梨県富士河口湖町は障害者もお年寄りも楽しめるユニバーサル対応モデル観光プログラムを本格開発することにして、18、19の2日間、町内の観光施設などを利用したモニターツアーを展開した。すでに同町を起点として活動するNPO法人が一昨年からホテルや観光施設にバリアフリー化を薦め、多くのホテル・旅館が障害者やお年寄りの利用を可能にする基盤はできている。町ではプログラム効果や課題をモニターツアーを通して検証する。

 町観光課担当者は「団塊世代が定年を迎え、バリアフリーの考え方が普及し、障害者や中高年の旅行機会が増える。だれもが楽しめるユニバーサル観光が今後重要マーケットとなる」とモニターツアー展開のいきさつを話す。

 モニターツアーは町とクラブツーリズム・バリアフリー旅行センター(東京都新宿区)が共催し、体験に主眼を置いたプログラムを設定した。ツアーには車椅子利用者、視覚障害者、付き添いら計12人が参加。18日にバスで新宿を出発。初日は県営富士ビジターセンターや井出醸造店を見学し、河口湖自然生活館ではブルーベリージャムづくりを学び、河口湖畔のホテルで1泊。2日目の19日には大石紬伝統工芸館で草木染を体験、昼食を兼ねてほうとうづくりにも挑んだ。いずれも町内の施設。料金は1人4万8千円。


モニターツアーでは車いす利用者が晩秋の河口湖畔散策を楽しんだ=富士河口湖町

 町営施設では車椅子用簡易スロープを準備したが、車椅子で参加した男性(70)=さいたま市=は「体験プログラムは楽しかった。醸造店では私たちのために通路を広くすることなく、ありのままをみることができた」と話し、ツアーを評価した。

 またバリアフリー旅行センターでは晩秋から冬の富士山麓ツアー商品は障害者には自然条件から厳しいというが、目の不自由な70代の女性=東京都あきる野市=は「風や木の葉の匂いがして富士山の気を感じ、富士山麓にいることを実感できた」と喜んだ。

MSN産経ニュース- 2012.11.20 02:12

指定ごみ袋に凹凸加工 福知山市が視覚障害者に配慮

2012年11月21日 02時06分28秒 | 障害者の自立
 視覚障害者が手で触って分かるようにと、福知山市は指定ごみ袋3種類のうち、「容器包装プラスチック」の袋に凹凸加工を施した。


 3種類あるうち、燃やさないごみの袋は「ガシャガシャ」した手触りだが、容器包装と燃やすごみの袋はつるつるした感触のため、触っただけではどちらの袋か判別できなかった。
 
 環境政策室の職員が、府視覚障害者協会福知山支部のメンバーにごみの分別方法を説明した際、「袋の区別がつかない」という声があり、「分別はできる限り自分でやろうという人が多い」と聞き、ごみ袋の製作業者とも話し合ってきた。
 
 凹凸加工は袋全体にしていて、福知山支部のメンバーに試してもらい、区別できることを確認した。
 
 価格の変更はなく、大(45リットル、10枚入り)が315円、中(30リットル)210円、小(20リットル)105円(いずれも税込み)。小売店の店頭には在庫がなくなり次第、並ぶという。
 
 環境政策室は「ごみの分別はヘルパーや家の人に任されていると思っていました。この袋を利用して、視覚に障害を持つ方の負担が軽減できれば」と話している。
 

写真=凹凸加工をした袋

両丹日日新聞2012年11月20日のニュース

支局長からの手紙:12月9日に補助犬シンポ /兵庫

2012年11月21日 02時01分48秒 | 障害者の自立
 今月も半ばを過ぎ、朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。ほんとに寒くなりましたね。もうすぐ師走です。12月に衆院選が予定されるなど、世の中があわただしくなってきました。
   ◇

 12月3日から9日は障害者週間です。今年は9日に「第21回障害者週間記念事業・第14回身体障害者補助犬シンポジウム」が宝塚市の阪急逆瀬川駅近くのアピア1などで開かれます。記念事業と補助犬シンポジウムを03年から合同で開いています。午前は「愛と理解の市民賞」「障がい者の幸せを考える標語・作文」の入選者表彰などがあり、午後からは補助犬に関するシンポジウムが予定されています。

 今年で身体障害者補助犬法が成立して10年を迎えました。目や耳、手足に障害のある人の生活を助ける補助犬を同伴しての施設への入店などの拒否が、今もなくならないと聞きます。シンポジウムでは、補助犬法成立10年をテーマにしたトークもあります。介助犬エルモと暮らす宝塚市のコンピュータープログラマー、木村佳友さん、ヒット曲「冬が来る前に」などで知られる「紙ふうせん」の後藤悦治郎さんと平山泰代さん、宝塚市の中川智子市長が参加します。

 このほか、ミニコンサートが開催されます。出演は、福井県越前市出身のシンガーソングライター・堀川ひとみさんです。堀川さんはうつ病で2年間闘病生活を送りましたが、人生を生き抜くためには、自分の人生をさらす歌詞が必要と気づいたそうです。堀川さんは発達障害と診断された経験も明かし、「それは私に素晴らしいギフトを与えてくれました。私は何もできないと思っているあなたに、私の歌を届けたい」とのメッセージを発信します。

 また、宝塚市立光明小4年の児童による障害者の研究発表も楽しみです。記念事業、補助犬シンポジウムを通じて、誰もが暮らしやすい社会づくりにつながれば、と思います。
普段から困っている人がいれば、声をかける。ささいなことでも、大事な支援につながるはずです。


 イベントは午前10時20分〜午後4時。入場無料。このほか、補助犬のデモンストレーションなどもあり、愛知県長久手市にある介助犬総合訓練センター・シンシアの丘からトレーナーが駆けつけてくれる予定です。みなさんの参加をお待ちしています。【阪神支局長・小栗高弘】

毎日新聞 2012年11月20日〔阪神版〕