goo blog サービス終了のお知らせ 

ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

同行援護の充実など討議 九州盲人福祉大会

2012年02月22日 02時29分59秒 | 障害者の自立
 第65回九州盲人福祉大会(九州盲人会連合会、県視覚障害者団体連合会主催)が19、20の両日、唐津市で開かれた。九州・沖縄各県の視覚障害者20+ 件や福祉団体関係者ら約350人が参加、昨秋から始まった同行援護サービスの充実や職業訓練の多様化などの課題について討議した。

 20日の式典では坂井信男・県視覚障害者20+ 件団体連合会会長が「厳しい社会情勢の中、組織の充実と団結で粘り強い運動を続けていかなければならない」とあいさつした。

 障害者20+ 件自立支援法改正に伴い、従来の「移動支援」から代読や代筆、介護支援などが加わった「同行援護」が創設されたが、自治体の財政事情でサービスが十分に受けられないなど地域格差があり、大会では利用手続きの簡素化や格差解消を求める決議を採択した。

 前日の分科会では、はり・きゅう・マッサージの3療業以外の就労支援として情報処理などの職業教育の新設のほか、東日本大震災を受けた災害時の要援護者対策の充実を求めて意見が交わした。

佐賀新聞 - 2012年02月21日更新

子どもと障害者ら交流 一緒に過ごして学ぶ

2012年02月22日 02時26分13秒 | 障害者の自立
 【宇都宮】小学生や障害者20+ 件らが一緒に遊ぶ心のバリアフリー事業「walk in うつのみや」がこのほど市内で行われ、参加者は西川田町のわくわくグランディ科学ランド(県子ども総合科学館)で遊ぶなど交流を深めた。

 市やさしさをはぐくむ福祉のまちづくり推進協議会が初めて開催。ともに過ごすことで障害や高齢を個性として捉え、一個人として接することができるよう、心のバリアフリー化を図ることを目的としている。

 小学生と保護者、障害者や高齢者など35人が参加。市総合福祉センターに集合すると、鉄道とバスの公共交通機関を使って同ランドへ。子どもたちは自然と車いすを押したり視覚障害者20+ 件を手助けしたりしながら、交流を楽しんでいた。

下野新聞 -(2月21日 朝刊)

欧州で話題をさらう「日本の障害者アート」

2012年02月22日 02時07分00秒 | 障害者の自立
本各地で、障害のある人たちの作品に、これまでにないほど関心が高まっている。福祉的な観点からではなく、芸術として鑑賞しようという動きだ。千代田区や中野区などの東京都内でも、わが町から障害者アートを発信しようと区が展示を支援している。
 芸術品はメッセージが必ず伴うが、障害者らの作品の中には、その程度が恐ろしいほどに強いものがある。

 それらは見る人に衝撃を与え、見る人の心を豊かにする。日本のあちこちが、そんな尊さに気づき始めている。

 この社会現象の先導者は、滋賀県の障害者アートの美術館「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」(2004年設立)だ。

 同美術館では、1月21日から日韓合同企画展「Art Brut in Japan and Korea 日/韓 行き交うところ」で、まだ知られていない韓国の障害者アートと日本の作品とを一緒に展示している。

 この展覧会名にある Art Brut(以下アール・ブリュット)はフランス語で、美術の1分野を指す。日本語では「生(き)の芸術」と訳されている。日本では、英語訳の「アウトサイダー・アート」という呼び方も使われている。

 ヨーロッパでは、すでに1900年代初めから精神障害者のつくる芸術に視線を向けていたが、「正統的な専門的芸術教育を受けず独自の方法を発見して」という基準によって、制作者を精神障害者に限定しないのがアール・ブリュットだ。

 知的障害の人や精神障害の人が多いが、アール・ブリュットのすべてが障害のある人の作品ではない。受刑者、ホームレスといった人たちも含まれる。この基準に沿って、美術関係者や研究者は膨大な作品の中から突出した独自性を持つ作品を選んでいる。

パリでの大成功を経て

 日本でのアール・ブリュットへの関心は、2010年3月から昨年初めまでパリで開かれた「アール・ブリュット・ジャポネ展」の影響が大きい。

 日本全国63人のアール・ブリュット作家たちの作品が招待展示され、約12万人もの来場者数を記録したことは、まだ記憶に新しい。

 同展は「N0-MA」がコーディネートした。「N0-MA」を運営する滋賀県社会福祉事業団と滋賀県が、パリ市から勲章を受賞するまでに至った。

 しかしパリで高い評価を受ける以前に、日本版アール・ブリュットをヨーロッパで初めて体系的に取り上げたのは、スイス、ローザンヌの美術館「コレクション・アール・ブリュット」だ。

 パリの展覧会は、ローザンヌの特別展「ジャポン展」が火つけ役となって開かれたのだった。
 オリンピック博物館で有名なこの都市にある同美術館で、リュシエンヌ・ペリー2代目館長に対面できた。まずは、「コレクション・アール・ブリュット」の館内へご案内しよう。

普通の芸術品とは一線を画す作品

 バスを降りて、ピンク色の旧邸宅を見つけた。車道に面しているものの、ひっそりとしていて通り過ぎそうになった。玄関を入った先の小さな受付は、普通の美術館と何ら変わらなかった。

 だが、黒い壁の展示室に一歩足を踏み入れた瞬間、全く異なる空気がそこを支配していた。

 何十種という貝殻だけを接着してピカピカに色づけしたオブジェ、様々な顔を表現した直径約50センチの陶製マスク、黒インクで紙を埋め尽くすように描いた模様や女性の顔。

 2児を失い片方の視力を喪失した女性、母親を幼少時に亡くし小さい頃から病気や行動障害を伴った男性など、作者たちの生い立ちが作品に添えられた説明書きから浮かび上がってくる。

 家族との過去のつらい思い出による悲しみや、そこから反動的に生まれた愛情への憧れ、職場での差別による怒り、社会・街といった人が集まる場所への好奇心。

 そのほか、外からは窺い知れない心の中に涌き出てくる何か。そういった生き方のすべてを、彼らは一途に形にする。

 鉛筆で、ペンで、絵の具で、紙で、陶土で、石でと、あらゆる身近な道具を使い、各芸術家は自分で生み出したパターンを繰り返す。明けても暮れても作品をつくる。

 つくる動機は、自分の作品を世に認めてもらいたいという名誉欲ではない。買ってもらおうという金銭欲でもない。とにかくつくらずにはいられないという衝動が、彼らを動かしている。

 隣り合わせで飾られた作品群は、私たちが、普通アートと言ってイメージする作品とは違う表現ばかり。意表を突かれる。

 中には、美しいとは感じられない異様な作品もある。気分を害することさえあるかもしれない。しかし強いエネルギーがこもった作品は、「自分の思いを、自由に自分なりに形にする」という芸術の原点を再認識させてくれる。
 「私たちは小さな美術館。でも鑑賞者たちは本当に幅広い年代の様々な職業の人たち。プロの美術家や音楽家、俳優などのアーティスト、普通なら美術館にあまり行かない幼児も含めて、アートにふれたい、違う文化を感じたいという人が集まってくる。ここに来て、芸術へのドアがたくさんあることを知ってほしい」とペリー館長。

 同館は、フランス人の芸術家ジャン・デュビュッフェ(1985年没)が集めたアール・ブリュット数千点を、ローザンヌ市が譲り受けて開館した。35年前の1976年のことだ。現在では、世界中から集めた3万5000点以上を誇る。

 その後、英国でアウトサイダー・アートが普及し、パリにもアール・ブリュットの財団「abcdコレクション」ができた。オーストリアやオランダにも同種の美術館が開館した。米国でも アウトサイダー・アートが大きく注目されるようになった。

 ローザンヌ大学でアール・ブリュットについて研究したペリーは、11年前から館長を務めている。著書もある。だが数年前まで、日本版アール・ブリュットについては詳しくは知らなかった。
 「N0-MA」の招待を受けて訪日して全国を回り、初めて数百点の日本版を目にした。作家たちにも実際に会った。日本にもこんなに素晴らしい作品があったのかと、新たな発見に深い感銘を受けたのだ。

 ペリーは、2008年の特別展「ジャポン」開催のために、4度も日本を訪れて作品を吟味した。そして、現在、日本の代表的な作家として名を広め始めた障害者たち12人の作品を公開した。

 また各作家たちの生活や制作の様子を映像にして流した。「鑑賞者たちに日本を感じてほしい、何カ月も何年もかけて作品をつくってきた作家の背景を知ってほしい」というペリーの切なる思いからだった。

 アール・ブリュットは文化の枠から解き放たれているというのも基準。だから西洋と東洋とで大きな違いはないとされている。

 けれども「日本の作品には、きめの細かさや粋な感じが共通している」とペリー。「ジャポン展」はペリーの予想をはるかに超えて、期間を延長することになった。作品の絵葉書やカタログも驚くほどに売れて、大盛況に終わった。作品は同美術館の貯蔵品となった。

 


 「ジャポン展から数年経った近頃、12人の日本の作家たちのことをよく目にするようになった。ものすごいことだ」。ペリーは、「ジャポン展」のインパクトの強さを感慨深く語った。

「個性」の素晴らしさを再考

 アール・ブリュットには、芸術家自身たちに独占させておけない価値がある。実を言うと筆者は、彼らは自分のためだけに黙々とつくっているのに、なぜ世間で公開する必要があるのだろうかと訪問前はいま一つ納得できずにいた。

 だがローザンヌで疑問は解けた。彼らの悲しみや怒り、憧れといった感情や精神状態は私たちの中にもある。

 作品は「僕たちはこう感じている。これが僕だ。これが私だ。では、あなたはそういう感情とどうつきあうか」と投げかける鏡の役割をもたらす。

 事実、果たして私の個性とは、私は何を追求したいのかと、新たな問いが筆者の心の中に湧き上がってきた。それをつくった人が障害者らだというのは興味深い。

 アール・ブリュットは、障害者など芸術界の底辺にとどまる不利な立場の人たちを、いわゆる表舞台に引き上げた。

 日本のアール・ブリュットを称える動きをここヨーロッパから眺めていると、美術という領域を超えて、障害者の個性を再考する兆しが日本社会に波打ち始めているように思えてくる。



JBpress - 2012.02.22(水)


表現や鑑賞の喜び得やすい美術館に 聴覚障害者向け NPO法人が初の取り組み

2012年02月22日 01時50分48秒 | 障害者の自立
 聴覚障害者にもっと美術を通じた自己表現や鑑賞の喜びを感じてほしいと、NPO法人が初めて美術用語や感動を伝える新しい手話の創作に取り組む。専門用語を表す手話は少なく、聴覚障害者が美術のすばらしさを理解しにくいためだ。民間企業の支援を受け、1年かけて調査研究を行い、より良く美術を鑑賞できるプログラムの開発を目指す。(村島有紀)

◇プログラムづくり

 プログラムづくりに取り組むのは、NPO法人「エイブル・アート・ジャパン」(東京都千代田区、吉永宏代表理事)。平成6年に日本障害者芸術文化協会として活動を開始。知的・発達障害者らさまざまな障害を持つ人の芸術活動の可能性を追求する「エイブル・アート・ムーブメント」を提唱し、作家の発掘や作品の販売、美術・舞台作品へアクセスしやすい環境づくりを行ってきた。

 同法人によると、聴覚障害者に美術鑑賞上のハンディは「ない」と思われがちだが、実際には音声ガイドや字幕なしの紹介映像が理解できないなど美術を十分楽しめないことがある。

 手話ツアーを開催している美術館も一部で、開催数も少ない。美術の専門用語を表す手話が少なく聴覚障害者が理解しづらく、美術用語をまとめた手話用語集もない。


平成15年のオープン以来、展示会ごとに手話ツアーを実施している森美術館。聴覚障害者からは熱心な質問が寄せられる=東京都港区


感動を共有


 こうした現状から同法人は今年、「ファイザー」(渋谷区)の市民活動に対する助成(250万円)を受け、世田谷美術館(世田谷区)、横浜市民ギャラリーあざみ野(横浜市青葉区)などの協力を得て、聴覚障害者向けの鑑賞プログラムを作成。必要な美術用語を抽出し、感動や感想をお互いに話し合うのに適切な手話も創作する。

 中心メンバーで聴覚障害者のCG(コンピューターグラフィックス)デザイナー、西岡克浩さん(39)は「現在の手話通訳によって得られる美術に関する情報は健常者と比べて圧倒的に少ない。全国の美術館や博物館に美術用語の手話本を置いたり、学校教育で活用したりして、手話でも美術を語り合い、感動を共有できる環境をつくりたい」と話す。

 メンバーの一人で「みんなの美術館プロジェクト」など誰もがアクセスしやすい美術館づくりを進める平井康之・九州大学准教授(インクルーシブデザイン)は「聴覚障害者に向けた美術に関する本格的なプログラムづくりは初めて。標準化された手話があれば、聴覚障害者自身がガイドやキュレーター(美術館などで展示の企画から運用までを請け負う人)になるなどの可能性も広がる」と期待する。

MSN産経ニュース -2012.2.21 07:44

「自白調書に問題」知的障害者に無罪 佐賀地裁

2012年02月22日 01時44分35秒 | 障害者の自立
 2009年の衆院選で候補者のポスターをはがしたとして、知的障害のある佐賀市の男性被告(59)が公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の罪に問われた事件の判決公判が21日、佐賀地裁であり、若宮利信裁判長は責任能力があったとは言えないとして無罪(求刑罰金30万円)を言い渡した。

 警察官が作った自白調書については、知的障害者の特性を理解することなく作られたとして信用性を否定した。

 判決は、法廷での供述などから男性がポスターをはがしたことは認定。だが責任能力については精神鑑定結果を踏まえ、「犯行時、自己の行動を制御する能力を欠いた状態にあったとの合理的な疑いを払拭(ふっしょく)できない」と指摘。捜査が尽くされていないと批判した。

 また自白調書について、「言葉が断片的」「語彙(ごい)が貧弱」など知的障害者の特性を理解せず作られたなどとして信用性を否定。理由として(1)一人称形式で捜査官が知識を補充した可能性がある(2)犯罪捜査規範にある取り調べ時の態度の記録が無い(3)捜査メモを破棄している(4)取り調べの録音録画が検討されていないという問題点を挙げた。

朝日新聞 -2012年2月21日13時3分