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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

東大先端研と日本マイクロソフト、障害児の入試の入力支援ソフトを無償公開

2012年02月10日 02時27分03秒 | 障害者の自立
 東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)と日本マイクロソフトは2012年2月9日、筆記に障害のある児童・生徒がパソコン入力により適正に受験できるよう支援するソフトウエア「Lime(ライム)」を共同で開発、無償公開したと発表した。

 Limeがインストールされたパソコン上でWordやメモ帳を使い文字入力した場合、日本語変換候補として現れた漢字を全てテキストデータとして保存する。さらに今後、任意の漢字を変換候補として表示しない機能の追加などを検討していく。

 パソコンによる記述の場合、日本語変換機能を使えば、漢字の書き取り問題で容易に正解が出せるといった課題がある。変換過程を記録したり、特定の文字の変換ができないようにすることで、適正な受験を可能にする。

 開発背景には、肢体不自由や学習障害などを持つ児童・生徒が、パソコンを使って受験する措置を受けられないという事情がある。紙や鉛筆の代わりに、日常の学習にはパソコンを使うこのような生徒が、入試にパソコンを使った入力方法を望んでも、ほかの受験生との公平性が担保されないとして受験がかなわないケースが多い。例えば、筋ジストロフィを持つある生徒は、パソコンのワープロソフトを使って日常的に勉強していたが、入試では利用を認められなかったため、画像編集ソフト「ペイント」にマウスで文字を書く練習をして受験に臨まざるをえなかったという。

 同ソフトの開発に携わった東大先端研教授の中邑賢龍氏によると、パソコンを使って文字入力する際、漢字変換候補が表示されることで、漢字書き取りが出題にあるときに不公平だというのが大学側の見解という。であれば「ワープロ機能を使っても不正がないと大学が分かればいいのでは、と思ったことがLimeの原点」(中邑教授)と説明する。保存されたデータを大学側が見ることで、パソコンが適正に利用されていたか判断できる。

 東大先端研と日本マイクロソフトは従来より、障害や病気による困難を持つ児童・生徒にパソコンなどIT機器やソフトを提供し大学進学を支援する「DO-IT Japan」プログラムに取り組んできた。その一環として今回新たに「学習における合理的配慮研究アライアンス(Research Alliance for Reasonable Accommodation、略称RaRa)」を立ち上げ、Limeの利用促進や入試における障害への配慮について情報発信をする。

 今後、東大先端研と日本マイクロソフトは、DO-ITの活動を中心にLimeの認知を広めていく方針。具体的には、同プログラムに参加する学生が受験準備として志望大学に配慮の申請をする際に、Limeの存在をアピールしていく。

 Limeの動作環境は以下の通り。OSはWindows 7(32ビット版/64ビット版)/Vista(32ビット版/64ビット版)/XP(32ビット版)。日本語変換ソフト(IME)はMicrosoft IME/Microsoft Office IME 2010。


窓の杜 -






2012年2月9日

東大先端研・日本マイクロソフト、障害児の入学試験支援ソフト

2012年02月10日 02時16分46秒 | 障害者の自立
 東京大学先端科学技術研究センター(RCAST、以下、東大先端研)および日本マイクロソフト(株)は9日、障害児の入学試験を支援するソフト「Lime」を無償公開した。

 学力があるにもかかわらず、障害のために試験でそれを発揮できない場合は、障害への配慮を行った上で能力を評価するべきだろう。こうした考え方を“合理的配慮(Reasonable Accommodation)”と呼ぶ。国連で採択された“障害者の権利に関する条約”(2006年)でも謳われているほか、日本でも2011年の改正障害者基本法にこの考えが盛り込まれている。

 たとえば、肢体の不自由や書字の学習障害などにより、高校や大学の入学試験などで一般の筆記用具を使用することが困難な場合、パソコンなどの代替となる入力手段が用意されるべきだろう。

 しかし、障害者にパソコンの利用を許すと、ほかの受験生との公平性の点で問題がある。たとえば、漢字の書き取りが出題された場合、パソコンならば日本語入力システム(IME)で正解となる漢字を検索するといった不正が行われる可能性がある。そのため、高校・大学側に“合理的配慮”への理解があっても、試験でのパソコンの利用を認めるわけにはいかないという実態がある。

 そこで開発されたのが、「Lime(ライム)」だ。本ソフトはタスクトレイ常駐型になっており、「Microsoft IME」「Microsoft Office IME 2010」で行った日本語変換作業を、表示された変換候補を含めてすべて記録し、ログとして保存する。あとでそのログを分析すれば、学校側が受験者に不正がなかったかどうかチェックできるというわけだ。本ソフトの導入が進めば、入学試験の際にパソコンを入力ツールとして利用する際の難題を、ひとつ解決できる。

窓の杜 -

聴覚障害者女子サッカー 映画を上映

2012年02月10日 02時08分41秒 | 障害者の自立
 藤沢市民会館小ホールで2月19日(日)、ドキュメンタリー映画「アイ・コンタクト」が上映される。午後1時半開場、2時開演。チケットは前売り500円、当日600円。

 同作品は、09年夏季デフリンピック(聴覚障害者の五輪)に出場したろう者サッカー女子日本代表の大会模様や日常を描いたもの。

 チケット取り扱いは神奈川県聴覚障害者福祉センター【電話】0466・27・1911、問合せは薄木さん【携帯電話】090・9153・2354まで。

2012年2月10日号

全国障害者芸術・文化祭 11月、佐賀で開催

2012年02月10日 02時01分54秒 | 障害者の自立
 11月に佐賀市で開かれる「全国障害者芸術・文化祭さが大会」の実行委員会が8日、発足した。委員会は行政や障害者福祉、経済・文化関係団体などで構成。大会では芸術・文芸作品や舞台芸術の発表に加え、バリアフリー映画祭も開催。地元特産品の展示や販売にも取り組み、ユニバーサル社会の実現を目指すとともに、佐賀の情報発信に力を入れる。

 同祭は、国内最大規模の障害者の芸術・文化の祭典。障害のある人やグループの作品展示などを通じ、自立と社会参加の促進を図る。今回で12回目の開催で、さが大会は11月23~25日、佐賀市文化会館と県総合体育館で開く。県は3日間で約1万人の来場者を見込んでいる。

 県庁であった設立総会には、各団体の代表など20人が出席。会長の古川康知事は「障害者の作品には心に響く美しさがあり、芸術としても素晴らしい。その活動は、地域や施設で生活する上でも大きな意味がある。一人でも多くの人を大会に引っ張り込み、関心を高めてもらいたい」と述べ、協力を呼び掛けた。

 この日は実施要綱を承認。期間中、全国公募や障害者の優れた作品を一堂に並べる芸術・文芸作品展示▽楽器演奏や舞踊など障害者20+ 件による舞台芸術の発表▽県内の授産製品や特産品の展示即売などを盛り込んでいる。大会に合わせ、3回目となるバリアフリー映画祭も開催する。

佐賀新聞 - 2012年02月08日更新