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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

政府・与党への怒りの声渦巻く

2012年02月14日 02時17分56秒 | 障害者の自立
「いったい誰を信用すればいいんですか?誰が責任をとるんですか!」「でも、まだ決まったわけではない、みんなで支え合って最後まで頑張ろう!」悲痛な訴えと、状況を変えていこうとする発言が交錯した

2月13日(月)障害者自立支援法違憲訴訟団の主催で「基本合意を完全実現させる2.13緊急フォーラム」が行われ、全国から約650人が集まった。

骨格提言を軽んじた厚生労働省の総合福祉法(仮称)案に対する怒りの声が出る一方で、これをきっかけに新しい運動を展開しようという強い意志が確認された。

 竹下弁護団長の力強い挨拶、藤井世話人の挨拶、障がい者制度改革推進会議担当室東室長からの挨拶、ろうあ連盟などからの連帯挨拶、各政党からの挨拶と続いた。

 原告の人たちからは次々と怒りの声、「諦めないぞ!」の声が湧き上がった

 民主党ワーキングチームでは、訴訟団からのヒアリングを始め、今週来週にかけて検討がすすめられ、今月中には案がつくられるとの見通し。

 「来年8月までには自立支援法を廃止し、廃止条項を設けることや、骨格提言を反映させた新法をつくること」などをアピールし採択、集会終了後めざす会は、手分けして地元の議員を中心に要望活動を行った。

障害連事務局FAXレター No.242 2012.2.13(月)

教育、すべての段階で差別禁止を

2012年02月14日 02時12分20秒 | 障害者の自立
第13回差別禁止部会は2月10日(金)「情報」「教育」について議論された。

まず最初に情報。東担当室長から「情報の受けての場合と送り手の場合と分けて考えることも可能なのではないか」と問題提起。

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議論では、一般公衆に情報が発信されているマスメディアや公的機関については、差別禁止の対象と当然になる、という認識が共有されたように見える。太田は職場、サークルなどについても基本的には対象にされるべきだ、とした。

ただ、マスメディアの場合は、みんなが知るべき基本的情報の場合は対象となるが、必ずしもそうではない情報については、契約という概念から、送り手の方が、受け手を選ぶ権利もあり、表現の自由との兼ね合いで考えていく必要がある、という意見が委員からあった。コンサートでの障害者が入れるかどうかという議論におよび、誰と契約するかは自由であるという意見も出された。

それに対して竹下委員は「障害者も娯楽・レクリエーションに参加する権利があり、コンサートに入れないのは差別そのものだ」という意見を出した。



続いて教育。対象はどの段階までかということについてはすべての段階における教育ということで認識は一致した。これについては竹下・池原・大谷三者による連名の意見書も出され、教育に関するすべての過程において障害を理由に不利益な取り扱いをしてはならない、とした。これに対して川島委員は「もっと広げて障害に関連することを理由に」としたほうが良い、とした。

川島委員はさらに合理的配慮について述べ、「学校側・相手側の本質的な基準を変更しない範囲で学校などはその人にあった様々な合理的配慮を行わなければならない」と発言した。さらに、川島委員は障害者一般を想定した事前的改善措置という考え方を入れるべきとした。

この事前的改善措置について東室長はバリアフリー法など現在の施策との関係で、差別禁止法に盛り込むべきかどうかは、さらに慎重に検討していく必要があるとした。



太田は「学校教育法施行令で重度の障害のある子が就学決定を受けるに当たって別の仕組みで行われていることが問題だ」としたが、東室長は「それは文部科学省でも現在検討されていることで、ここでは差別禁止法においてはという論点で議論したい」と答えた。差別禁止部会の限界なのか?この学校教育施行令で別な取り扱いをされていることが、今の障害児教育の大きな問題点なのである。そこを解決して、権利条約のインクルーシブ教育が実現されるのだ。

障害連事務局FAXレター No.241 2012.2.10(金)


自動貸し出しOK新装図書館

2012年02月14日 02時09分47秒 | 障害者の自立
 昨年11月から改修のため閉館していた県立山口図書館(山口市後河原)が3月1日、リニューアルオープンする。自動貸し出しが可能になるほか、視覚障害のある人も読書ができるマルチメディアデイジー図書の専門室を新設する。

 ICタグを導入。借りている図書が一覧表示できる新タイプに利用者カードも切り替える。タグの導入で図書を検索端末のアンテナの上に載せるだけで関連する話題や同じ著者の図書をタッチパネルで検索できる。マルチメディアデイジー図書は、パソコン画面上に文字を表示して音声で読み上げる電子図書。専門室にパソコンを10台置き、約120タイトル、計約600冊分を収容する。館内2カ所に車いす用自動昇降機を設けるなどバリアフリー化も進める。

 開館記念行事として3月3日午後1時半から「人物で知る明治維新講座」(定員先着30人で要申し込み)や、3、4日はマルチメディアデイジー図書体験や館内見学ツアーがある。電話083(924)2111。

中国新聞 - '12/2/14

雪かきボランティアが活躍 大雪の鳥取県内

2012年02月14日 02時02分18秒 | 障害者の自立
 冬将軍が猛威を振るい続ける鳥取県内で、自治体職員や民間の除雪ボランティアが民家の雪下ろしや地域の歩道の確保などで活躍している。各地で「除雪応援隊」などが結成され、高校の運動部員らが独自に地域を除雪する動きも広がっている。高齢化の進行や膨らむ除雪費の節約なども背景にある中、温かい取り組みに一人暮らしのお年寄りらからは感謝の声が上がっている。

生活を守る

 「これだけ積もると1人では大変。本当にありがたい」と喜ぶのは、同市百谷の森明子さん(63)。降り続いた雪が玄関前や屋根に多いところで1メートル近く積もり、鳥取市に支援を頼んで10日に玄関から道路までの通路を除雪してもらった。この日出動した同市道路企画課の谷口正幸次長(58)は、3人の職員と一緒に約1時間の雪かきに汗を流し、「少しでも困っている人のお役に立てれば」と笑顔で汗を拭った。

 鳥取市は昨年度から全職員約1400人を対象に「除雪応援隊」を結成し、高齢者や身体障害者など、除雪が困難な世帯での作業を手伝っている。一人暮らしの高齢者が多くなり、外出できない高齢者が孤立するのを防ぐのが大きな目的という。

 出動要請は昨年度は9件だったが、本年度は2月10日現在で15件。うち65歳以上の高齢者からの要請が14件で、一人暮らしの世帯が12件あった。同市危機管理課は「市民の生活を守るために、市職員がやらないといけない」と、率先して取り組む理由を話す。

高校生の力も

 鳥取市道路課によると、同市は年間5500万円の除雪費を組んでいたが、除雪車の出動回数は昨季より増え、1月末の段階で予算オーバーの見通し。補正予算で対応する方針で、額はさらに膨らむ。これらの費用は道路除雪に用途が限定されており、民家周りといった細部のカバーには、職員の臨時的な派遣や、民間の力が以前にも増して欠かせなくなっている。

 除雪ボランティアは県東部を中心に広がっている。雪かきボランティア活動が今年で11年目を迎えるという同市社会福祉協議会の国府町総合福祉センターの担当者は「昨季の大雪で登録者が大幅に増えた。今季は東日本大震災の震災ボランティアを経験した人が登録してくれている」と、災害への意識の高まりを感じている。

 また、鳥取城北高や倉吉総合高、日野高など、部活動の一環で雪かきを行っている学校も多い。3月の選抜甲子園に出場する鳥取城北高硬式野球部は「地域に恩返しがしたい」との理由で10年以上前からボランティアで学校周辺などの雪かきを行っており、地域住民からは温かい言葉を掛けられているという。


玄関から道路までの雪かきをして通路を確保する鳥取市の除雪応援隊=10日、鳥取市百谷

日本海新聞 - 2012年02月12日

はたちの門出/決意、それでも前へ

2012年02月14日 01時59分45秒 | 障害者の自立

 酒田市民会館で1月8日に開かれた成人式。ホールを埋めた1000人近い若者たちの中に、スーツにネクタイ姿で車いすに座る渡部拓哉さん(20)の姿を見つけた。「おめでとう。かっこいいね」。私たちは、お祝いの言葉を掛けた。


<初めて見せた顔>
 拓哉さんは2007年5月、16歳の時に交通事故に遭い、遷延性意識障害になった。私たちは連載の第2部「輪禍」で父の富也さん(49)、母の真美子さん(46)との療養生活を紹介した。
 拓哉さんは、交通事故による遷延性意識障害者専用の医療施設、東北療護センター(仙台市太白区)に入所している。
 式の開始を待つ拓哉さんの表情はこわばり、右手を固く握っていた。「こんな顔、初めて見た」と富也さんも驚く。中学時代に担任だった女性教諭が駆け寄ってきた時だけ、照れたような笑みを浮かべた。
 式が終わっても、大人の門出を喜ぶ同級生たちの歓声がホールに響き渡っていた。「私たちにとって、拓哉は『永遠の16歳』ですけどね」。真美子さんが、少し寂しそうにつぶやいた。
 その夜、富也さんから届いたメールに、私たちはショックを受けた。
 <拓哉は自分が置かれている状態を再認識したのか、毛布で顔を隠し、声を掛けても反応してくれません。成人式は刺激が強すぎたのかな、と反省しています>

<試行錯誤の連続>
 1週間後、私たちが仙台市泉区の渡部さん宅を訪ねると、拓哉さんが待っていた。両親は「医療や介護の環境が整っている」と期待して、酒田から仙台に移り住むことを決意。昨春、新居を構えた。
 昨秋には在宅移行するはずだったが、ヘルパーの手配や介護計画の策定が遅れ、拓哉さんは今も東北療護センターにとどまっている。両親は在宅介護の練習のため、昨年11月からほぼ毎週末、拓哉さんを一時帰宅させているという。
 「練習」は試行錯誤の連続だ。「拓哉の食事を作りすぎたりして、何かと無駄が多いです」。苦笑いする真美子さんに、富也さんが「無駄を積み重ねて、うまくいくものだから」と、合いの手を入れた。
 両親と私たちの話に、拓哉さんは耳を澄ましているようだった。障害とともに生きなければならない拓哉さんの胸中を、私たちは十分に推し量れていただろうか。
 記者が手を握ると、拓哉さんはなかなか手を離さなかった。そして、成人式の日にはなかった笑顔を見せた。

 患者や家族とともに「いのちの地平」を進んできた私たちの歩みは、柔道練習中の事故による後遺症と闘う車谷侑子さん(21)=須賀川市=の20歳の誕生日に始まり、拓哉さんの20歳の旅立ちでひとまず終わった。
 歩みを進めるにつれ、見えてきた風景がある。
 一輪の花には、花を咲かせる大自然の美しさも表れている。同様に、一人の生は、その人が存在する社会のありようも映し出す。地平には、そんな風景が広がっていた。
 政府の障がい者制度改革推進会議総合福祉部会は昨年8月、障害者自立支援法に代わる障害者総合福祉法(仮称)の制定に向けた提言をまとめた。結びに、1979年に国連総会で決議された国際障害者年行動計画の一文を引用している。
 <ある社会が、その構成員のいくらかの人々を閉め出すような場合、それは弱く、もろい社会である>
 私たちは今、この言葉をかみしめている。
(「いのちの地平」取材班=報道部・山野公寛、若林雅人、門田一徳、菊池春子、写真部・佐々木浩明)


河北新報 - (2012/02/11)